銀行でキャッシングする方法は?カードローンとキャッシングの違い
基礎知識
更新日:2022.03.15
現金を借りられるサービスは「キャッシング」と呼ばれ、貸金業者や金融機関の各社からさまざまなサービスが提供されています。
金融機関である銀行は、キャッシングサービスの提供元のひとつで、個人や法人に向けてさまざまな融資サービスを提供しています。個人向けの融資サービスは、「カードローン」「フリーローン」のほか、住宅ローンや自動車ローンなど用途を限定した「目的ローン」、クレジットカード付帯の「キャッシングサービス」の主に4つです。
ここでは、銀行における個人向け融資サービスの中でも、サービスが似ているカードローンとクレジットカード付帯のキャッシングサービスについて解説します。
目次
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銀行のカードローンとクレジットカードでキャッシングができる
キャッシング(cashing)は、元々は換金、現金化などを意味する言葉ですが、日本では「現金を借りられるサービスの総称」の意味で使われています。
カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングサービスは、どちらも「現金が借りられて、その使い道が自由で、利用限度額の範囲内で何度でも借入や返済が可能」という共通点はあるものの、別々のサービスです。
銀行では、カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングサービスを提供しています。
それぞれについて、もう少し詳しく説明しましょう。
カードローンの特徴
カードローンとは、現金の借入に特化したキャッシングサービスです。原則として無担保・無保証人で利用でき、利用限度額の範囲内でいつでも、何度でも借入できるのが特徴です。
サービス提供元は、銀行、信販会社、消費者金融の3つで、このうち銀行が提供するカードローンは、ほかと区別するために銀行系カードローンなどと呼びます。
クレジットカード付帯のキャッシングサービスの特徴
クレジットカード付帯のキャッシングサービスとは、買物などに利用できるクレジットカードに、クレジットカード発行会社との契約により、現金を借入できる機能が追加されたもののことです。契約の際に決められる利用枠の範囲内で、現金の借入が可能です。
クレジットカードの中でも、銀行が発行しているクレジットカードのことを銀行系クレジットカードなどと呼びます。
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銀行系カードローンとキャッシングの違い
銀行系カードローンと銀行系クレジットカード付帯のキャッシングサービスの主な違いは、メインサービスの違いにあります。
カードローンは「現金の借入専用のサービス」であるのに対し、クレジットカード付帯のキャッシングサービスは、あくまで「買物での利用がメインのクレジットカードに付帯したサービス」だということです。
そのため、両者のキャッシングには、下記のような違いがあります。
■カードローンとクレジットカード付帯のキャッシングサービスの比較
銀行系カードローン | 銀行系クレジットカード付帯のキャッシングサービス | |
---|---|---|
金利(実質年率) | ・4.0~14.5%程度 | ・最大18.0%(100万円までの場合) |
利用限度額 | ・10万~800万円程度と幅広い ・利用者の年収等にあわせて設定される |
・0~50万円が標準 |
国内・海外利用 | ・国内でのみ利用可能 | ・海外でも利用可能な場合がある |
借入までにかかる時間 | ・すでにカードローンの契約があれば、即時借入可能 ・新規で申込む場合は審査に1~数日かかる |
・キャッシングサービスつきのクレジットカードを持っていれば、利用可能枠内で即時借入可能 ・新規で申込む場合は、利用開始までに数日かかる |
銀行系カードローンのキャッシングは、金利が年4.0~14.5%と低めで、利用限度額も大きいのがメリットです。ただし、審査に時間がかかるので、はじめて申込む場合は即日融資が難しい場合があります。
一方、銀行系クレジットカード付帯のキャッシングサービスは、すでにクレジットカードを持っていれば即日借入が可能です。しかし、金利は最大で18.0%と高く、利用限度額もカードローンに比べればかなり低くなるというデメリットがあります。
銀行のキャッシング、利息はどのくらい?
例として、10万円をキャッシングして月1万円ずつ返済した場合の利息がどうなるか、銀行系カードローンと銀行系クレジットカード付帯のキャッシングサービスを比較してみます。
<銀行系カードローン>
年利14.5%で月1万円ずつ返済した場合
- ・支払利息:7,227円
- ・完済までの期間:11か月
<銀行系クレジットカード付帯のキャッシングサービス>
年利18.0%で月1万円ずつ返済した場合
- ・支払利息:9、158円
- ・完済までの期間:11か月
銀行系カードローンのほうが、利息は1,931円少なくなる計算です。
銀行でキャッシングする場合の注意点
銀行系のキャッシングサービスは、借入希望額が大きい場合は、金利が低めで利用限度額が大きいカードローンがおすすめです。すでにキャッシング枠があるクレジットカードを持っている場合、希望額が小さめで借入を急いでいるならおすすめといえます。
ただし、どちらのサービスにも、利用する上で気をつけたいポイントがあります。
銀行系カードローンの場合は融資されるまでの日数に注意
銀行系カードローンは審査に時間がかかり、審査結果がわかるのは最短で当日ですが、長い場合は2週間程度かかる場合もあります。
銀行系クレジットカード付帯のキャッシングサービスは利用可能額に注意
クレジットカードにキャッシングサービスを付帯すると、総利用枠(ショッピング枠)の中にキャッシング枠が設けられます。
例えば、総利用枠80万円のカードに限度額30万円のキャッシングサービスを付帯したとします。キャッシングは30万円まで利用できますが、もし30万円まで借入をした場合、ショッピングは50万円までしかできなくなります。また、ショッピングで70万円使った場合、キャッシング枠が30万円だとしても、借入ができるのは10万円までです。
■クレジットカードの総利用枠
ショッピング枠についてはこちらの記事もご覧ください。
クレジットカードのキャッシング枠とショッピング枠の違いを解説!関係性や総利用枠について
プロミスのカードローンなら最短即日融資可能
銀行系カードローンは、金利が低めで比較的多くの金額の借入ができますが、即日融資には対応していないことも多く、急いでいる場合はおすすめできません。クレジットカード付帯のキャッシングサービスは、少額の借入しかできませんし、新規でクレジットカードを申込む場合は利用開始までに数日かかることが多く、こちらも急ぎの借入に間に合に合わせるのは難しいでしょう。
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