消費者金融とは?仕組みや銀行・闇金との違い、利用するメリットについて解説

基礎知識

消費者金融とは?仕組みや銀行・闇金との違い、利用するメリットについて解説

消費者金融はその名のとおり、消費者(個人)向けに融資を行っている金融機関です。しかし、銀行や信販会社などでも個人向けに融資を行っているため、違いがわからない方もいるでしょう。

ここでは、消費者金融について、銀行などほかの金融機関との違いや利用条件、申込方法などを解説します。

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消費者金融とは何か

消費者金融とは何か

消費者金融とは、個人向けに小口融資を提供している金融機関のことです。多くの消費者金融は、契約した利用限度額内なら何度でも借入ができるカードローンを取扱いしています。
消費者金融では、消費者(利用者)の信用を担保に貸付を行うため、ほとんどの場合、保証人を立てる必要がありません。そのため、申込から審査、融資までがスピーディーで、なかには申込当日に融資可能な場合もあります。さらに、Web上で借入手続を完結できる消費者金融もあります。

消費者金融は銀行と比べて融資額が低く金利は高い傾向がありますが、その一方で契約日や借入日から一定期間は利息がかからない無利息期間を設けるなど、消費者金融特有のサービスを提供していることもあります。

消費者金融と銀行、信販・クレジット会社のカードローンの違い

個人向けのカードローンを取扱っている金融機関は、消費者金融だけでなく、銀行や信販・クレジット会社もあります。それぞれのカードローンの違いについて見ていきましょう。

消費者金融のカードローン

消費者金融のカードローンは、審査回答が早いことや、返済日の候補が複数用意されているなど返済方法の自由度が高い特徴があります。さらに、「消費者」つまり個人が利用しやすいサービスの充実が図られています。そのなかの1つである「即日融資」は、急いでいる方のためにその日のうちに申込から借入までを完結できるサービスです。

即日融資についてはこちらをご覧ください。
ご融資をお急ぎのお客さまへ(即日融資)

また、前述のように銀行と比べると金利はやや高い傾向がありますが、借入から一定期間内は金利がゼロになる「無利息期間」を設けていることが多い点はメリットといえるでしょう。プロミスには30日間無利息サービスがあります。

30日間無利息サービスについてはこちらをご覧ください。
30日間無利息サービス

銀行カードローン

銀行カードローンとは、メガバンクや地方銀行などが提供しているカードローンのことです。

消費者金融のカードローンとは適用される法律が異なります。それぞれにメリットとデメリットがありますが、会社ごとでもサービスや商品内容に違いがあるため、複数のカードローンを比較してみるといいでしょう。

信販・クレジットカード会社のカードローン

信販・クレジットカード会社が提供するカードローンは、返済方法にある程度の自由度があります。すでにクレジットカードを保有していてキャッシング枠がある場合は、ATMからすぐに借入できますが、申込から行う場合は、申込から審査、カードの発行までに1週間程度はかかるでしょう。

金利は会社によってまちまちで、消費者金融より高い場合も、銀行より低い場合もあるようです。

カードローンの審査期間についてはこちらもご覧ください。
カードローンの審査時間はどのくらいかかる?早くお金を借りる方法について

消費者金融は法律に則った安全なサービス

消費者金融は、「怖そう」「強引な取立がありそう」といったイメージをもっている方もいるのではないでしょうか。こうしたマイナスイメージはおそらく、「闇金」との混同が原因かもしれません。

消費者金融は「闇金」とは異なり、法律を遵守した正規の金融機関です。もちろん強引な取立もありませんし、金利の上限も法律によって厳格に定められています。

闇金は漫画や映画でも有名になりましたが、国や都道府県に登録せずに無許可で営業している業者を指しています。

法律に従わないため、無審査での借入やほかの金融機関では難しいような多額の借入ができることもありますが、存在そのものが違法です。安易に利用して、法外な高金利や執拗な取立などの被害に遭わないよう、注意しなければなりません。

違法な闇金かどうかを見分けるためには、金融庁の「登録貸金業者検索サービス」を利用してみることをおすすめします。正規の業者であれば検索でき、安心して利用が可能です。

消費者金融のカードローンを利用する方法

消費者金融のカードローンを利用する方法

つづいて消費者金融のカードローンを利用する方法について解説します。

消費者金融のカードローンを利用する際の申込条件

消費者金融のカードローンを利用するためには、審査を通過しなければなりませんが、審査基準は各社で異なり、公表されていません。カードローンの申込条件も各社で異なりますが、主に以下の4つが挙げられます。

・年齢制限を満たしている
・安定した収入がある
・書類で本人確認ができる
・他社からの借入(ショッピングは除く)を合わせても総量規制内である※

ほとんどの消費者金融では、20歳以上でなければカードローンの申込ができず、なかには年齢の上限を設定している金融機関もあります(プロミスは満18歳から74歳)。ほかにも、正社員かどうかに関わらず、アルバイトやパートタイム、自営業も含めて、安定した収入があることも利用の条件の1つです。

※総量規制とは、貸金業者から借りられる金額の上限は年収の3分の1までと規制する法律です。

総量規制についてはこちらをご覧ください。
総量規制とは?年収の3分の1を超える借入と規制対象について

消費者金融のカードローンを利用する際に用意するもの

カードローンの申込時には、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類が必要です。借入金額が一定額を超える場合は、源泉徴収票や給与明細書といった収入証明書類が必要になるケースもあります。

また、返済能力の有無も、カードローンの申込の際に確認される重要なポイントです。

消費者金融のカードローンで借入する際の流れ

消費者金融のカードローンで借入する際の流れ

実際に消費者金融のカードローンを利用する場合は、利用の申込を行い、審査を受けて通過した上で借入となります。ここでは、消費者金融のカードローンの申込から融資までの流れを解説します。

1. 申込(審査申込)

消費者金融のカードローンには、インターネットや電話、郵送、無人契約機などの申込方法があります。

申込時には必要事項の記入(入力)と、運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードといった本人確認書類の提出が必要です。提出方法は画像をメール送信したり、専用サイトやアプリにアップロードしたり、コピーを郵送したりとさまざまなので、カードローンの申込方法に合わせて事前に準備しておくといいでしょう。

借入金額が50万円を超える場合、もしくは他社の借入と合算して100万円を超える場合は、収入証明書類も必要になります。

2. 審査

申込の後は審査が行われます。審査は前述のとおり、申込条件に合致しているか、返済能力があるかなどをチェックするものです。審査可能な時間帯に申込すれば、原則当日中に審査結果が出てその日のうちに利用可能です(プロミスでは最短3分でお借入可能ですが、混雑状況によっては翌日以降の連絡となる場合もあります)。
審査の結果はメールや電話で通知され、この時点で借入可能額も分かります。

審査についてはこちらの記事もご覧ください。
消費者金融の審査で確認されるのはどんなこと?

3. 契約

審査を通過したら、契約手続を行います。契約手続はWeb上でもできますし、無人契約機や店頭で行うこともできます。
カードローンという名前ですが、必ずしもカードが必要なわけではなくスマートフォンアプリを利用してカードレスで融資が可能な消費者金融も増えました。
契約時にカードの発行を希望した場合は店舗や無人契約機、郵送といった方法で受取ることができます。

4. 借入

契約を締結したら、借入ができるようになります。Web上で指定口座への振込依頼をする方法や、ATMを使った借入など、さまざまな方法があります。

消費者金融を利用する際の注意点

急に現金が必要になった際に、原則申込した当日に借入ができる消費者金融は便利な存在です。しかし、手軽に借りられるだけに、注意しておきたいこともあります。続いては、消費者金融を利用する注意点について解説します。

返済計画を立てておく

収入や生活に合わせ、毎月いくらなら無理なく返済できるのか、完済までにどれだけ時間がかかるかを考えた上で、事前に計画を立ててから借入することをおすすめします。金融機関が提供するシミュレーション機能などを利用して、返済計画を立ててみてください。

返済のシミュレーションについてはこちらもご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)

違法な業者に注意

前述した「闇金」のような違法な業者には注意が必要です。最近では、SNSで個人を装って融資を持ち掛ける違法業者もいるようです。審査なしで借りられる消費者金融はありませんし、「誰でも借りられる」ということもありません。法外な金利や違法な取立に悩まされたり、個人情報を悪用されたりするおそれがあるため、違法業者は利用しないように注意しましょう。

繰上返済を利用する

消費者金融の多くは、通常の返済(約定返済)以外に追加で返済をする繰上返済に対応しています。余裕があるときに多めに返済することで借入残高を減らすことができ、利息を減らすことにつながるでしょう。

総量規制という制限がある

消費者金融での借入には、総量規制が適用されます。総量規制とは借入の総額が年収に対して3分の1を超えないようにする法令上の規制のことで、借り過ぎを防ぎ、利用者を守るためのものです。

借入希望額が年収の3分の1を超えている場合、もしくは他社借入との合計が年収の3分の1を超える場合などに総量規制が適用され、希望どおりの利用限度枠にならないことがあります。

総量規制についてはこちらをご覧ください。
総量規制とは?年収の3分の1を超える借入と規制対象について

不必要な借入は行わない

先ほど計画的に利用するべきであると、理由も交えて解説しました。消費者金融のカードローンは便利なサービスであるがゆえに、ついつい借り過ぎてしまう可能性があります。借入額が多くなると利息も多くなるため、本当にその借入が必要なのかを事前によく検討することをおすすめします。

消費者金融が計画的な利用を推奨しているのは、不必要な借入によって返済負担を大きくしてしまわないように注意喚起をするためです。

即日融資のサービスでも審査はある

即日融資は審査時間が短いため、本当に審査をしているのか疑問に感じる方もいるでしょう。しかしこれは消費者金融側の技術的進歩によるものであり、即日融資だからといって審査が行われなかったり、簡素化されているわけではありません。

基本的にはどの方法で申込をしても同様の審査をしているため、申込方法によって審査の結果が変わることはありません。

即日融資についてはこちらをご覧ください。
ご融資をお急ぎのお客さまへ(即日融資)

消費者金融についてよくあるご質問

消費者金融とほかの金融機関との違いについて、よくあるご質問とその答えをまとめました。

消費者金融と銀行は何が違いますか

消費者金融と銀行はいずれも個人向けにカードローンなどの金融サービスを提供しているので似ているように見えますが、適用される法律が異なります。どちらかというと消費者金融のほうが個人や小口利用者向けに特化しているため、審査のスピードや無利息期間など、個人の利用者にとって便利なサービスが充実しています。
また、銀行は顧客から預金を集めて融資を行いますが、消費者金融は融資のみを取扱う金融機関です。

消費者金融へ返済が遅れた場合どうなりますか

指定の期日に返済ができず遅れた場合は、遅延利息が発生します。遅延利息は通常の借入金利よりも上限金利が高いため、延滞をすると返済額が多くなってしまいます。また、延滞が長期化すると信用情報機関に情報が記録され、ほかのローンなどの審査に影響を及ぼす恐れがあります。

返済が遅れるということは、返済計画をきちんと立てられていなかった可能性があります。こうした事態を防ぐためにも無理のない返済計画を立てて借入をするようにしましょう。消費者金融が提供しているシミュレーションサービスを利用すると、返済計画を立てやすいと思います。

返済シミュレーションについてはこちらをご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)

消費者金融とは何か理解して自分に合った利用を

消費者金融は個人向けに小口の融資を行っている金融機関です。ほかの金融機関と比べて金利は高めですが、借入までがスピーディーで、無利息期間を利用すれば利息がかからず借入ができることもあります。
消費者金融とは何か、他の金融機関とどう違うのかを理解し、自分に合った利用方法を検討してください。

【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。

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