カードローンの返済金額はどう決まる?無理なく返済するポイント
便利な使い方
更新日:2023.02.22
カードローンの返済は、毎月決まった金額を返済していくリボ払いが一般的です。返済金額を決まった回数で返済していきますが、この返済金額や返済回数はどのように決まるのでしょうか。
返済の仕組を理解すれば、カードローンの上手な利用方法がわかります。ここでは、カードローンを利用した際にどのような返済方法や返済方式があるのかなどを解説し、無理なく返済するために必要なことについても紹介します。
目次
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カードローンの返済方法
カードローンの返済は、毎月1回、決まった金額を返済していくのが一般的です。毎月決まった額を返済していくことを、「約定(やくじょう)返済」といいます。
毎月の返済は、基本的には契約時に登録した銀行口座から自動で引落しがされますが、カードローンの専用ATMのほか、銀行やコンビニのATMなどから返済することも可能です。さらに、店頭窓口での返済、銀行振込での返済なども利用できます。
なお、返済金額は返済方式によって変わります。一般的な返済方式として、「リボ払い」と「一括返済」「繰上返済(臨時返済)」があり、それぞれ特徴があります。
リボ払い
リボ払いとはリボルビング払いのことで、利息と元金の一部を毎月返済していく方法です。リボ払いにはいくつか種類があり、利用するカードローンがどの方式を採用しているかで、同じ借入額であっても毎月の支払額が変わります。
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・元利定額方式
定額方式は毎月の返済金額が一定の返済方式ですが、同じ定額方式でも、「定額」に金利分を含むかどうかで、「元利定額方式」と「元金定額方式」に分けられます。
元利定額方式は、毎月一定の返済額に元金と利息が含まれる返済方式です。例えば、毎月の返済金額が1万円であれば、そこに元金と利息が含まれているため返済額は変わりませんが、元金と利息の内訳は変わります。
また、追加の借入を行って借入残高が増えたとしても、毎月1万円という返済金額は変わりません。そのため、借入残高が増えると、返済期間が長くなることになります。 -
・元金定額方式
元金定額方式は、毎月返済する元金のみが一定で、そこに利息が上乗せされるため、毎月の返済金額は変動します。例えば、毎月返済する元金が1万円であれば、その1万円に借入残高に応じた利息が上乗せされます。
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・残高スライド方式
残高スライド方式とは、借入残高によって毎月の返済金額が変動(スライド)していく返済方式です。例えば、借入残高が10万円以下なら毎月の返済金額は1万円、借入残高が10万円超20万円以下なら毎月の返済金額は2万円といったように、借入残高によって返済金額は変わります。そのため、返済を続けて借入残高が一定額より減ると、毎月の返済金額も減ります。
反対に、これまで毎月の返済金額が1万円だったとしても、追加で借入をして借入残高が一定額を超えると、次の月から返済金額が2万円になることもあるのです。 -
・残高スライド元利定額方式
カードローンでは、多くが元利定額方式と残高スライド方式を合わせた返済方式を組み合わせた、残高スライド元利定額方式を採用しています。残高スライド元利定額方式は、返済が進むと毎月の返済額が少なくなり、かつ返済額に元金と利息が含まれる方式です。
元利定額方式を基本としており、毎月の支払額はある程度一定ですが、借入残高があらかじめ定められた金額になるたびに、段階的に下がっていきます。
カードローンの多くが残高スライド元利定額方式を採用しているといっても、会社によって条件が異なる場合があります。詳細を知りたい場合は、各カードローン会社のWebサイトで確認してください。
一括返済
一括返済とは、借入残高を1回で返済する方式です。一括返済のメリットは、借入期間が短くなるため、その分だけ利息を少なくできることです。借入残高をすべて返済してしまえば、それ以降は利息がかからないため、毎月一定額を返済していくよりも、返済総額を抑えることができます。
繰上返済(臨時返済)
(繰上返済)臨時返済とは、毎月の定期的な返済とは別に、生活費に余裕があるときや臨時収入があったタイミングなど、利用者の都合のいいタイミングでまとまった金額を返済する方法です。
繰上返済をすることで借入残高が減るため、返済期間を短くすることができるのがメリットです。
カードローンの返済を延滞するとどうなる?

カードローンの返済をしていて、うっかり口座残高が不足してしまったり、返済日を忘れてしまったりすることがあるかもしれません。2~3日程度延滞した程度ではそこまで大きな問題にはなりませんから、気づいた時点ですぐに支払いましょう。しかし、延滞が数か月続くようなら、今後の金融サービスの利用に影響する可能性があります。
カードローンなどの金融商品を契約する際、金融機関は審査を行います。審査では、個人の金融サービスの申込や契約、支払などの状況について記録されている「信用情報」の照会を行います。信用情報に延滞した事実が記録されれば、返済能力に疑念を抱かれかねません。
信用情報はカードローンだけでなく、住宅ローンやカーローン、クレジットカードの申込などにも関わってきますから、できるだけ延滞しないことをおすすめします。
信用情報についてはこちらの記事もご覧ください。
信用情報とは?確認する方法と開示報告書の見方を紹介
カードローンを無理なく返済するには?

前述したように、カードローンで長期にわたる延滞などがあれば、その後の金融サービスの利用に影響する可能性があります。カードローンで借りたお金を確実に、無理なく返済していくには、毎月の返済金額や返済方法などについて、しっかりと理解しておくことが大切です。
ここでは、カードローンを無理なく返済するために、特に意識しておきたいポイントをご紹介します。
利用する前に返済プランを確認しておく
カードローンを無理なく返済するためには、利用する前に返済プランをしっかり確認しておきましょう。希望する金額を借入れた場合、どのような返済方法で、どれくらいの期間をかけて、毎月いくら返済していくのかを確認することをおすすめします。
しかし、実際に自分で返済プランを計算するのは大変です。カードローンを利用した場合の毎月の返済金額や返済回数、利息などは、カードローン会社のWebサイトなどで、返済シミュレーションを利用することで確認することができます。返済シミュレーションで毎月の返済金額などを把握し、実際に返済していけるかどうかを検討してから借入を行うようにしてください。
プロミスの返済シミュレーションについてはこちらもご覧ください。
ご返済シミュレーション|プロミス
繰上返済(臨時返済)を活用する
繰上返済(臨時返済)を積極的に活用することも、無理のない返済につながります。まとまったお金が入ったときに繰上返済をすれば、その分だけ返済期間を短縮することができ、その分だけ利息の負担を少なくできます。結果として、トータルで返済する金額が減ることになるでしょう。
もちろん、無理をして繰上返済をするのではなく、ボーナスなどの臨時収入があったときに、こまめに繰上返済をすることを考えてみてください。
手数料に注意する
カードローンには入会金や年会費といった手数料はかかりませんが、ATMを利用する際は手数料がかかることがあります。
ATMの手数料はカードローンを提供する会社によって違い、利用料もばらばらで、毎回一定な場合もあれば、利用の時間帯や利用金額によって変わる場合もあります。
1回あたりの利用料は少額かもしれませんが、毎回利用しているとそれなりの金額になるでしょう。だからといって、手数料が無料のATMが遠方にあれば使いにくくなり、返済が遅れる原因になるかもしれません。
カードローンでATMを利用する際は、カードローン会社のATMが近くにあるか、よく利用するATMが提携しているかなどについても注意してみてください。併せて、ATM以外の返済方法があるか、使いやすいかなどについても確認しておくことをおすすめします。
カードローンの手数料についてはこちらの記事もご覧ください。
カードローンの手数料が気になる!ATM手数料について・お得な利用方法
借換やおまとめローンを利用する
すでに多額の借入があって、返済が負担になっている場合は、借換やおまとめローンの利用も検討してみてください。借換は1社の借入をより条件のいい会社に乗り換えること、おまとめローンは複数の借入をひとつにまとめることです。
借入残高が変わらなくても、金利などの条件が変わることで毎月の返済負担を減らすことにつながるかもしれません。返済負担が大きく延滞してしまいそうな場合は、検討してみてもいいでしょう。
おまとめローンについてはこちらの記事もご覧ください。
おまとめローンのデメリットは?便利な使い方と利用する際の注意点
返済方法や方式を理解して無理なくカードローンを利用しよう

カードローンを利用しようと考えたら、返済金額が決まる仕組や毎月の返済金額、トータルの返済金額などについて、理解しておくことが大切です。具体的な返済プランについては、カードローン会社のWebサイトの返済シミュレーションで確認することができます。プロミスでも「ご返済シミュレーション」を用意しており、毎月の返済金額や返済回数などを確認していただけます。
無理なく返済するためには、借入後でも今後の返済について都度確認し、臨時収入などがあったときには繰上返済(臨時返済)も検討するようにしてください。