カードローンを低金利で利用したい人が知っておくべき金利の話と注意点
便利な使い方
更新日:2025.01.17
カードローンの利用を検討している人でも、金利が気になってなかなか踏み出せない人も少なくありません。金利について正しい知識を身につけることで、より有利な条件で借入を行うことができるでしょう。
この記事では、カードローンを利用する際に知っておくべき金利の基本だけではなく、低金利カードローンを利用する条件や選び方、無利息期間の活用方法などをまとめて解説します。
目次
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カードローンと金利の関係
カードローンを利用する場合、低金利で借入をしたほうが返済の負担は少なくなります。しかし、金利を低く抑えるためには、金利に関する正しい知識を持っておく必要があります。
カードローンにおける金利の扱いや金利が決まる仕組を知ってこそ、有利な条件で借入ができるようになるものです。最初に、カードローンと金利の関係について見ていきましょう。
金利とは
金利とは、元金(借入したお金)に対する利息の割合です。カードローン会社を含めた金融機関から借入をすると、原則として利用料となる利息が発生します。金利は、「どのくらい利息を支払わなければならないか」を表すものです。カードローンの金利は、法律によって上限が定められており、上限金利は借入金額によって異なります。借入額が10万円未満なら上限は20%、借入額が10万円以上100万円未満では上限18%、100万円以上では上限15%と定められています。
一般的に金利は年率(1年間を単位とした利息の割合)で表示されていますが、利息の発生は日割です。金利から利息を計算する際は以下の計算式となります。
「利息額=借入金額×実質年率÷365日×借入日数(うるう年の場合は366日)」
また、金利の表示方法には「実質年率(年利)」というものがあります。これは利息だけではなく、事務手数料や保証料などの諸経費も含めた金利です。ただし、ほとんどのカードローンは事務手数料や保証料などの費用を無料としているため、実質年利と金利は同じ意味だと考えて問題ありません。
カードローンの金利について詳しくは、こちらをご覧ください。
カードローンの金利を徹底解説!金利を理解して賢く利用しよう
低金利がもたらすメリット
低金利のカードローンを利用することができれば、支払う利息額も低く抑えることができます。金利を低くできれば返済総額を少なくできるため、最終的な返済負担を減らすことにつながるのです。
カードローンの金利は、金融機関やカードローンの種類によって異なります。また、利用者の返済能力や信用力に応じて、金利に違いが発生する点にも注意が必要です。同じ金額を借入する場合でも、高金利と低金利では利息負担額に大きな差が生まれます。金利や返済期間によっては、利息が10万円以上違ってくるケースもあります。
例えば、200万円を年利15%の金利で借入した場合、1年間の利息は30万円になりますが、年利10%で借りられるなら利息は20万円で済みます。金利の差による利息額の違いは、借入金額が多いほど、そして借入の期間が長いほど大きくなります。そのため、可能であれば、できるだけ金利の低いカードローンを利用するほうが返済額を抑えられるのです。
利用限度額と金利の関係
多くの場合、各種カードローンで提示されている金利には一定の幅があります。その幅のなかでどの金利が適用されるかは、利用限度額(契約額)によっても変わります。一般的に、利用限度額が多いと適用される金利は低くなります。
返済能力の低い人に高額の貸付を行うと、返済が滞ったり、返済ができなくなったりする可能性があります。そのため、返済能力が低いと判断されると借入の限度額も低く設定されやすくなるわけです。
カードローンを低金利で利用できる条件
カードローンに適用される金利は、申込者の「属性情報」「信用情報」「借入状況」などによる影響を受けます。カードローンを低金利で利用するという観点から、この3つの条件について解説します。
属性情報について
カードローンの利用を申込む際、利用限度額を多くするためにはカードローン審査の段階でまず返済能力の高い属性だと判断される必要があります。カードローンの審査における属性とは、申込者の「年収」「職業」「勤務形態」「勤続年数」などを指します。年収が高い人や、公務員や大企業の正社員など勤務先や勤務形態が優良な人は返済能力が高いと判断されるといわれていますが、明確な基準はありません。属性の審査(スコアリング)は、審査項目も多岐にわたるため、すべてを把握するのは難しいでしょう。
ただし、傾向としては一般的に「返済能力が高い」「信用力がある」といわれるような属性が有利に働きます。例えば、同じ職場で長期間働いていたり、自己所有の物件に住んでいたりするといったものです。
また、年収は単純に高いだけではなく、収入と支出のバランスが取れていることも重要になります。どれだけ収入が多くても、それを超えるような支出があれば、返済能力が低いと判断される材料になります。たとえば銀行の住宅ローンを返済中だったりすると、どうしても収入に対するローン返済額が多くなり、カードローンを利用した場合の返済に充てられる金額が少なくなります。銀行からの借入は総量規制の対象にこそならないものの、返済能力に影響する可能性は高いので審査に影響します。利用限度額を増やしたい場合には、収支のバランスを改善するなどして、しっかりとした返済能力があることを示すことが重要です。
<総量規制とは>
総量規制とは、消費者金融などの貸金業者が個人に対して貸付を行う際、原則として年収の3分の1までとする規制のことです。例えば年収が300万円の人であれば、貸金業者から借入できる総額は100万円となります。
総量規制について詳しくはこちらをご覧ください。
プロミス等のカードローンで総量規制以上を借りれる?年収の3分の1を超える借入と規制対象について
信用情報について
信用情報に問題がないことも、利用限度額を多くする前提条件の1つです。例えば債務整理などの記録がある場合、利用限度額の話以前に審査さえ通らない可能性が高いでしょう。また、信用情報には返済の長期延滞や商品代金支払の延滞といった記録も残ります。こうした延滞の情報がある場合も、利用限度額を多くするのは難しくなります。逆に、過去の借入を問題なく返済した記録がある人は信用のある人、返済実績のある人と判断され、審査が通りやすくなったり低金利での借入がしやすくなります。
金融機関が利用する信用情報は、それを取扱う企業や組織自身が管理しています。さらに、金融機関が異なっていても情報を共有できる信用情報機関があるため確認することが可能です。そのため、延滞があったのが別の金融機関であっても、カードローン会社は簡単に調べることができ、何らかの事情で信用情報に問題がある場合は低金利でカードローンを利用するのは難しいです。
信用情報は一定期間が経過すると自動的に削除されるため、それまで待つしかありません。信用情報機関に問合せを行えば、一定の手数料を支払って情報開示請求をすることで自分でも調べることが可能です。自分の信用情報が気になる場合には、あらかじめ確認してみるのもいいでしょう。
借入状況について
申込者の借入状況も、利用限度額や審査そのものに影響します。借入状況とは、何社からいくらの借入をしているかを表すものです。カードローンの審査では、申込者の借入状況が必ずチェックされます。借入状況は申込者の返済能力にかかわるものであり、他社に多額の借入がある場合は利用限度額を多くしてもらうのが難しくなります。また、消費者金融のカードローンに申込む場合は、借入額の年収の3分の1とする総量規制にも注意が必要です。銀行は総量規制の対象外ではありますが、自主的に規制をしている場合が多いです。
総量規制に抵触するような金額ではなくても、複数の金融機関から借入をしている申込者については、審査が厳しくなる傾向があります。複数の借入先があると、返済の期限を忘れて延滞をする可能性が高くなりますし、返済の負担が大きくなってしまい、返済困難になってしまう恐れもあるからです。
金利が”低い”の基準とは?
先ほどから述べている「低金利」とは、そもそもどれくらいの金利のことを指すのでしょうか。それを知るためには、各社のカードローンに適用される金利の相場を知っておく必要があります。
消費者金融のカードローンは金利が3%~18%、銀行カードローンは1.5%~17.5%というのが大まかな相場です。それぞれはじめての利用だと提示されている金利の上限が適用されるケースが大半なので、消費者金融では18%、銀行カードローンでは17.5%程度が基準になります。
これらの金利よりも低い金利が適用されるのであれば、それは低金利のカードローンと言えるでしょう。なお、プロミスの金利は4.5%~17.8%となっており、金利の上限であっても18%を下回っています。
低金利なカードローンの選び方
低金利のカードローンを選ぶには、カードローンの種類や上限金利などを理解しておく必要があります。ここでは、低金利のカードローンを選ぶ方法について解説します。
カードローンの種類
カードローンには、おおまかに「銀行」「消費者金融」「信販会社」の3種類に分けられます。そのうち、銀行のカードローンは比較的低金利に設定されていることが多いです。消費者金融や信販会社のローンでは上限金利18%程度のものがほとんどですが、銀行のカードローンは15%に設定されていることもあります。
低金利にだけ注目するなら、銀行カードローンを利用するのがいいでしょう。ただし、銀行カードローンは契約するためにその銀行の口座が必要になるなど制約が生じることもあります。また、銀行は審査に時間がかかる場合が多いです。審査に時間がかかると即日融資は難しくなるため、「今日中に資金が必要」という場合は銀行カードローンだと間に合わない可能性があります。
このように低金利のカードローンは返済額の面で有利ではありますが、審査が厳しく審査期間も長いという点には注意するべきでしょう。
複数の借入がある場合は1つにまとめる
複数のローンを1つにまとめることができる「おまとめローン」という商品があります。複数の金融機関からの借入を1つの「おまとめローン」に集約すると金利を低くできる可能性があるため、金利の引下げを目的に利用する方もいます。
また、「おまとめローン」に借換をすると毎月複数あった返済日を1つにすることもできるため、返済日を管理しやすくなるメリットも期待できます。
上限金利に気を付ける
金融機関はカードローンの金利を「3~18%」のように一定の幅をもたせて提示しています。金利が低いと利息が抑えられるので少しでも低金利で契約したいところですが、はじめて利用する場合は上限金利が適用されるのが一般的です。「3~18%」と提示されている場合は上限金利である18%が適用される可能性が高いと考えておきましょう。
カードローンを選ぶ際のポイントをご紹介!
これからカードローンを利用しようと考えている方に向けて、金利とあわせてチェックしておきたい4つのポイントを解説します。
申込の方法・手続のしやすさ
カードローンは利便性の高いサービスで、多彩な申込方法が用意されています。近年ではWebサイトからの申込が主流になっていますが、それ以外にも店舗窓口や無人契約機などで申込めるカードローンもあります。
自分自身が最も便利だと思える申込方法があるカードローンを選ぶのがいいでしょう。
審査や融資までの日数
急な出費などで、できるだけ早くお金を借りたい場合は、審査が速く融資までの日数が短いカードローンを選ぶ必要があります。
融資までの日数が短いカードローンとしては、即日融資に対応している大手消費者金融が有力な選択肢です。銀行のカードローンは比較的金利が低いメリットがある一方で審査に時間を要することがあるため、急いでいる場合は即日融資に対応している消費者金融がおすすめです。
返済時の利便性
申込や借入の際に利便性を重視するのと同様に、返済時の利便性もしっかりチェックしましょう。従来からの返済方法としては口座からの自動引落や銀行振込、ATMによる方法などがありますが、近年ではインターネットバンキングやスマートフォンアプリを使った返済が可能なカードローンもあります。これらのインターネットを使った返済方法だと場所を選ばずに返済することができるので、返済時の利便性もしっかり比較検討しましょう。
プライバシーの配慮
プライバシーへの配慮も、カードローン選びの重要なポイントです。というのも、周囲にカードローンの申込や利用をしていることを知られたくないとの考えから、プライバシーへの配慮を重視する方が多いからです。
自宅に郵送物が届いたり、勤務先に在籍確認の電話が入るとカードローンで借入をしていることが周囲に知られやすくなるため、プライバシーへの配慮からこうしたことをせずに手続ができる金融機関もあります。
プロミスは原則電話による在籍確認を行っていません。仮に必要になったとしてもお客様の同意なしに電話をおかけすることはありません。
勤務先への在籍確認について詳しくはこちらをご覧ください。
プロミス等のカードローンは会社に在籍確認の電話なし?勤務先にバレずに借れるか解説
低金利を重視したい人必見!無利息期期間を賢く利用しよう
低金利のカードローンの利用とは別の視点でカードローンの利息を減らすことを考えるなら、「無利息期間」を上手に利用する方法もあります。うまく活用していくためのポイントについて見ていきましょう。
無利息期間とは
カードローンの無利息期間とは、指定された条件を満たせば一定期間利息が発生しないサービスのことです。プロミスなどの大手消費者金融のカードローンが提供しており、利用の仕方によっては他の低金利のカードローンよりも返済総額が少なくなる可能性もあります。
プロミスの無利息期間は、プロミスをはじめてご利用になるお客様のうち、メールアドレスの登録とWeb明細の利用をしている方が対象です。対象となる方が初回お借入をした翌日から30日間が無利息となります。
例えば、プロミスから20万円を年利17.8%でお借入した場合、30日間で2,926円分の利息がゼロになります。
無利息期間を利用する際のチェックポイント
無利息期間を利用するためには、まず適用される条件をしっかりと確認することが重要です。無利息期間の適用対象になっているかをチェックするだけではなく、「いつから無利息期間が始まるのか」にも注意すべきでしょう。例えば、プロミスの場合は「初回お借入の翌日」が無利息期間の始まりですが、金融機関によっては「初回契約の翌日」からスタートする場合もあります。「初回契約の翌日」から無利息期間が始まるケースだと、実際に借入をしているかどうかに関わらず無利息期間が消化されてしまいます。すると、実際に利用する時には無利息期間が終わっているという事態になる可能性があるのです。無利息期間が過ぎた場合、以降は通常金利が適用される場合がほとんどです。
プロミスのように「初回お借入の翌日」から無利息期間が始まる場合は、実際にお借入を行わなければ無利息期間が消化されることはありません。契約後にすぐお借入をする場合にはどちらでもあまり変わりはありませんが、しばらくご利用の予定がないのであれば、無利息期間が開始する時期に注意が必要です。「無利息期間だと思っていたのに、いつの間にか金利が課されていた」というトラブルに遭遇しないためにも、あらかじめ無利息期間の始まるタイミングを確認しておきましょう。
低金利や無利息期間に注目し、賢くカードローンを利用しよう
カードローンを低金利で利用するためには、無利息期間を活用するなどの方法を検討したうえで申込んでみるといいでしょう。プロミスでは、新規お申込で30日間無利息のお借入ができるサービスがある他、スマートフォンのアプリでお申込からお借入までをスムーズに完結することもできます。また、さまざまなカードローンも用意しており、ニーズに沿ったご利用が可能です。
【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてインターネットや書籍などの記事制作に取り組む。一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。