消費者金融とは?銀行やクレジットカードとの違いをわかりやすく解説【メリット・デメリット・仕組】

基礎知識

消費者金融とは?銀行やクレジットカードとの違いをわかりやすく解説【メリット・デメリット・仕組】

個人がお金を借りる手段として、消費者金融はポピュラーな存在ではないでしょうか。テレビCMでおなじみの金融機関もありますし、消費者金融の店舗やATMを街なかで見かけることも少なくありません。
信用情報機関であるJICCが発表している統計情報では2024年2月時点で1,000万人以上が消費者金融などの貸金業者を利用していることから、日本に住んでいる成人の約9人に1人が利用していることになります。
これだけ多くの人に利用されている消費者金融について、その仕組やサービス内容、メリット、デメリットなどについて解説します。

目次

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消費者金融とは

消費者金融とは、主に個人がお金を借りるためのサービスを提供している金融機関のことです。貸金業法という法律に則った営業をしており、原則として担保や保証人を用意しなくても審査に通過すれば借入ができます。
いわゆる闇金と呼ばれるような悪質な業者が問題視されていますが、消費者金融は貸金業者としての登録をして営業していることから安心して利用できる点が大きな違いです。

闇金との違いについて詳しくは、こちらをご覧ください。
消費者金融とは?仕組みや銀行・闇金との違い、利用するメリットについて解説

消費者金融の仕組

消費者金融は原則として担保や保証人が不要です。個人の信用に応じて借入可能額が決まり、その範囲内でお金を借りることができます。カードを発行してATMで借入や返済をする方法に加えて、Webやアプリからの操作で振込による借入をすることもできます。
「消費者」のための金融機関ということで利便性が高く、Webやアプリを使った申込の簡単さや審査の速さなど、ほかの金融機関では見られないようなサービスが提供されています。
「最短〇〇分」といったように数分から数十分程度で借入ができる消費者金融もありますが、これは今すぐお金を借りたいという、急いでいる人のニーズに応えるものです。プロミスは最短3分でお借入が可能です。

ほかの借入との違い

ほかの借入との違い

個人がお金を借りる方法は、消費者金融以外にもあります。代表的なものとして、銀行のカードローン、クレジットカード付帯のキャッシングが挙げられますが、それぞれと消費者金融との違いについて解説します。

銀行のカードローンとの違い

銀行のカードローンはサービスを提供しているのが銀行であるため、適用される法律が異なります。消費者金融に貸金業法が適用されるのに対して、銀行には銀行法が適用されます。
法的に異なる点は、総量規制です。貸金業法には総量規制といって借入ができるのは年収に対して3分の1までという決まりがあるのですが、銀行法に同様の規定はありません。ただし、だからといって銀行のカードローンなら年収の3分の1を超える借入ができるかというと、銀行業界の自主規制によってそうとも言えない部分があります。
銀行のカードローンは審査の流れも消費者金融とは異なるため、消費者金融と比べると審査に要する時間が長くなる傾向があります。そのため、急いでいる人や今すぐお金を借りたい人は消費者金融を利用するのがいいかもしれません。

銀行カードローンについて詳しくは、こちらをご覧ください。
銀行でキャッシングする方法は?カードローンとキャッシングの違い

クレジットカード付帯のキャッシングとの違い

クレジットカードは本来、買物代金の後払いができるサービスですが、一部のクレジットカードにはショッピング枠とは別にキャッシング枠が設定されています。このキャッシング枠を利用すると、ATMなどでお金を借りることができます。
ただしキャッシング枠はショッピング枠の一部に設定されているため、消費者金融と比べると一般的に借入可能額は少なめです。また、ショッピング枠の利用状況によってはキャッシング枠が少なくなることがあります。例えば、50万円のショッピング枠のうちキャッシング枠が10万円のクレジットカードで、ショッピング枠を45万円利用していたらキャッシングできるのは5万円となります。
また、キャッシング枠がないクレジットカードの場合、借入はできません。

消費者金融のメリット

消費者金融のメリット

消費者金融には、主に3つのメリットがあります。1つずつ解説していきましょう。

最短即日で融資が可能

申込から審査、借入までのスピードが速いことは消費者金融の大きなメリットです。インターネットからの申込でその日のうちに審査完了、Webやアプリからの操作で振込を受けるという流れであれば、即日でお金を借りられるだけでなく数十分以内にお金を借りることも可能です。

担保や保証人が原則不要

消費者金融は原則として申込者本人の信用をもとに融資をしているため、担保や保証人は不要です。担保を用意するためには不動産などの資産が必要ですし、保証人になってもらえる人を探すのも簡単なことではないでしょう。
特に急いでいる人にとって担保や保証人を用意する時間がないことは多いと思いますが、消費者金融であればスピーディにお金を借りることができます。

限度額の範囲内なら借入・返済は自由

消費者金融のカードローンには利用できる限度額が設定され、その範囲内で何度も借入と返済ができる仕組になっています。例えば限度額が50万円の場合、借入残高が10万円であれば40万円をいつでも借入できます。そこで5万円を返済すれば借入残高は5万円となり、45万円をいつでも借入できるようになります。
こうした仕組は極度方式貸付と呼ばれ、生活サイクルに合わせた柔軟な利用が可能になります。

消費者金融のデメリット

消費者金融のデメリット

消費者金融のデメリットと考えられる点は、2つあります。その2つについて、それぞれ解説していきます。

上限金利が高め

消費者金融の金利は利息制限法による規定で上限が定められています。10万円未満の場合は20%で、10万円から100万円未満は18%、そして100万円以上の場合は15%です。
消費者金融をはじめて利用する場合、この利息制限法の上限金利が適用されることが多く、例えば50万円の借入であれば金利は18%になるという具合です。大手消費者金融の上限金利も18%となっていることが多く、これはほかのカードローンやキャッシングなどと比べると若干高めです。
金利が高いと利息負担が多くなりますし、それゆえに返済期間が長引くことも考えられるため、デメリットの1つといえます。
ただし、消費者金融のなかにははじめての利用に対して一定期間無利息になるサービスを提供しているところがあります。例えばプロミスは初回のご利用から30日間無利息になります。こうしたサービスをうまく活用すると、利息の負担を抑えることができます。

延滞すると信用情報に記録が残る

延滞とは、返済が遅れることです。何度も延滞をしたり延滞の期間が長期化すると信用情報機関にその事実が記録され、以後のカードローン利用に制限がかかったり、他社の審査で不利になる可能性があります。
もちろんこれはきちんと返済をしていれば関係のないデメリットなので、うっかり忘れも含めて返済が遅れないように注意しましょう。

消費者金融での借入方法

実際に消費者金融で借入をするための方法を、5つのステップで解説します。

ステップ1:申込

申込はWebやアプリなどインターネットを利用する方法や電話、郵送による方法などがあります。Webやアプリによる方法であれば来店不要で、原則24時間365日いつでも申込可能です。また、インターネット上の手続だけで完結することができるため、人に会わずに借入をしたい人や、店舗に行く時間がないといった人におすすめです。

ステップ2:書類提出・審査

消費者金融への申込には、本人確認が必要です。本人であることを証明できる運転免許証やマイナンバーカードといった書類を提出して、申込者本人であることを証明します。アプリを使った方法ではスマートフォンのカメラを使って本人確認書類を撮影し、そのまま提出することができます。手軽でスピーディなので、おすすめです。
そのほかにも本人確認書類の提出にはWebからアップロードする方法、郵送によって送付する方法などがあります。

ステップ3:在籍確認

申込時に記入した勤務先で本当に働いているかどうかを確認するために行われるのが、在籍確認です。申請した勤務先に電話をかけて行われるのが一般的でしたが、近年は電話ではなく社員証の提出など別の方法で在籍確認ができる消費者金融が増えてきています。「勤務先に電話がかかってくると困る」という人は、こうしたサービスを利用するのもいいでしょう。
なお、電話による在籍確認であっても消費者金融の名前を名乗ることはなく、個人名で電話をかけるのが一般的です。

ステップ4:カード発行

審査に通過したら、カード発行の手続に進みます。ただし、消費者金融によってはカードレスといってカードを発行せず、Webやアプリからの操作で振込による借入ができるサービスがあります。そのため、カードレスを希望した場合、カードは発行されません。
カードを発行する場合は、無人契約機や郵送による方法でカードを受取ります。まだカードが手元になくてもすでに審査には通過している状態なので、Webやアプリなどでの借入は可能です。

ステップ5:借入

カードを利用する場合は、消費者金融のATMやコンビニなどの提携ATMで借入と返済ができます。そのほかには、Webやアプリからの操作で自分の口座に振込をして借入をする方法もあります。
利便性を向上するために、消費者金融の借入方法は多様化しています。例えばプロミスにはスマホATMというお借入方法があります。これはスマートフォンだけでセブン銀行ATMやローソン銀行ATMでのお借入ができるサービスです。

消費者金融の返済方法

借入方法の次に、消費者金融の主な返済方法について解説します。返済方法も多様化しており、さまざまな方法が利用可能です。

口座振替

口座振替は、指定した銀行口座からの自動引落によって返済する方法です。毎月の決められた返済日に自動的に返済されるため、自分でATMや店舗まで返済しに行くといった手間がありません。
自分で返済しに行く方法だと「忙しくて返済しに行けなかった」「うっかり忘れていた」といった理由での延滞リスクがありますが、口座振替だと自動的に返済されるため、忙しい人やうっかり忘れが心配な人におすすめです。

インターネットバンキング

インターネット上の操作で自分の銀行口座から返済する方法です。インターネット上の手続なので原則24時間365日いつでも返済が可能で、店舗やATMまで行く手間もいらないことがメリットです。
深夜や休日など、一般的な営業時間以外でも返済ができるため、仕事が忙しくて返済に行く時間がないといった人にも便利です。

ATM

カードを使って消費者金融のATMやコンビニATMなど提携ATMで返済する方法です。自宅と職場の間によく利用するATMがある人など、生活サイクルのなかに利用しやすいATMがある人にとっては便利な方法です。
銀行のキャッシュカードと同じ感覚で返済ができるため操作も簡単で、その場で印字されたレシートを見ると借入残高や返済状況を詳細に確認できます。返済がどこまで進んでいるのかをすぐに確認したい人にとっても、ATMによる返済は有効です。

消費者金融の店頭窓口

消費者金融の店頭窓口で直接返済する方法です。消費者金融によっては対人の窓口で返済を受付けていないこともありますが、その場合であっても店舗にはATMが設置されていることが多いため、そのATMを使って返済ができます。

消費者金融に関するよくあるご質問

消費者金融に関して、よくあるご質問とその答えをまとめました。

勤務先に在籍確認の電話はかかってきますか?

近年では電話以外の方法での在籍確認に対応する消費者金融が多くなっており、勤務先への電話なしで審査をすることも可能です。
プロミスは原則電話による在籍確認は行っておらず、審査の関係上電話をかける必要が生じた場合であっても、お客さまの同意なしで勤務先にお電話をすることはありません。

コンビニでも借入できますか?

コンビニATMと提携している消費者金融であれば、発行されたカードを使ってコンビニATMでの借入ができます。
プロミスにはカードがなくてもスマートフォンだけでセブン銀行ATMもしくはローソン銀行ATMでお借入ができる「スマホATM」サービスがあります。

残高確認はどうすればいいですか?

Webの会員ページやアプリなどであれば、自宅に居ながらにして原則24時間365日いつでも残高の確認ができます。その他にはATMでの借入や返済時に発行される明細書に記載されている残高でも確認が可能です。

借入残高について詳しくはこちらをご覧ください。
カードローンの借入残高とは?確認方法や借入状況を把握するメリットについて

年齢制限はありますか?

消費者金融各社は、それぞれ申込可能な年齢の条件を定めています。一般的に18歳もしくは20歳から申込が可能で、上限を設けている消費者金融の多くは70歳前後までとなっています。
大手消費者金融を見ると、プロミスは18歳から74歳、アコムは20歳以上、アイフルは20歳から69歳までです。

消費者金融を利用する際の注意点

消費者金融は借入までの手続がスピーディで多様な借入方法に対応しているため、上手に利用すればとても便利です。だからといってついつい借りすぎてしまうと利息の負担も大きくなりますし、状況によっては返済が困難になってしまう恐れもあります。こうした事態にならないためにも、借入と返済は計画的に行うことが重要です。
借入の前には金利や借入金額に応じた毎月の返済額など、返済時のことを意識した計画を立て、その計画どおりに利用するようにしましょう。借入額によって返済額がどれくらいになるのかを事前にシミュレーションできるツールが用意されているので、こうしたツールも利用して事前にしっかり確認をすることをおすすめします。
ご返済シミュレーション(お借入返済)

即日融資を希望なら消費者金融が比較的早い

急いでいる場合、今日中にお金が必要といった場合は、審査や融資の速さがセールスポイントにもなっている消費者金融がおすすめです。銀行カードローンなどほかの金融機関だと最短でも1営業日後になることが多く、こうした事情を踏まえると即日融資に対応している消費者金融は頼もしい味方になります。

プロミスは最短3分で融資可能

プロミスは最短3分で審査を完了し、お借入が可能です。お急ぎの方は即日融資に対応しているプロミスへのお申込をご検討ください。
Webやアプリによる申込であれば申込手続や本人確認書類の提出などがよりスピーディになります。お急ぎの方は最もスピーディな方法を選ぶことをおすすめします。

【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。

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