カードローンの返済方法・返済金額はどう決まる?無理なく返済するポイントについて
基礎知識
更新日:2024.02.29
カードローンではさまざまな返済方法があるため、ご自身にあった方法を選ぶことをおすすめします。また、無理なく返済するためにどのように活用すべきか知っておきたい方もいるでしょう。
ここでは、カードローンの返済方法や無理なく返済をするための方法を解説します。
目次
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カードローンの返済方法
カードローンの主な返済方法には、口座引落、インターネットバンキングやATMでの返済などがあります。
口座引落とは、毎月指定日に銀行口座から返済額が引落とされる方法です。振込の手間はかかりませんが、毎月返済額を超えるお金を忘れずに口座に入金しておく必要があります。
インターネットバンキングでの返済とは、パソコンやスマートフォンからインターネットバンキングを利用して指定の口座に振り込むことなどによって返済する方法です。基本的にいつでもどこでも返済ができる便利な方法です。また、口座振替において手数料が発生しますがATMに比べると抑えられる傾向があります。
また、一般的にATMでの返済よりも手数料を抑えられる傾向があります。
ATMでの返済とは、金融機関やコンビニにあるATMから返済する方法です。金融機関やコンビニのATMは数が多いので利便性が高いですが、利用のたびにATM手数料がかかるのが一般的です。硬貨の取扱いがないATMの場合は、1,000円以上の単位での返済にしか対応していません。
カードローンの返済方式は主に3種類
カードローンの主な返済方式は約定返済、一括返済、繰上返済(臨時返済)の3種類があります。それぞれの返済方法について詳しく解説します。
約定返済
約定返済とは、毎月決まった金額を返済する方法です。基本的には契約時に登録した銀行口座から約定返済日に自動で引落されることが多いですが、カードローンの専用ATM、銀行やコンビニのATMから返済することも可能です。ほかにも、店頭窓口での返済、銀行振込での返済にも対応しています。
約定返済日は、カードローン会社が指定する場合だけでなくいくつかの候補日から選べる場合もあります。毎月の返済額は約定返済額と呼ばれていて、カードローンの借入残高に応じて決められた金額を返済しなければなりません。なお、毎月の返済額には上限はなく、後述する一括返済や繰上返済(臨時返済)のように約定返済額を超える金額を返済することもできる場合があります。
一括返済
一括返済とは、借入残高を1回で返済する方法です。一括返済のメリットは、借入期間が短くなるため、その分だけ利息を少なくできることです。借入残高をすべて返済してしまえばそれ以降は利息がかからないため、毎月一定額を返済していくよりも返済総額を抑えることができます。
また無利息サービスがあるカードローンを利用すれば、サービスの対象期間中の一括返済により、利息なしで借入することも可能です。
プロミスでも初回お借入日の翌日から30日間無利息でご利用頂けます。詳細は以下のページをご覧ください。
30日間無利息サービス
繰上返済(臨時返済)
繰上返済(臨時返済)とは、毎月の定期的な返済とは別に、生活費に余裕があるときや臨時収入があったときなど、利用者の都合のいいタイミングで追加返済する方法です。
返済期間を短くしたり利息を減らしたりすることができます。ただし、繰上返済(臨時返済)をしても約定返済を行う必要がある場合が多いです。
利息や返済金額の計算方法
カードローンの利息は、利用金額×年利×利用日数÷365日(うるう年は366日)により計算します。例えば、80万円を年17.8%で借入して180日後に一括返済した場合に発生する利息を計算すると、70,225円です。支払総額は借入額に利息を足して計算するので、87万225円です。
カードローンの返済を延滞するとどうなる?
カードローンの返済をしていて、うっかり口座残高が不足してしまったり、返済日を忘れてしまったりすることがあるかもしれません。2~3日程度延滞した程度ではそこまで大きな問題にはなりませんから、気づいた時点ですぐに返済しましょう。しかし、延滞が数か月続くようなら、今後の金融サービスの利用に影響する可能性があります。
カードローンなどの金融商品を契約する際、金融機関は審査を行います。審査では、カードローンやクレジットカードの申込や契約、返済などの状況について記録されている「信用情報」の照会を行います。信用情報に延滞した事実が記録されれば、返済能力に疑念を抱かれかねません。
信用情報はカードローンだけでなく、住宅ローンやマイカーローン、クレジットカードの申込などにも関わってきますから、延滞しないようにしましょう。
信用情報についてはこちらの記事もご覧ください。
信用情報開示の方法とは?確認方法と開示報告書の見方を紹介
カードローンを無理なく返済するには?
前述したように、カードローンで長期にわたる延滞などがあれば、その後の金融サービスの利用に影響する可能性があります。カードローンで借りたお金を確実に、無理なく返済していくには、毎月の返済金額や返済方法などについて、しっかりと理解しておくことが大切です。
ここでは、カードローンを無理なく返済するために、特に意識しておきたいポイントをご紹介します。
利用する前に返済プランを確認しておく
カードローンを無理なく返済するためには、利用する前に返済プランをしっかり確認しておきましょう。希望する金額を借入した場合、どのような返済方法で、どれくらいの期間をかけて、毎月いくら返済していくのかを確認することをおすすめします。
しかし、実際に自分で返済プランを計算するのは大変です。カードローンを利用した場合の毎月の返済金額や返済回数、利息などは、カードローン会社のWebサイトなどで、返済シミュレーションを利用することで確認することができます。返済シミュレーションで毎月の返済金額などを確認し、実際に返済していけるかどうかを検討してから借入を行うようにしてください。
プロミスのご返済シミュレーションについてはこちらもご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)
繰上返済(臨時返済)を活用する
繰上返済(臨時返済)を積極的に活用することも、無理のない返済ができる可能性があります。まとまったお金が入ったときに繰上返済(臨時返済)をすれば、返済期間が短縮されるため、利息の負担を少なくできます。
もちろん、無理をして繰上返済(臨時返済)をするのではなく、ボーナスなどの臨時収入があったときに、こまめに繰上返済(臨時返済)をすることをご検討ください。
手数料に注意する
カードローンは入会金や年会費がかかりませんが、ATMを利用する際は手数料がかかることがあります。
ATMの手数料はカードローンを提供する会社によって利用料も異なるので注意が必要です。毎回手数料が一定額の場合だけでなく、利用時間帯や利用金額によって手数料が変わる可能性があります。
1回あたりの利用料は少額かもしれませんが、何度も利用すると負担が大きくなるでしょう。とはいえ、手数料無料のATMがある遠方まで行って返済をするのは手間や時間がかかります。
カードローンを申込む前に、カードローン会社のATMや提携ATMが近くにあるのか確認してみてください。
カードローンの手数料についてはこちらの記事もご覧ください。
カードローンの手数料が気になる!ATM手数料について・お得な利用方法
借換やおまとめローンを利用する
すでに多額の借入があって、返済が負担になっている場合は、借換やおまとめローンを検討してみてください。借換とは金利の低い借入先に乗り換えることです。おまとめローンは複数の金融機関からの借入をひとつにまとめる方法です。
借入残高が変わらなくても、金利などの条件が変わることで毎月の返済負担を減らせるかもしれません。
毎月の返済負担が大きい場合、検討する余地はあります。おまとめローンについてはこちらの記事もご覧ください。
借入をまとめる「おまとめローン」とは?仕組やメリット・利用時の注意点について
おまとめローンのデメリットは?便利な使い方と利用する際の注意点
カードローンの返済に関するよくあるご質問
カードローンの返済に関するよくあるご質問に回答します。
毎月の返済金額を変更することはできる?
毎月の返済額を変更できるかは、カードローン会社によって異なります。利用予定のカードローンの公式サイトで確認するかメールや電話で相談することをおすすめします。
返済が遅れた場合の利息はいくら?
カードローンの返済が遅れた場合、引落日の翌日より遅延利息が発生する場合があります。遅延利息は通常の金利よりも高めに設定されていることが一般的です。消費者金融のカードローンの遅延利息利率は概ね年20%に設定されています。遅延利息は借入残高×遅延利息利率÷365日×遅延日数で計算できます。
返済が難しい場合は?
怪我や病気などで一時的に出費がかさんで返済が難しくなった場合は、すぐに借入先の銀行や消費者金融に相談することをおすすめします。
返済日の調整や毎月の返済額の減額などの対応をしてくれる可能性があります。
返済方法や方式を理解して無理なくカードローンを利用しよう
カードローンを利用しようと考えたら、返済金額が決まる仕組や毎月の返済金額、トータルの返済金額などについて、理解しておくことが大切です。具体的な返済プランについては、カードローン会社のホームページの返済シミュレーションで確認できます。プロミスでも「ご返済シミュレーション」を用意しており、毎月の返済金額や返済回数などをご確認していただけます。
無理なく返済するためには、借入後でも今後の返済について都度確認し、臨時収入などがあったときには繰上返済(臨時返済)をご検討ください。
消費者金融について詳しくは、こちらをご覧ください。
消費者金融とは?銀行やクレジットカードとの違いをわかりやすく解説【メリット・デメリット・仕組】
【ライター情報】
小栗 健吾
自身のFXや仮想通貨への投資経験を基に、金融メディアを中心に投資系記事を執筆している。投資系記事以外の執筆にも力を入れており、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。自身の消費者金融やクレジットカードの利用経験や知識を活かしつつ、お金に悩んでいる方に向けたローン系の記事も多く執筆している。