消費者金融の審査で確認されるのはどんなこと?

基礎知識 更新日:2025.11.28
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消費者金融の審査で確認されるのはどんなこと?

手持ちのお金が足りなくて困った時、最短即日融資に対応していたり、無利息期間サービスがあったりする消費者金融は便利な存在です。ただし、消費者金融でお金を借りる場合は、審査に通過する必要があります。さらに、審査の内容は非公開で、審査の通過・非通過の基準も明らかにされていません。そのため、中には審査に通らず悩んでいたり、審査に通らないことを恐れて申込できなかったりする人もいるのではないでしょうか。
この記事では、消費者金融でお金を借りる時、審査でどのようなことが確認されるのか、通過しない時に考えられる理由は何かなどを解説します。消費者金融の審査に通過するためのポイントも見ていきましょう。

目次

【この記事でわかること】
・消費者金融の審査では何を確認されるのか
・消費者金融の審査申込条件
・消費者金融の審査通過のポイント

消費者金融の審査で確認されること

消費者金融でお金を借りる場合は、必ず審査を受けなければなりません。消費者金融は貸金業法という法律に従って営業しており、返済能力を超えた貸付は禁じられています。そのため、消費者金融は審査で申込者の返済能力を確認しています。
ここでは、消費者金融の審査で主に確認される内容を紹介します。

申込条件に合致しているか

消費者金融の融資は、申込に条件が定められています。申込条件に合致していなければ、審査は通過できません。
申込条件は消費者金融各社で違いますが、おおむね「20歳以上であること」「安定した収入があること」の2つが共通しています。そのため、19歳以下や無職の方などは申込ができません。

収入状況は安定しているか

カードローンで借入すると、毎月返済が発生するため、消費者金融の審査では、主に収入が安定しているかを判断しています。
基本的には申込の際に入力された情報に基づいて確認を行いますが、場合によっては、電話による勤務先への在籍確認や、収入証明書類の提出が必要になることもあります。

返済能力はどうか

返済能力の有無は、審査でもっとも重視されることです。返済能力がない人への貸付は貸倒れのリスクがあるので、しっかり返済できそうかどうかは、融資の際の重要な判断材料となっています。
返済能力は職業や勤務先、家族構成、住居など、複数の情報から総合的に判断され、年収が高ければいいというものではありません。年収が低くても、収支のバランスなどによって、審査に通過する可能性は十分にあります。

他社の借入状況はどうか

返済能力を超える貸付をしないため、消費者金融は他社の借入状況も確認しています。既に多額の借入があれば、新たな借入をしても返済が難しい可能性があり、返済能力に問題があるとみなされる場合があります。
また、「総量規制」に抵触しないためにも、借入状況は必ず確認しなければなりません。消費者金融に関する規制などを定めた貸金業法では、年収の3分の1を超える貸付を禁じており、これを総量規制といいます。

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信用情報はどうか

信用情報とは、カードローンやクレジットカードの申込や返済など、個人の金融取引の客観的な事実を記録したものです。国が指定する信用情報機関で保管されており、消費者金融は審査の際に申込者の信用情報を照会し、判断を行います。他社の借入状況も、信用情報で確認が可能です。
信用情報には支払遅延や延滞があった履歴なども記録されています。数日返済が遅れた程度では記録されませんが、長期間の延滞などがあれば延滞情報として記録されている可能性が高く、返済能力を判断する上で悪影響となります。

消費者金融の審査は甘い?

インターネットの口コミなどで、「銀行の審査は厳しいが、消費者金融は甘い」などという言葉を目にすることがあります。ここでは、消費者金融の審査が甘いと考えられる理由について解説します。

消費者金融の審査は甘くない!

貸金業法で借主の返済能力を超える貸付を禁じられているので、審査の甘い消費者金融はありません。また、金融機関として、貸倒れのリスクを冒してまで貸付はしないでしょう。
もし、自ら審査が甘いと公言する消費者金融がいれば、貸金業法にもとづいた登録を行わずに貸金業を行う違法業者の可能性が高いので、絶対に利用しないでください。

即日融資でも審査は必須

消費者金融がよく提供しているサービスに、「即日融資」があります。早ければ申込当日に融資可能となるサービスで、消費者金融によっては最短30分で融資が可能となる場合もあります。
短時間で融資が行われるため、「審査を行っていない」と考えられることがあるようですが、スピーディーな審査はコンピューターによるスコアリングシステムによるものです。申込者の属性を点数化して素早く判断する仕組によって、審査完了までの速度を早めています。

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審査通過率が高い消費者金融はある

消費者金融の中には、自社の審査通過率(成約率)を公表している場合があります。通過率が高ければ、「審査に通過しやすい=審査が甘い」と考えられるかもしれませんが、申込者の属性や借入希望額などが違う中で、比べるのは難しいでしょう。

消費者金融の審査に通過しない理由と通過のポイント

消費者金融の審査に通過しない理由と通過のポイント

消費者金融の審査基準は非公開のため、通過しなかった場合も理由を知ることはできません。ただし、消費者金融によって審査基準が異なる中でも、ある程度の共通項があるようです。ここでは、審査に落ちた場合に考えられる理由や、通過するためのポイントを説明します。

申込条件を満たしていない

前述のように、消費者金融は融資の申込に条件を設けています。申込条件を満たさない状態では、審査に通過することはできません。19歳以下の場合は20歳以上になってから、無職の場合は職に就いてからなど、条件を満たしてから申込をしましょう。

申込内容に誤りや虚偽がある

審査に通過するために、年収を多く申告したり、他社借入を申告しなかったりなどと、虚偽があれば審査通過は難しくなります。仮に通過しても、後から虚偽がわかれば契約破棄となって、借入金の一括返済を求められるなど、リスクが大きいといえます。
また、単純な入力ミスでも虚偽とみなされる可能性もあるので、申込内容は誤りのないよう、正確に行ってください。

他社借入が多い

他社の借入は審査に影響します。新たな借入によって年収の3分の1を超えれば、総量規制に抵触するためです。また、他社借入の残債が多ければ、返済が難しいと考えられる場合もあります。
他社借入が多い場合は、ある程度返済を進めてから申込むことをおすすめします。

短期間で複数の申込をした

申込だけなら問題ないと思われるかもしれませんが、同時に複数の申込を行うと、審査に通過しない原因となります。信用情報では他社への申込の事実も確認できるので、短期間に申込の履歴が多数あれば、収支のバランスに問題があるとみなされる可能性があるためです。
どうしても審査に通過したいと思う時は、闇雲に申込むのではなく、申込に不備がないように見直しを徹底したり、不安な点を事前に消費者金融に相談したりすることをおすすめします。

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信用情報に問題がある

信用情報で支払の遅延や過去の延滞が判明すると、返済能力に疑念を抱かれる原因となります。延滞や債務整理などは、5年程度は記録が残ります。思い当たることがあれば、一定期間をおいてから申込しましょう。

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勤務先の在籍確認ができない

審査時に電話による勤務先への在籍確認が行われる場合、本人が不在でも、「〇〇はいま外出しております」などの同僚の発言から勤務が確認できれば問題ありません。ただし、在籍の確認ができないと審査が完了しないため、借入が認められない可能性が高くなります。
在籍確認は電話なのか書類なのか、どの段階で実施されるのかなど、事前に確認しておくことでスムーズに対応できるでしょう。

消費者金融でお金を借りるまでの流れ

ここでは、カードローンの申込から利用までの流れについて解説します。また、消費者金融の審査に必要な書類についても紹介します。

Web・アプリで申込をする

消費者金融に申込をする際は、24時間365日いつでも手続できるWebまたはアプリが便利です。公式サイトの申込ボタンをクリックして申込フォームを入力するか、専用アプリをインストールして申込に進んでください。

必要書類を提出する

消費者金融の申込では、生年月日や自宅住所の確認のため、本人確認書類の提出が必須です。また、所定の条件に該当する場合は、収入証明書類の提出も必要になります。

消費者金融の審査に必要な物

消費者金融の審査の際は必要書類があります。プロミスの場合、本人確認書類として以下の中から1点ご用意いただきます。

  • ・マイナンバーカード※通知カード、および現在お住まいの自宅住所の記載がないものは不可
  • ・運転免許証※経歴証明書も可能
  • ・在留カード※特別永住者証明書も可能
  • ・パスポート※2020年2月3日以前に申請し、発行されたもの

本人確認書類の住所が現住所と異なる場合は、追加書類1点が必要です。プロミスでは、現住所が記載された、以下の書類が使用できます。

  • ・公共料金の領収書(電力・水道・ガス・NHK・固定電話)
  • ・住民票の写し・記載事項証明書
  • ・国税・地方税の領収書、納税証明書
  • ・社会保険料の領収書

※発行日から6か月以内のもの

それ以外に申込内容と本人確認書類に違いがあれば、審査に通過しない原因にもなります。住所変更や改姓などの際は注意してください。

加えて、場合によって必要になるのが収入証明書類です。借入希望額が50万円を超える場合や、借入希望額と他社借入残高を合わせた金額が100万円を超える場合、プロミスの場合は以下の書類から1点が必要になります。

  • ・源泉徴収票(最新のもの)
  • ・確定申告書(最新のもの)
  • ・税額通知書(最新のもの)
  • ・所得(課税)証明書(最新のもの/「収入額」と「所得額」の記載があるもの)
  • ・給与明細書(直近2か月分)+賞与明細書(直近1年分)

※賞与明細書がお手元にない場合は、直近2か月分の給与明細書をご提出ください。

必要書類として利用できる書類の種類は消費者金融によって異なるので、事前に確認してください。

消費者金融が内容をもとに審査を行う

申込フォームに入力された情報や提出書類、信用情報の内容などをもとに審査が行われます。審査結果はメールまたは電話で連絡が入るので、通知を見逃さないようにしましょう。

審査通過後に契約しお金を借りる

審査に通過したら、利用限度額や適用金利など、金融機関から提示された内容を確認してWeb・アプリで契約手続を行います。契約後は、インターネット振込やコンビニATMなど、都合に合わせた方法で借入できます。

消費者金融の審査にかかる時間はどのくらい?

消費者金融の審査にかかる時間はどのくらい?

消費者金融に申込する際、「審査最短◯分」や「即日融資」という言葉を耳にするでしょう。例えば「審査最短30分」の場合は、最も早くて30分で審査が完了するという意味です。一方の「即日融資」は、申込したその日のうちに借入ができることを指します。
ただし、いずれの場合も、審査状況により時間がかかる可能性があるので注意してください。

消費者金融の審査は申込の時だけ?

消費者金融では、申込時以外にも審査を行うことがあります。1つは利用限度額の増額を申込した時、もう1つが、「途上与信」です。途上与信は契約期間中の審査のことで、契約から一定期間が経過した際、返済能力の確認として行われます。
いずれも審査内容は新規で申込した時と同様で、年収を含め、返済能力に変化がないかなどを確認します。

消費者金融の審査に関するよくあるご質問

消費者金融の審査に関するよくあるご質問

消費者金融の審査に関するよくあるご質問と、その答えをまとめました。

審査時の在籍確認の電話は必ずかかってきますか?

在籍確認は審査の一環として行われますが、プロミスでは原則として勤務先への電話連絡を行わず、書類確認で在籍確認を実施します。また、万が一電話連絡が必要になった場合でも、お客さまの同意なしに実施することはありません。

審査後に利用限度額や金利など条件が変わることはありますか?

審査結果によって利用限度額や金利が決まるため、申込時に希望したものとは異なる条件になる場合があります。

審査に落ちた場合、理由は教えてもらえますか?

審査基準は非公開のため、具体的な理由は開示されません。ただし、一般的には収入状況や信用情報が影響すると考えられます。

審査に通りやすい消費者金融はありますか?

消費者金融ごとに細かな審査基準は異なりますが、「必ず審査に通る」金融機関はありません。どの金融機関も法律に基づいて厳正な審査を行っており、安定した収入や返済能力があるかが重要なポイントとなります。

しっかり準備して消費者金融の審査を受けよう

消費者金融の融資を受ける際は必ず審査に通過しなければなりませんが、長期延滞など、思い当たることがなければ闇雲に恐れる必要はありません。
不安なことがある場合は、とりあえず申込むのではなく、消費者金融のフリーコールで相談してみることをおすすめします。また、消費者金融では事前に借入可能か診断できる「お借入診断」を用意している場合があるため、利用してみるのもいいでしょう。しっかり準備して、消費者金融の審査に臨んでください。

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