消費者金融は一度でも借りるとやばいって本当!?世間の噂の実態や利用時のコツについて

不安解消

消費者金融は一度でも借りるとやばいって本当!?世間の噂の実態や利用時のコツについて

「給料日まで手持ちが不安」「急にまとまったお金が必要になった」という状況になった時、即日融資が可能な消費者金融はとても便利な存在です。しかし、消費者金融について、「一度でも借りるとその後に影響があるのでは…」と、漠然とした不安を感じる人もいるようです。なぜ、そのように思われているのでしょうか?
ここでは、消費者金融を利用すると「やばい」と感じるのはどうしてなのか、その理由と安全に利用するためのコツをご紹介します。

目次

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消費者金融を「やばい」と感じるのはなぜ?

現在、消費者金融の業務は厳格な法律にもとづいて行われており、強引な取立や違法な高金利での貸付とは無縁です。それでも「消費者金融はやばい」と感じる人がいるのは、名前そのものにマイナスイメージがあるのかもしれません。
ドラマやマンガなどの影響もあって、「一度でも借りたら記録に残って、社会的立場が危うくなるのでは…」「住宅ローンや車のローンなどが組めなくなるかも」「自宅や職場に取立が来ると困る」などと、不安に思う人が一定数いるようです。

しかし、信用情報機関のJICC(株式会社日本信用情報機構)が2022年10月に発表した「各種統計データ」によると、消費者金融で借入をしている人は1,028万9,000人にのぼります。この人数には消費者金融だけでなくクレジットカードのキャッシング利用者も含まれていますが、多くの人が何らかの形で借入をしていることがわかります。

消費者金融はやばくない!よくある不安を解消

消費者金融はやばくない!よくある不安を解消

本当に消費者金融は、一度でも借りると「やばい」のでしょうか。ここからは、一般的によく言われている不安を挙げて解説していきます。

一度でも借りたら記録に残る?

消費者金融に限らず、借入の契約をすればその事実が信用情報機関に記録されます。
信用情報とは、各種ローンやクレジットカードなどの申込や契約、返済状況などに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。金融機関は共通の信用情報機関に加入しており、相互に情報を共有できる仕組になっています。
この信用情報機関に、申込の情報は6か月、契約、返済、支払状況などは契約期間中および契約終了後5年の間まで記録されます。

消費者金融会社やクレジットカード会社、金融機関などはローンなどの申込を受付けると信用情報を照会して申込者の返済能力を確認し、契約可否を判断する際の参考にしています。借りたお金を支払期日までにきちんと返済できていれば、信用情報に登録されるのは契約にまつわる基本的な内容と、取引履歴のみです。これらの情報が記録されていても、日常生活に影響を及ぼすことは特にありません。

ただし、長期間にわたる返済の遅れがあった場合などは、信用情報に登録されます。これがいわゆる「ブラックリスト」「事故情報」と呼ばれるものです。5年~10年程度は記録が残るため、この期間は各種ローンやクレジットカードの申込、分割払いなどの審査に影響する可能性があります。

信用情報についてはこちらの記事もご覧ください。
信用情報開示の方法とは?確認方法と開示報告書の見方を紹介

ほかのローンを組む時に影響すると困る

住宅ローンや車のローンを含め、金融機関で新たな借入をする際には必ず審査があり、その一環で信用情報への照会も行われます。そのため、信用情報に返済の著しい遅延や、多数の借入が記録されていれば、借入の可否に影響する可能性はあるでしょう。ただし、前述のように消費者金融を利用したことがあるというだけで、ローンの可否に影響するわけではありません。

一般的に各種ローンの審査では、消費者金融を利用している事実より、利用状況が重視されます。多額の借入や過去の返済遅延、他社借入の未申告などがあれば、契約の可否判断に影響する可能性があります。

取立が怖い…

消費者金融でお金を借り、返済が滞ると、自宅や職場、親族宅などに強引な取立や請求の電話があり、生活に支障をきたすといった想像をする人もいるようです。
しかし、貸金業法では消費者金融およびその債権の取立を委託された業者は、厳格なルールにもとづいて債権の回収をするよう定められています。昼夜を問わず自宅を訪問して騒いだり、他社でお金を借りて弁済するよう迫ったりといった、無茶な要求をすることは禁じられています。
そもそも、期日までに返済すれば取立が行われることはありません。

何度も無理矢理、お金を借りるように迫られるのでは?

消費者金融は、貸金業法に従って契約者の返済能力に応じた無理のない範囲で融資をしており、返済能力を超えた金額の借入を迫られることはありません。
消費者金融などのカードローンを契約すると、利用限度額(借入の上限額)が設定され、その範囲内で融資が行われます。利用限度額の範囲を超えての借入はできませんし、契約者自身が利用限度額の増額申込をしない限り、利用限度額が増額されることもありません。

雪だるま式に借入が膨らむのでは?

「消費者金融で一度でも借りたら最後、借金がどんどん膨らんで返しきれなくなるのでは」と、不安を募らせる人もいるようです。返済能力を超えて借入をしてしまうと、借金の返済のためにまた借金をして、多重債務を引き起こすリスクはあるでしょう。借金が増えたことで利息も増える、借金が返せなくなって延滞利息が発生する、などということも考えられます。ただし、それはどの借入であっても同様です。

消費者金融は利用者が多重債務に陥らないようにするためにも、返済能力に関する審査を行っています。また、消費者金融の金利は変更しません。利息が付く対象は元本だけなので、借入残高が雪だるま式に膨らむことはありません。金利は各消費者金融がWebサイトなどで公開しているので、利用前に調べておくことをおすすめします。また、返済のシミュレーションなどを利用して、事前に返済計画を立てておくことも重要です。

プロミスのシミュレーションについてはこちらからご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)

消費者金融は貸金業法に基づいて運用されている

消費者金融は貸金業法という法律に基づいて融資を行っています。この貸金業法では強引な取立や法外な金利の設定などが禁じられており、法令を遵守している正規の金融機関が提供しているサービスは合法かつ健全なものといえます。

迷惑な取立は禁止されている

貸金業法第21条には、「取立て行為の規制」の規定があります。「人を威迫」するような取立や、「社会通念に照らし不適当と認められる時間帯」の電話連絡、勤務先への連絡や訪問など、利用者の迷惑に当たるような取立行為が明確に禁止されています。
消費者金融各社はこの法令を遵守しており、一部の人たちが抱く「消費者金融による強引な取立」というイメージが事実ではないことが分かります。

金利や貸付金額に上限が設定されている

貸金業法では、金利や貸付金額の上限に関する規定もあります。金利については、貸付金額別に法定上限金利が以下のように定められています。

借入金額 法定上限金利
10万円未満 20%
10万円~100万円未満 18%
100万円以上 15%

これらの金利を上回る貸付は無効なので、消費者金融を利用してこれを上回る金利が適用されることはありません。
貸付金額の上限についても、総量規制と呼ばれるルールがあります。消費者金融など貸金業者からの借入の総額は年収に対して3分の1までに規制されており、消費者金融は審査時にこの総量規制に抵触しないかというチェックも行っています。総量規制は借りすぎによって返済困難になってしまうことを未然に防ぐためのものですが、同時に消費者金融から無理な貸付が行われないという効果もあります。

どのような理由で消費者金融を利用する場合が多いのか

消費者金融のカードローンはお金の使い道が原則自由であるため、利用者のお金の使い道もさまざまです。一般社団法人全国銀行協会が2019年に行った調査によると、消費者金融を利用する理由で最も多いのは「日常の生活費」です。この「生活費」には、食費や日用品、洋服の購入費のほか、水道光熱費など公共料金の支払、インターネットや携帯電話代などの通信費などが含まれています。
「生活費」と回答した人は53.8%にのぼり、2位にランクインしている「レジャー・趣味・娯楽」の19.6%と比べても圧倒的です。

消費者金融を利用する理由について詳しくはこちらをご覧ください。
カードローンのお借入れ理由は重要?どんな理由でお借入れしているか

消費者金融を安心して利用するためのコツ

消費者金融を安心して利用するためのコツ

ここまでご紹介したとおり、消費者金融の業務は法律にもとづいて適正に行われています。計画的に利用すれば、「一度でも借りるとやばい?」と不安になる必要はないでしょう。しかし、なかにはサービスの利便性の高さから借りすぎてしまったり、返済期間を長く設定しすぎてなかなか返済が終わらなかったりといったこともあるようです。
ここからは、消費者金融を安心してうまく利用するコツをご紹介します。

正規の消費者金融機関を選ぶ

消費者金融を安心して利用するためには、正規の消費者金融を選ぶことが前提になります。国や都道府県の登録を受けた消費者金融機関であれば法令に従った運営をしているため、法外な高金利や個人情報の悪用などは起こらないでしょう。
正規の消費者金融機関は、金融庁の「登録貸金業者情報検索入力ページ」で調べることができます。

無利息期間を利用する

「無利息期間」を積極的に活用するのもひとつの手です。無利息期間は、一定期間内の利息を0円にするサービスで、多くの消費者金融が導入しています。

初回の借入限定であることがほとんどですが、無利息期間をうまく活用できれば、利息の負担を少なくできるでしょう。
なお、プロミスには初回借入の翌日から30日間無利息になるサービスがあります。

30日間無利息サービスについてはこちらをご覧ください。
30日間無利息サービス

必要最低限だけ借りる

必要な時に必要なだけ手軽に利用できることは、消費者金融のメリットです。「せっかくだから」と多めに借りると、利息が増えて返済に苦労する原因になりかねません。利用限度額を多めに設定する分には問題ありませんが、借入は必要最低限にとどめることが大切です。

シミュレーションで返済計画を立てておく

返済を遅らせないためには、収入と支出を把握し、無理のない返済計画を立てることが重要です。多くの消費者金融のWebサイトでは、借入希望額や返済回数などを入力することで返済のシミュレーションができるサービスが用意されています。こうしたサービスを借入前に活用し、無理のない返済計画を立てておきましょう。

プロミスのシミュレーションについてはこちらをご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)

追加で返済を行う

消費者金融の金利は、銀行などに比べると高めの傾向があります。金利が高ければ返済額も多くなりやすいので、できるだけ返済までの日数を短縮して利息を抑えるのがポイントです。
一度に完済できなくても、余裕がある時期に少しずつ追加で返済することで、利息を抑えることができます

Webやアプリで利用する

消費者金融に限らず、「お金を借りている」という事実に対して、ネガティブな印象を持つ人は多いものです。家族や友人、知人などに消費者金融での借入を知られると、「お金にだらしない」「やりくりができない」など、マイナスイメージを持たれることが心配な人もいるでしょう。そういった場合は、申込から審査、融資、返済まで、Webやアプリで完結できる消費者金融を選ぶのが有効です。
誰にも会わずに手元のスマートフォンやパソコンから手続ができ、カードレスの契約を選択することで、自宅に郵送物が届かないようにすることもできます。

消費者金融に不安がある方からよくあるご質問

消費者金融を一度でも借りるとどうなる?と不安がある方からのよくあるご質問とその答えをまとめました。

ほかのローンに影響しますか

消費者金融を利用したことは信用情報機関に記録されますが、特に返済が遅れるようなことがなくきちんと返済していれば、ほかのローンに影響を及ぼす可能性は低いでしょう。逆に、返済が何度も遅れたり長期の遅延などがあると、返済能力が低いと判断される恐れがあります。

返済が終わらないことはあるのでしょうか

これも「消費者金融を一度でも利用するとやばい」と思われる理由のひとつですが、計画的に返済をしていけば当初の計画どおりに返済は終わります。無理のない返済計画を立てるためにも、返済シミュレーションを活用して月々の返済額を調べ、無理のない返済額であるかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。

返済シミュレーションについてはこちらをご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)

計画的に利用すれば、消費者金融はやばくない

計画的に利用すれば、消費者金融はやばくない

消費者金融は貸金業法に従ってサービスを提供しているため、利用者の返済能力を超える過度な融資や、違法な金利での融資などはできないことになっています。

消費者金融業を営むには貸金業者としての登録が必要であるため、不安がある場合は、借入の前に金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で情報を検索してみてください。登録されている業者であることが分かれば、「一度でも借りるとやばい」と不安を感じるような業者ではないことを確認できます。
計画的に利用することさえ徹底すれば、消費者金融での借入は利便性が高く、困った時の助けになるはずです。今回紹介したコツも参考にしながら、上手に消費者金融を活用しましょう。

消費者金融について詳しくは、こちらをご覧ください。
消費者金融とは?銀行やクレジットカードとの違いをわかりやすく解説【メリット・デメリット・仕組】

【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。

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