消費者金融の審査で確認されるのはどんなこと?
不安解消
更新日:2022.03.15
手持ちのお金が足りなくて困ったとき、即日融資に対応していたり、無利息期間サービスがあったりする消費者金融は便利な存在です。しかし、消費者金融でお金を借りる場合は、審査が必須。さらに、審査の内容は非公開で、審査の通過・非通過の理由はわかりません。そのため、中には審査に通らず悩んでいたり、審査に通らないことを恐れて申込できなかったりする人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、消費者金融でお金を借りるとき、審査でどのようなことが見られるのか、通過しないときに考えられる理由は何かなどを解説します。消費者金融の審査に通過するためのポイントも見ていきましょう。
目次
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消費者金融の審査で確認されること
消費者金融でお金を借りる場合は必ず審査を受けなければなりません。消費者金融は貸金業法という法律に従って営業しており、借主の返済能力を超えた貸付は禁じられています。そのため、消費者金融は借主の返済能力を確認するため、必ず審査を行う必要があるのです。
では、審査ではどのようなところで返済能力をチェックするのでしょうか。消費者金融の審査で主に確認される内容を紹介します。
申込条件に合致しているか
消費者金融の融資は、申込に条件が定められています。申込条件に合致していなければ、そもそも審査は通過できません。
申込条件は消費者金融各社で違いますが、おおむね「20歳以上であること」「安定した収入があること」のふたつが共通しています。そのため、19歳以下や無職の人などは申込ができず、審査も通過しないでしょう。
返済能力はどうか
返済能力の有無は、審査でもっとも重視されることです。返済能力がない人への貸付は貸倒れのリスクがあり、しっかり返済されるかは、融資の際の重要な判断材料です。
返済能力は職業や勤務先、家族構成、住居など、複数の情報から総合的に判断され、年収が高ければ通過するというものではありません。逆に年収が低くても、収支のバランスなどによって、審査を通過する可能性は十分にあります。
他社の借入状況はどうか
他社の借入状況は、前述した返済能力の有無にも関わります。すでに多額の借入があれば、新たな借入をしても返済が難しい可能性があるでしょう。返済能力に問題があるとみなされる可能性があります。
また、借入状況は、「総量規制」に抵触しないためにも、必ず確認しなければなりません。消費者金融に関する規制などを定めた貸金業法では、借主の年収の3分の1を超える貸付を禁じており、これを総量規制といいます。消費者金融は借主の返済能力を超える貸付をしないために、他社の借入状況を確認しています。
総量規制についてはこちらの記事もご覧ください。
総量規制とは?年収の3分の1を超える借入と規制対象について
信用情報はどうか
信用情報とは、カードローンやクレジットカードの申込や利用、返済など、個人の金融取引の客観的な事実を記録したものです。国が指定する信用情報機関で保管されており、消費者金融は審査の際に申込者の信用情報を照会し、判断を行います。他社の借入状況も、信用情報で確認が可能です。
信用情報には申込や利用の情報の他に、支払遅延や延滞があった履歴なども記録されています。数日支払期限に遅れた程度では記録されませんが、長期間の延滞などがあれば延滞情報として記録されている可能性が高いでしょう。返済能力を判断する上での重要な材料となります。
消費者金融の審査は甘い?
インターネットの口コミなどでは、「銀行の審査は厳しいが、消費者金融は甘い」などという言葉を目にすることがあります。本当に消費者金融の審査は甘いのでしょうか。消費者金融の審査が甘いと考えられる理由について解説します。
消費者金融の審査は甘くない!
結論からいえば、審査の甘い消費者金融はありません。消費者金融は貸金業法で借主の返済能力を超える貸付を禁じられていますし、貸倒れのリスクを冒してまで貸付はしないでしょう。
もし、自ら審査が甘いと公言する消費者金融がいれば、貸金業法にもとづいた登録を行わずに貸金業を行う、違法業者の可能性が高いです。絶対に利用しないでください。
即日融資でも審査は必須
消費者金融がよく提供しているサービスに、「即日融資」があります。申込当日に融資可能となるサービスで、消費者金融によっては最短30分で融資が可能となる場合も。
短時間で融資が行われるため、「即日融資は審査を行っていない」と考えられることがあるようです。しかし、スピーディーな審査は、コンピューターによるスコアリングシステムによるものです。申込者の属性を点数化して素早く判断する仕組によって、完了までの速度を早めているだけであり、審査は行われています。
即日融資についてはこちらもご覧ください。
即日融資を利用したい!カードローンを選ぶポイントと注意点
審査通過率が高い消費者金融はある
消費者金融の中には、自社の審査通過率(成約率)を公表している場合があります。通過率が高ければ、「審査に通過しやすい=審査が甘い」と考えられるかもしれませんが、申込者の属性や借入希望額などが違う中で、比べるのは難しいでしょう。
消費者金融の審査に通過しない理由と通過のポイント
消費者金融の審査基準は非公開のため、通過しなかった場合も理由はわかりません。消費者金融によって審査基準も違いますが、審査に落ちた場合は、ある程度の共通項があるようです。審査に落ちた場合に考えられる理由や、通過するためのポイントを説明します。
申込条件を満たしていない
前述のように、消費者金融は融資の申込に条件を設けています。申込条件を満たさない状態では、審査に通過することはできません。19歳以下の場合は20歳以上になってから、無職の場合は職に就いてからなど、条件を満たしてから申込をしましょう。
申込内容に誤りや虚偽がある
審査に通過するために、年収を多く申告したり、他社借入を申告しなかったりなどと、虚偽があれば審査は通過しないでしょう。仮に通過しても、後から虚偽がわかれば契約破棄となって、借入金の一括返済を求められるなど、リスクが大きいです。
また、故意でなくとも誤りがあれば、虚偽とみなされる可能性もあります。申込内容は誤りのないよう、正確に行ってください。
他社借入が多い
他社の借入は審査に影響します。新たな借入によって年収の3分の1を超えれば、総量規制に抵触するため、借入はできません。また、他社借入の残債が多ければ、返済が難しいと考えられる場合もあります。
他社借入が多い場合は、ある程度返済を進めてから申込むことをおすすめします。
短期間で複数の申込をした
申込だけなら問題ないと思われるかもしれませんが、同時に複数の申込を行うと、審査に通過しない原因となります。信用情報では、他社への申込の事実も確認できます。短期間に申込の履歴が多数あれば、収支のバランスに問題があるとみなされるかもしれません。
どうしても審査に通過したいと思うときは、闇雲に申込むのではなく、申込に不備がないように気をつけたり、不安な点を事前に消費者金融に相談したりすることをおすすめします。
今すぐお金を借りたい場合についてはこちらの記事もご覧ください。
今すぐお金を借りるには?個人が低金利で借入する方法
信用情報に問題がある
信用情報で、支払いの遅延や過去の延滞が判明すると、返済能力に疑念を抱かれる原因となります。延滞や債務整理などは、5年程度は記録が残ります。思い当たることがあれば、一定期間をおいてから申込しましょう。
信用情報についてはこちらの記事もご覧ください。
信用情報開示の方法とは?確認方法と開示報告書の見方を紹介
消費者金融の審査に必要な物
消費者金融の審査の際は必要書類があります。
必ず提出するのは本人確認書類で、運転免許証やパスポート、マイナンバーカード、保険証などが該当し、場合によっては住民票などが必要になることも。申込内容と本人確認書類に違いがあれば、審査に通過しない原因になることもあるため、住所変更や改姓などの際は注意してください。
場合によって必要になるのが収入証明書類です。50万円以上の借入や、他社の借入と併せて総額が100万円を超える場合は、収入証明書類の提出も求められることがあるでしょう。源泉徴収票や支払調書、給与明細、確定申告書などが収入証明書類にあたります。
どれが必要書類として利用できるかは消費者金融によって違いますから、事前に確認してください。
消費者金融の審査は申込のときだけ?
消費者金融では、申込時以外にも審査を行うことがあります。ひとつは利用限度額の増額を申込したとき、もうひとつが、「途上与信」です。途上与信は契約期間中の審査のことで、契約から一定期間が経過した際、返済能力の確認として行われます。
いずれも審査内容は新規で申込したときと同様で、年収を含め、返済能力に変化がないかなどを確認します。
しっかり準備して消費者金融の審査を受けよう
消費者金融の融資を受ける際は、必ず審査があります。審査に通過しない理由に思い当たることがなければ、闇雲に恐れる必要はありません。
不安なことがある場合は、とりあえず申込むのではなく、消費者金融で相談してみることをおすすめします。また、消費者金融では、事前に借入可能か調べられるシミュレーションを用意している場合があるため、利用してみるのもいいでしょう。しっかり準備して、消費者金融の審査に臨んでください。