【世帯人数別】引越費用の相場はだいたいいくら?見積もりの目安や価格を抑えるコツをご紹介
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更新日:2024.12.25
引越費用はいくらかかるか、世帯人数が増えると費用がどのくらい増えるか知りたい人もいるのではないでしょうか? また、はじめての引越で業者の選び方がわからない人もいるでしょう。
結論からいえば、都道府県内の引越の場合、一人暮らしだと30,000円〜70,000円ですが、二人暮らしだと60,000円〜100,000円、三人暮らしだと90,000円〜210,000円というように世帯人数の増加に伴い引越費用も高くなる傾向があります。
本記事では、世帯人数別の引越費用の相場や内訳、引越費用を抑えるコツを詳しく解説します。
目次
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引越費用はどのように決まる?
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引越会社に支払う引越費用は、荷物の量、現在住んでいる家から新しい家までの移動距離、で変わります。
また、繁忙期と通常期では、引越料金も大きく変わるので注意が必要です。特に年度末にあたる2月〜4月は進学や新社会人、転勤などの時期と重なるため、他の時期よりも引越費用が高くなる傾向があります。
世帯人数別の引越費用の相場
引越費用の相場は世帯人数ごとに異なります。なぜなら、基本的に人数が増えるほど荷物の量が多くなるためです。
ここからは、一人暮らし、二人暮らし、三人以上の家族の場合の引越費用の相場を見ていきましょう。
一人暮らしの場合
一人暮らしの場合の引越費用の相場は以下のとおりです。
引越の距離 | 引越費用の目安(通常〜繁忙期) |
---|---|
市区町村内(15km未満) | 30,000円〜60,000円 |
都道府県内(50km未満) | 30,000円〜70,000円 |
それ以上 | 40,000円〜140,000円 |
市区町村内での引越の場合、通常期であれば30,000円前後ですが、繁忙期の場合は60,000円ほどかかることがあります。
また、引越の距離が長くなるほど、通常期と繁忙期の費用の差は広がるでしょう。
一人暮らしの引越費用の詳細を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
一人暮らしの引越費用の相場は?安くするコツやお金が足りない時の解決方法を紹介
二人暮らしの場合
次に二人暮らしの場合の引越費用の目安を見ていきましょう。
引越の距離 | 引越費用の目安(通常〜繁忙期) |
---|---|
市区町村内(15km未満) | 60,000円〜80,000円 |
都道府県内(50km未満) | 70,000円〜100,000円 |
それ以上 | 90,000円〜300,000円 |
二人暮らしの場合、全体的に一人暮らしの場合よりも費用は高くなります。特に繁忙期の場合は、市区町村内でも80,000円前後、遠距離の引越であれば30万円前後の費用がかかることもあるので注意しましょう。
三人以上の家族の場合
三人以上の家族の引越費用の目安は以下のとおりです。
引越の距離 | 引越費用の目安(通常〜繁忙期) |
---|---|
市区町村内(15km未満) | 80,000円〜150,000円 |
都道府県内(50km未満) | 90,000円〜210,000円 |
それ以上 | 90,000円〜400,000円 |
家族の人数が増えると、近い距離での引越でも多くの費用がかかります。遠距離の引越の場合は最低でも90,000円、繁忙期であれば40万円ほどの費用がかかることもあるので注意しましょう。
引越費用の内訳
引越費用といっても、実は現在の家から新居までの荷物の運搬費用だけではありません。引越費用は、基本運賃、実費、付帯サービス費によって構成されています。ここからは、これらの費用について詳しく解説します。
基本運賃
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基本運賃とは、荷物を運搬した時間や距離、荷物量によって算出される運賃のことです。荷物を運んだ距離が100km以内の場合は時間制(4時間と8時間の2種類)、荷物を運んだ距離が100kmを超える場合は距離制によって基本運賃が決まる仕組です。
加えて、車両留置料もかかります。車両留置料とは、荷物を現在住んでいる家からトラックに積む、トラックから新居に荷物を入れるために車を停めておく際に徴収される費用のことです。
車両留置料は、荷物を運ぶ距離が100kmを超える場合や荷物の積み下ろしに時間がかかる場合に請求されます。
実費
実費とは、引越をする際にかかる従業員の人件費、梱包資材費、トラックの交通費といった費用のことです。荷物の量が多ければ、運搬作業に多くの時間が必要になるので、引越作業に来る従業員の数を増やす必要があります。その結果、人件費が高くつくでしょう。
また、荷物を安全に運搬するために必要なダンボールや緩衝材などを用意する費用もかかります。トラックの交通費はガソリン代や高速道路の料金を指します。移動距離が長くなれば、多くのガソリンが必要です。高速道路を使う場合は、さらに多くの費用がかかります。
付帯サービス費
付帯サービス費とは、引越業者の提供するオプションやサービスのことを指します。
- ・エアコンの設置や取り外し
- ・不要な家具の処分費用
- ・ピアノやバイクなどの特殊な荷物の運搬
- ・家具の防虫や消毒
その他にも依頼主が要望した作業に応じて費用が発生することがあります。
引越業者を選ぶ際のポイント
引越業者を選ぶ際には、いくつかポイントがあります。これから引越を検討している方は、参考にしてください。
相見積もりをして相場を把握する
引越業者を選ぶ際には、必ず相見積もりをして相場を把握することをおすすめします。なぜなら、引越業者によって提示してくる見積もり金額が異なるからです。複数の業者の見積もりを確認することで、相場観も把握しやすくなるため、引越料金が異常に高い業者を避けやすくなります。また、時間があるなら価格面だけでなく、付帯サービスや従業員の対応なども含めて検討したほうが、納得のいく引越業者を選びやすいでしょう。
業者ごとのプランや得意分野を比較する
引越業者を選ぶ際に有名な業者を選ぶ方や一番価格が安い業者を真っ先に選ぶ方もいるかもしれません。しかし、引越業者によってプランや得意分野が異なることがあります。
例えば、以下のような違いがあります。
- ・小規模な業者で近距離の引越が得意
- ・大手で遠距離の引越にも対応してくれる
- ・豊富なオプションサービスを提供している
- ・従業員の教育が行き届いている
- ・地域密着型で安価
よく比較した上で納得のいく業者を選ぶようにしましょう。
引越費用を安く抑えるコツ
引越費用をできるだけ安く抑えたい場合は、以下のコツも踏まえて引越をすることをおすすめします。
- ・繁忙期を避ける
- ・土日祝や月末月初を避ける
- ・不要な家具・家電などを処分する
- ・訪問見積もりをしてもらう
- ・帰り便を利用する
- ・長距離の場合はコンテナ便を使う
引越料金を抑えたい場合は、2月〜4月の繁忙期、土日祝日、月末月初は避けるようにしましょう。これらの時期は引越をする人が多く、引越料金が高い傾向があるからです。
また、不要な家具や家電などをあらかじめ処分しておけば、荷物量が減るので料金を安くできます。時間に余裕がある場合は、電話やインターネット上よりも訪問で見積もりをしてもらったほうが、荷物の量を正確に把握できる分、見積もりが安くなる可能性があります。
一方で、時間に余裕がないけど、できるだけ引越費用を抑えたい場合は、帰り便の利用を検討しましょう。帰り便とは、引越業者が配送先から帰社する際の空きスペースを利用し、格安料金で荷物を配送できるサービスのことです。帰り便は通常のプランとは異なり、復路の費用が掛からない分、安価に利用できます。状況によっては、前日や当日の依頼にも対応してくれる引越業者もあるので、利用を検討してもいいでしょう。
長距離の引越にかかる費用を抑えたい場合は、コンテナ便という手段もあります。コンテナ便とは、列車の貨物輸送により荷物を運搬する方法です。鉄道が通っている場所であれば全国どこでも利用可能で費用も抑えられるでしょう。ただし、運搬量は、コンテナのサイズに入る量に限られるので、事前に運搬可能か確認しておく必要があります。
引越の初期費用を安くする方法が知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
引越しの初期費用が払えない!費用を抑える方法まとめ
引越費用を借りる際の注意点
引越費用を用意できない場合に、ローンでお金を借りることを検討している人もいるかもしれません。ここからは、引越費用を借りる際の注意点を紹介します。
金利の確認をする
引越費用を借りる場合は、必ず金利の確認をしましょう。ローン契約をする場合、基本的に金利が高いほど返済の負担が大きくなります。すぐに返済できる当てがある場合は、無利息期間を設けているサービスを検討してもいいでしょう。無利息期間を設けているサービスでは、期間内に返済を行えば、利息なしで借入が可能です。
金利の詳細を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
金利って何?仕組や計算方法・利息との違いなど詳しく解説
借入できる額では足りない場合がある
お金を借りる場合、必ずしも借入可能額が希望する金額になるとは限りません。審査の結果、借入可能額が引越に必要な金額を下回ることもあります。また、審査に落ちた場合は、借入ができないので注意が必要です。
新卒や転職時の借入は避けるべき
新卒入社や転職直後の借入は避けるべきです。ローンの審査は過去の収入をもとに判断されるため、入社当初は収入実績がなく審査に通らない可能性が高くなります。また、転職直後の借入もあまりおすすめはできません。転職により一時的に収入が下がった場合、審査により付与される利用可能額が少なくなりやすいです。
加えて、転職直後は仕事を長く続けられるか判断が難しいため、借入後すぐに退職をすると返済が苦しくなるでしょう。
まとめ
これから引越をする人は、荷物の量や移動距離、引越をする時期によって費用が大きく変わることを理解しておきましょう。引越費用を抑えたい場合は、荷物の量を極力減らし、繁忙期以外の時期での引越ができるか検討してみてはいかがでしょうか? どうしても引越費用が用意できない場合は、カードローンの利用をおすすめします。急遽引越が必要になった場合でもお金を借りることができる可能性があるので、ぜひ利用を検討してはいかがでしょうか。
【ライター情報】
小栗 健吾
FXや仮想通貨の投資経験が9年ある。2018年からWebメディアを中心にライティングの仕事に携わっており、オウンドメディアやアフィリエイトサイトで、これまでに1,000本を超える記事を執筆している。特に投資系ジャンルについては、初心者向けの内容からテクニカル分析・自動売買など専門的な記事まで幅広く執筆している。
また、フリーランスとして独立したことやファイナンシャルプランナー2級の資格を取得したことで、消費者金融やクレジットカードの利用に興味を持つようになり、お金に悩んでいる方に向けたローン系の記事も多く執筆している。