おまとめローンの審査は厳しい?審査に通らない理由を解説
不安解消
更新日:2023.02.10
複数の借入があって返済が厳しい場合は、借入をまとめられる「おまとめローン」が便利です。しかし、利用を考えてはいるものの、おまとめローンは通常のカードローンと比べ、審査に通るのが難しいと考えている方は多いようです。
この記事では、おまとめローンの概要と審査項目のほか、審査に通るために知っておきたいポイントと、審査に落ちてしまう理由について解説します。
目次
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複数の借入を1社にまとめられるおまとめローン
複数の借入をまとめられるおまとめローンには、どのような特徴があるのでしょうか。まずは、おまとめローンの特徴についてご紹介します。
借入先をまとめて返済の負担を軽減
おまとめローンは、複数の借入先を1社にまとめられるのが大きな特徴です。複数の借入の合計残高をおまとめローンで新たに借入し、複数の借入先に一括返済することで、今後はおまとめローンのみ毎月返済していくという仕組みです。
借入先をまとめることで返済の管理がしやすく、負担を軽減することができます。おまとめローンは、消費者金融や銀行などの金融機関で取扱っています。
金利が下がる可能性がある
おまとめローンは、複数の借入先をまとめることで金利が下がる可能性があります。一般的に、借入額が多くなるほど金利は下がる傾向があるため、少額の借入を複数の金融機関で行うよりも、借入をまとめることで金利を下げられる可能性があります。
総量規制の対象外
おまとめローンの特徴として、総量規制の対象外ということも挙げられます。総量規制とは、消費者金融業者やクレジットカード会社などの貸金業者からの借入は、年収の3分の1を超えてはならないという規制です。例えば、年収450万円の場合、年収の3分の1である150万円まで借りることができますが、それを超える借入はできません。
しかし、「顧客に一方的に有利となる借換」や「借入残高を段階的に減少させるための借換」であれば、総量規制の例外として、年収の3分の1を超えた借入も認められます。
具体的には、以下の条件を満たしていれば例外貸付となる可能性があります。
<例外貸付となる条件>
- ・おまとめ後の金利が元々の借入金利を上回らない
- ・おまとめ後の毎月の返済額が、元々の毎月の返済額よりも安くなる
- ・毎月の返済により段階的に残高を減らせる など
総量規制についてはこちらの記事もご覧ください。
総量規制の対象外の借入とは?カードローン等が上限に達しても借りられるか解説
おまとめローンと借換の違い
おまとめローンは、銀行や消費者金融といった金融機関で提供するローン商品です。「おまとめローン」として、複数の借入をまとめるための専用商品の場合もあれば、他社の借入をまとめることを認めているフリーローンを、おまとめ用に利用する場合もあります。
また、おまとめローンと混同されがちなものに「借換」があります。借換はローン会社を換えることを指します。おまとめローンが複数の借入をまとめるのに対し、借換は現在の借入をより条件のいい借入先に乗り換えることです。どちらも目的は金利を下げ、総返済額を減らすことですが、対象となる借入が複数ならおまとめ、1社なら借換となります。
おまとめローンについてはこちらの記事もご覧ください。
おまとめローンのデメリットは?便利な使い方と利用する際の注意点
おまとめローンの審査基準とは?
おまとめローンには金利が下げられるといったメリットがありますが、審査に通らなければ利用することはできません。審査は大まかにいえば返済能力があるかどうかを判断するもので、一般的なおまとめローンでは、以下のような審査基準があるとされています。
信用情報
信用情報とは、ローンやクレジットカードの申込や契約状況などについての情報のことで、客観的な取引についての個人情報です。信用情報は信用情報機関が管理しており、おまとめローンの審査で主に照会・確認されるのは、過去の返済実績と現在の借入状況になります。
信用情報についてはこちらの記事もご覧ください。
信用情報開示の方法とは?確認方法と開示報告書の見方を紹介
属性
属性とは、氏名、年齢、年収、職業、勤務先(勤続年数)、居住形態といった個人情報です。金融機関によっては、属性を点数化して審査をスピーディーに行えるようにしている場合があります。
返済能力は、属性や信用情報を総合的に見て判断するため、単純に年収が高ければ審査に通るというものではありません。継続的に安定した収入があれば、年収が高くなくても審査に通過する可能性は十分にあります。
おまとめローンの審査に落ちてしまう理由
おまとめローンは一般的に審査が厳しいといわれています。おまとめローンの審査に落ちてしまう理由には、どのようなものがあるのでしょうか。具体的には、以下のような理由が挙げられます。
借入残高が返済能力を上回っている
おまとめローンの審査に通らない大きな理由として、借入残高が返済能力を上回っている点が挙げられます。おまとめローンは総量規制の対象外ですが、それでも金額の大きな借入であることは間違いないでしょう。借入残高が返済能力を上回っていると判断される場合は、審査に通らない可能性があります。
また、銀行は貸金業ではないため、総量規制はありませんが、金融庁の指導のもと、自主規制を行っています。そのため、銀行だからといって、おまとめローンの審査に通りやすいということはありません。
安定した収入がない
継続的で安定した収入がないと判断されると、おまとめローンの審査に通るのは難しくなります。反対に、正社員でなくアルバイトであったとしても、継続して働いており、毎月決まった収入がある場合は、審査に通る可能性があります。
債務整理や滞納の履歴がある
過去に債務整理をしたり、数か月滞納したりしたことがある場合は、その履歴が信用情報に残っている可能性があります。この履歴は、カードローンだけでなく、クレジットカードのキャッシングや住宅ローンなどの借入も含まれます。
債務整理や滞納の履歴が信用情報として残っている期間は、おまとめローンの審査に通りにくいと考えてください。
他社借入件数が多すぎる
他社からの借入件数が多すぎる場合、カードローンの審査で不利に働くことがありますが、それはおまとめローンの審査でも同様です。複数の借入をまとめるためのおまとめローンですが、返済できる見込みがなければ、やはり審査には通りにくくなるでしょう。
おまとめローンの審査に通るには?
おまとめローンの審査基準は、一般的なローン審査と大きくは変わりません。しかし、すでに複数の借入がある方を対象としているため、審査が厳しくなる傾向があります。
ここからは、おまとめローンの審査に通るために、押さえておきたいポイントについてご説明します。
複数のおまとめローンに同時に申込をしない
おまとめローンの審査に通るためのポイントとして、複数のおまとめローンに同時に申込をしないことが挙げられます。
同時または短期間に複数のカードローンを申込むと、お金に困窮していて返済能力がないと判断されることもあります。審査に通るためには、1社のおまとめローンだけに申込をするようにしましょう。
借入残高を正しく申告する
おまとめローンの審査に通るためには、借入残高を正しく申告することが大切です。借入残高を偽って申込んでも、信用情報が照会されることで実際の借入残高はわかります。虚偽申告をすると信用できないと判断され、審査で不利になってしまいます。
借入残高と借入件数はしっかり管理するようにして、正しく申告するようにしてください。
借入件数をできるだけ減らす
おまとめローンの申込前に、借入件数をできるだけ減らすことも審査に通りやすくするポイントです。借入件数が多すぎるとみなされる可能性があります。計画的な借入ができないと判断されてしまうかもしれません。
1社分だけでも完済して借入件数を減らすことができれば、審査に通る可能性が高くなります。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
おまとめローンは、どれを選んでも返済の負担が軽減できるわけではありません。場合によっては、複数の借入をまとめて管理する手間は減っても、返済負担は減らないということもあります。
続いては、おまとめローンを選ぶ際のポイントをご紹介します。
現在の借入より金利が下がるか
返済の負担がどれだけ軽減できるかは、適用される金利にかかっています。おまとめローンを選ぶ際は、現在の借入よりも金利が下がるかどうかをチェックしてください。
ただし、おまとめローンの金利は、◯~◯%というように幅を持たせて提示されており、実際にどの金利が適用されるのかは審査で決定されます。適用金利がいくらになるのか、シミュレーションなどを利用しながらおまとめローンを探しましょう。
毎月の返済額が下がるか
おまとめローンの目的は、返済負担を減らし、無理なく完済できるようにすることでもあります。おまとめローンによって毎月の返済額が下がるかどうかも、選ぶ際の重要なポイントです。毎月の負担額は申込前にシミュレーションなどでもチェックできますから、利用してみてください。
注意点として、毎月の返済額を低くしすぎると、返済期間が長くなる可能性があります。返済期間が長引くことで、適用される金利が下がったとしても、返済総額は増えてしまう可能性があります。無理なく返済することは重要ですが、返済期間を延ばしすぎないことも考慮しておまとめローンを利用してください。
銀行か消費者金融か
銀行のおまとめローンはおまとめできる範囲が広く、銀行のカードローンはもちろん、消費者金融のカードローンやクレジットカードのショッピング利用といった借入もまとめることが可能です。
ただし、もともと低い金利で借入していた場合は、まとめることで金利が上がってしまう可能性もあることが、銀行のおまとめローンの注意点です。融資までに時間がかかることがあり、1週間、場合によっては1か月程度時間がかかることもあるようです。
消費者金融のおまとめローンは、おまとめできる範囲が限定的で、他社の消費者金融の借入やクレジットカードのキャッシングはまとめられますが、銀行系の借入をまとめることはできないことがあります。
ただし、現在の借入以上に金利は上がらないでしょう。融資までがスピーディーで、早ければ申込の当日に融資されることも消費者金融のおまとめローンの特徴です。
上限金利だけを比べれば、消費者金融のほうが銀行と比べて金利が高いとされていますが、適用金利を比べるとそうとも限りません。まとめられる借入の種類や適用金利などを比較し、銀行と消費者金融のどちらのおまとめローンを利用するか検討してください。
おまとめローンの注意点
おまとめローンは便利ですが、利用前に注意すべき点も押さえておきたいところです。おまとめローンを利用する際に、知っておきたい注意点を紹介します。
おまとめする借入が限定されていることがある
金融機関によっては、おまとめする借入の種類を限定している場合もあります。前述のように、消費者金融の場合、「おまとめできるのは消費者金融からの借入のみ」としているケースが多く、この場合は銀行系カードローンや、クレジットカードのショッピング利用による借入は対象外で、おまとめできません。
追加借入ができない
おまとめローンの多くは返済専用のローン商品で、追加の借入はできません。新たに借入をしたい場合は別途、別のローンに申込をして審査を受ける必要がありますが、総量規制にふれる可能性があり、また多額の借入があることで通過するのは難しい可能性があるでしょう。
ローンをまとめた後、別に借入をしたいという方は、借入の目的を問われず、利用上限額までは何度も借入と返済が可能な、通常のカードローンのほうが向いているかもしれません。ただし、希望する額が借入できるか、おまとめの目的で利用できるかは確認が必要です。
計画的な利用を心掛けつつ、自分にはどの借入が合っているのか、よく検討してください。
プロミスのおまとめローンで返済の負担を軽減
おまとめローンの審査に通りやすくするには、借入件数を減らす、複数のおまとめローンに同時に申込まない、借入残高を正しく申告するといったことが大切です。
プロミスのおまとめローンなら、現在借入しているローンよりも低い金利での借換で、毎月のご返済額・金利負担を軽減できる可能性があります。返済日も毎月1回になり、返済の管理がしやすくなるでしょう。
複数の借入があるお客さまは、ぜひプロミスのおまとめローンをご検討ください。