お金を借りている人はどんな目的で借りたのか、気になりませんか?目的別で見ると一番多いのは、生活費。次には結婚費用や引越費用といった「急な出費」が続きます。
お金を借りる目的にあわせて、最適なローンがあります。家を買うための住宅ローンは有名ですが、それ以外にも教育ローンやブライダル(結婚)ローン、マイカーローンなど、目的に応じてローンもさまざま。また、目的に関係なく「今すぐお金が必要!」という場合もありますよね。
ここではお金を借りる目的の「リアル」と、目的別のローン、そして「今すぐお金が必要!」という方におすすめのローンを紹介します。
お金を借りる目的として上位にランクインしている生活費や急な出費。これってどれくらいのお金が必要になるのでしょうか?生活費や結婚式のご祝儀の相場など、お金を借りる前に参考になる平均予算の「リアル」を見てみましょう。
こちらは、国がまとめた単身世帯(独身で独り暮らし)の年代別生活費の平均です。全体の平均では16万円台ですが、年代が高くなっていくごとに必要な生活費は少なくなっていきます。
一番多いのは35~59歳という「現役バリバリ」の世代ですが、34歳以下の若い世代の人たちはその次に生活費が多いのが分かります。皆さんの生活費と比べてみて、いかがですか?
全体平均 | 167,620円 |
---|---|
34歳以下 | 170,281円 |
35~59歳 | 194,438円 |
60歳以上 | 152,743円 |
65歳以上 | 149,033円 |
出典:総務省│家計調査 2023年単身世帯 家計収支編より作成
毎月の給料だけでは生活費が足りない!と感じたら、まずすべきことは家計の見直しです。家賃や水道、光熱費、携帯料金、ネット料金、サブスクといった固定費は毎月必ずかかってくるので、これを安いものに変えられないか、無駄なものはないかを見直してみましょう。毎月の固定費を節約できれば、大きな効果が期待できますよ!
次に、変動費。食費や日用品、交際費など月によって金額が変動する費用のことです。これらの費用は毎月同じではないだけに節約の余地も大きいはず。コンビニで買うコーヒーや外食、飲み歩きなどの回数を少し減らすだけでも生活費が足りない!という状況から脱出できるかもしれません。
こうした見直しをした上で、どうしても一時的にお金が足りないというときは、カードローンやキャッシングなどを検討してもよいかもしれません。
急な出費としてよく言われるのが、結婚費用です。結婚に関する一連の流れでは結婚式と披露宴、二次会の費用、そして結婚指輪の購入費などが考えられます。
結婚情報誌「ゼクシィ」のまとめでは、結婚費用の総額は平均で415万円7,000円だそうです。思っていたよりもお金がかかると感じた人は多いのではないでしょうか?
この内訳は、婚約に関わる結納式や顔合わせ、婚約指輪の費用と、結婚式と披露宴、二次会、そして新婚旅行の費用などが含まれます。今どきの結婚では披露宴や新婚旅行をしないというカップルもいますが、それでも100万円を超える費用は掛かると思っておいたほうがいいでしょう。
また、披露宴や二次会は出席者の人数が多くなるほど費用は多くなります。ただし、披露宴についてはご祝儀が入るので、規模が大きくなるほどご祝儀も多くなります。
自分が結婚する場合ではなく、近しい人の結婚式に呼ばれた時に必要になるのがご祝儀。ご祝儀の相場は、招待した人との関係の近さで金額が変わります。少なくとも3万円以上、主賓として招待された場合は最大で10万円になります!
間柄 | 相場 |
---|---|
親族 | 5~7万円 |
友人・同僚 | 3~5万円 |
部下 | 3~5万円 |
上司 | 3~5万円 |
※なお、主賓として参加する場合は5万円~10万円が相場となります
ご祝儀を包むだけのお金が足りない!という場合の対処方法は、3つあります。
・結婚式を欠席する
・2次会だけ参加する
・ご祝儀のお金を借りる
新婚夫婦との関係性によっては、1つ目や2つ目を選べないこともあるでしょう。人生の大きなイベントだけにお金がないという理由で欠席したり参加を2次会だけにするというのも、気が引けますよね。
その場合は、足りない分だけを借りて用意するというのも、1つの解決策です。
引越料金は、引越しをする時期によって大きく変わります。引越業界の繁忙期である3月から4月は料金が高くなります。繁忙期の引越料金の相場は、一人暮らしで6万円程度です。
仮に結婚を機に新郎と新婦のそれぞれが新居に引越しをするのであれば、これをほぼ2人分にした金額になります。
引越しをして新しい家に住む場合、その家が賃貸住宅であれば賃貸契約のための敷金や礼金、仲介手数料、日割家賃、保険、保証料、鍵の交換費用…などがかかります。どんな新居に住むのかによって大きく変わりますが、少なくとも数十万円は必要になると考えておきましょう。
子供がいる人にとって、教育資金は気になるところですよね。データを見ると幼稚園から大学までの教育資金は、公立と私立でかなりの差があります。詳しく教育に必要なお金の相場を見てみましょう。
種別 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
幼稚園 | 47.3万円 | 92.5万円 |
小学校 | 211.2万円 | 1,000万円 |
中学校 | 161.6万円 | 430.4万円 |
高校 | 154.3万円 | 315.6万円 |
大学 | 248.1万円 | 469万円 |
子供を塾に通わせるとなると、これとは別に塾の費用も必要になります。子供に十分な教育をするには、これだけのお金がかかるということですね。
車を購入する場合は、車本体の車両代金だけではなく、税金や保険料、維持費などが必要になります。それぞれ1つずつ見ていきましょう。
100万円以下で買えるものから何千万円もする超高級車まで、まさに「ピンキリ」なのが車両代金です。さすがに若いうちから何千万円もするような高級車を買う人は少ないと思いますが、標準的な車を買う場合であっても新車であれば数百万円くらいのお値段になります。
車を購入する時には、自動車税(軽自動車の場合は軽自動車税)や、自動車重量税、消費税というものがかかります。
自動車税や自動車重量税は車の排気量や大きさ、定員などで決まるので、「大きい車を買うほど税金が高くなる」と考えておくといいでしょう。
車を購入するときの諸費用には、以下のようなものがあります。
・登録費用
・車庫証明費用
・納車費用
・希望ナンバープレート代 など
販売店や車を買う人の希望によってかからない費用もあると思いますが、「数万円程度」の諸費用が必要になると計算に入れておきましょう。
また、車を購入してから必要になるのは、以下のような費用です。
・ガソリン代
・駐車場代
・高速道路料金
・車検費用
・税金
・保険料
・メンテナンス費用 など
結婚や子供の教育、車の購入や維持など、何かとお金ってかかるなぁと感じたかもしれません。しかし多くの人が結婚費用や子供の教育費用、車に関連する費用とうまく向き合ってきているので安心してください。
しかも、お金の使い道が決まっている場合には目的別のローンもあります。
子供が入学する幼稚園や学校、大学などの入学金や授業料、教材費などに使えるのが教育ローンです。試験がある学校の場合は、受験費用にも使えます。
教育ローンについては日本政策金融公庫の「国の教育ローン」をはじめ、銀行、信用金庫や信販会社などにもたくさんのローンが用意されています。
結婚式や披露宴だけでなく、結納や新婚旅行、新居の準備にかかる費用、引越費用、さらには新居で使うための家具などの購入費用にも使えるのが、ブライダルローンです。
銀行や保険会社などで取扱いがありますが、金融機関によって名前が異なることもあります。
マイホームを購入する時に利用するのが、住宅ローンです。新築もしくは中古のマンションを購入したり、一戸建て住宅を建てる際に利用することができます。銀行や信用金庫などで取扱っていて、マイホームを購入する際に多くの人が利用しているおなじみのローンです。
車の購入や買替費用に利用できるのが、マイカーローンです。こちらも金融機関によって名前が異なることがありますが(自動車ローンなど)、マイカーローンと同じものと考えて問題ありません。
マイカーローン(自動車ローン)は銀行や信用金庫、信販会社、保険会社など多くの金融機関で取扱いがあります。
ここまでは目的別のローンについて解説してきましたが、ここで紹介するのはお金の使い道が原則自由のフリーローンです。お金の使い道が自由なので、先ほど紹介した生活費や結婚費用、車の購入などに使ってもOKです。
審査に通過すれば一度にまとまった金額を借りて、その後は毎月返済していく形になります。そのため返済計画を立てやすいなどのメリットがありますが、カードローンのように借入限度額の範囲で何度も借入ができるわけではありません。フリーローンの利用中に新たな借入をしたい場合は、再度審査が必要になります。
カードローンも、フリーローンと同じくお金の使い道が基本的に自由です。フリーローンとの最大の違いは、契約した時に設定された借入限度額の範囲内であれば何度でも借入ができることです。借入限度額の範囲内で新たに借りる際には審査も不要なので、今すぐお金を用意したい、急な出費に備えたいという人にピッタリです。
フリーローンは主に銀行や信用金庫などが取扱っていますが、カードローンは消費者金融、銀行、信販会社など多くの金融機関で取扱いがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
消費者金融のカードローンの大きな特徴は、審査のスピードです。即日融資に対応している金融機関も多いので、「今日中にお金が必要」という時には強い味方になります。ほかのカードローンと比べると金利は高めですが消費者金融の金利には法律による規制があるので、その上限を超えることはありません。
はじめて利用する人には一定期間が無利息になるサービスがあるのも消費者金融のメリットなので、借入をする日数がそれほど長くないのであれば消費者金融が最もオトクかもしれません。
銀行自身が取扱っているのが、銀行カードローンです。大手銀行のグループ企業が提供している「銀行系カードローン」とは異なるので、注意してください。銀行カードローンは大手銀行だけでなく地方銀行やネット銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫など多くの金融機関で取扱いがあります。
消費者金融と比べると適用される金利が低めであるのはメリットですが、消費者金融と比べると借入までに時間がかかるケースが多いのはデメリットといえます。
ひと口に「お金を借りる」といっても、お金を借りる目的によってさまざまなローンが用意されていて、そのローンのなかにもいくつかの金利タイプがあることをお伝えしました。
取扱っている金融機関やローン商品によって、特徴もさまざま。お金を借りる目的に合わせて最適なものを選んで、賢くオトクにローンを利用しましょう。
ライター情報
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。