医療ローンとは?基礎知識から対象となる治療やメリット・注意点を解説

便利な使い方 更新日:2025.09.30
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医療ローンとは?基礎知識から対象となる治療やメリット・注意点を解説

急な入院・手術で予想外の高額な医療費が必要になったり、自由診療や美容医療で高額な医療費を支払うのが難しくなったりすることがあります。そんな時に役立つのが「医療ローン」です。

医療費を分割で支払えるこの仕組を活用すれば、経済的な負担を抑えながら、必要な治療を受けられます。本記事では、医療ローンの仕組や特徴、利用時の注意点について分かりやすく解説します。

目次

医療ローンとは

医療ローンとは

医療ローンとは、病院で受けた治療費や手術、入院費用など、医療に関する費用全般を分割で支払えるローンのことです。「メディカルローン」とも呼ばれており、銀行や信販会社、医療機関と提携した金融機関などが提供しています。歯科治療に限定された「デンタルローン」のように、用途がより特化された医療ローンもあります。

健康保険が適用される治療でも、自己負担額が高額になるケースや、保険適用外の自由診療では全額自己負担となるため、一括払いが困難な場合もあるでしょう。医療ローンを利用すれば、まとまった医療費を月々の分割で無理なく支払えます。

医療ローンの基礎知識

医療ローンを利用するにあたって、適用対象となる治療やローンの種類、申込基準などの基本的な知識を押さえておく必要があります。

医療ローンの適用対象となる治療

医療ローンは、保険適用・適用外を問わず、以下のようなさまざまな医療費に利用可能です。

  • ・入院や手術などの高額な医療費
  • ・歯科治療(インプラント、矯正など)
  • ・美容整形や不妊治療、AGA治療などの自由診療

治療内容や医療機関によって費用の相場が異なるため、事前に確認し医療ローンが必要かどうか検討することが重要です。

医療ローンの種類

医療ローンは、大きく分けて銀行系と信販系の2種類があります。

項目 銀行系医療ローン 信販系医療ローン
提供元・申込先 銀行や信用金庫などの金融機関で直接申込 病院・クリニックと提携する信販会社で手続
申込方法 自分で金融機関に出向くかWebサイト等で申請 診療時に医療機関でそのまま申込可能
審査スピード 時間がかかる傾向がある(数日~1週間) 比較的スピーディに結果が出る(最短数十分~数時間程度)
金利水準 低めに設定されていることが多い 銀行系よりやや高めになる場合が多い
利息負担のサポート なし 医療機関が分割回数に応じて利息を負担する場合がある
利用のしやすさ 銀行ごとに金利の比較検討をしたり、直接自分で銀行窓口やWebサイトで申込したりする必要があるため、やや手間がかかる その場で簡単に申込むため手間が少ない

手続の利便性や金利水準を比較して選択することが重要です。

医療ローンの利用可能な対象者と申込基準

医療ローンを利用できるのは、以下の条件を満たす方です。

  • ・満18歳以上または満20歳以上の方で完済時70歳未満であること
  • ・安定した収入があること
  • ・信用情報に問題がないこと

「パートやアルバイトは利用不可」のように、申込者への制限がある医療ローンもあるため、年齢や雇用形態などの詳細は、申込時に必ず確認する必要があります。

医療ローンの支払方法

医療ローンの支払方法

医療ローンは、3回〜84回程度までの分割払いに対応していることが一般的です。支払回数を増やすことで月々の返済負担を抑えられるメリットがありますが、利息負担が増加し、総返済額が膨らんでしまいます。無理のない返済計画を立てることが重要です。

医療ローン審査の確認内容

医療ローンの審査では、主に以下のような点が確認されます。

  • ・申込基準を満たしているか
  • ・安定した収入があるか(雇用形態や勤続年数も参考とする)
  • ・信用情報に遅延や債務整理の登録履歴がないか
  • ・他社の借入件数や残高が多くないか

これらの情報をもとに、返済が可能かどうかを総合的に判断されます。なお、医療ローンの対象年齢は満18歳以上または満20歳以上であることが一般的です。未成年の方が申込む場合は、親名義での申込や、親の同意が求められるケースが多いため、事前に確認しておきましょう。

審査に必要な持ち物

審査時には、以下のような書類の提出が求められることがあります。

  • ・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • ・収入証明書類(源泉徴収票、給与明細書、確定申告書など)
  • ・医療関連の書類(診断書、見積書、治療計画書など)

必要書類は金融機関やローンの種類によって異なるため、申込前に確認しておくと手続がスムーズに進みます。

医療ローン審査をクリアするためのポイント

医療ローンの審査を通過するためには、事前にいくつかのポイントを確認・対策しておくことが大切です。これから紹介する4つは、特に注意したい項目です。

継続的な収入を得ている

審査では返済能力の有無が重視されます。そのため、正社員に限らず、契約社員・アルバイト・パートでも安定した収入があることが求められます。勤続年数が短い場合や、収入に大きな変動があると不利になることもあるため注意が必要です。

なお、金融機関ごとで審査基準は異なっており、具体的な基準は公開されていません。

借入件数が多い場合は見直しを行う

他社からの借入が多いと、「返済能力に不安がある」と判断されやすくなります。申込前に、不要な借入を完済する・借入件数を整理するなどの見直しを行っておきましょう。

再申請の場合は期間を空ける

一度審査に落ちた場合は、すぐに他社へ申込むのではなく少し時間を空けるのが望ましいです。信用情報に6か月間ローンへ申込した履歴が残るからです。

短期間で複数回の申込があると、「お金に困っている人」という印象を与える恐れがあります。少なくとも半年間は再申請をせずに待つようにしましょう。

信用情報を事前に把握しておく

過去に延滞・債務整理・代位弁済などの記録があると、審査に通らない可能性があります。
記録があるか不安な方は、信用情報機関(CICやJICCなど)で開示請求をして内容を確認しておくと安心です。

医療ローンのメリット

ここでは、医療ローンのさまざまなメリットを紹介します。

保険適用外の治療にも利用できる

医療ローンは、美容整形や不妊治療、審美歯科といった保険適用外の費用にも使えるのが大きな特長です。特に、がん治療における先進医療の技術料などは高額になりやすく、保険が使えないケースも多いため、分割で支払えるのは大きなメリットです。

タイミングや家計を気にせず治療ができる

治療を先延ばしにすることで効果が薄れたり、回復に時間がかかったりする可能性のある症状や治療があります。医療ローンを使えば「今すぐ必要な治療」にも対応でき、家計へ与えるダメージを小さくして、無理なく毎月支払を続けることが可能です。

他のローンよりも低い金利で利用できる

クレジットカードのリボ払いやキャッシングは他のローンよりも金利が高めに設定されています。一方で、医療ローンは使い道が明確な「目的別ローン」の一種であるため、一般的に他のローンよりも低金利で利用できるというメリットがあります。

医療ローンのデメリット・注意点

一方で、医療ローンには注意しておきたいデメリットもあります。利用前にデメリットも把握しておきましょう。

銀行系の医療ローンは審査に時間がかかる

銀行が提供する医療ローンは、審査が厳しく結果が出るまでに数日〜1週間ほどかかる場合があります。時間に余裕がない場合は、医療ローン以外の手段も検討する必要があります。

返済に時間がかかる恐れがある

支払回数を多く設定すれば月々の負担は軽くなりますが、その分利息が増えて支払総額が膨らむ可能性があります。「支払額」と「返済期間」のバランスを見て、計画的に利用することが大切です。

転院が困難になる場合がある

医療機関が提携している信販会社のローンを利用する場合、その病院で治療を受け続けることが前提になります。治療中に転院する場合、残額の一括返済を求められるケースもあるため、事前に条件を確認しておきましょう。

医療ローンの審査に落ちた際の対処方法

医療ローンの審査に落ちた場合でも、あきらめる必要はありません。治療費を準備するために利用できる他の選択肢を検討しましょう。

公的貸付制度を利用する

治療費が高額な場合、自治体や社会福祉協議会が実施する公的貸付制度を利用できる可能性があります。制度内容や申込条件は地域によって異なるため、お住まいの自治体へ問合わせるのが確実です。

クレジットカードのキャッシングを利用する

クレジットカードにキャッシング機能がある場合、限度額の範囲内で現金を借りられます。
ただし、医療費が高額になりがちであることを考慮すると、利用枠が少ない場合や既に使い切っている場合は、費用全体をカバーするのは難しいでしょう。事前に借入残高と利用枠を確認しておくことをおすすめします。また、キャッシング機能を新たに付帯する場合は、別途審査が必要となります。

フリーローンを利用する

フリーローンは使い道の制限がないため、医療費以外の出費にも対応可能です。ただし、1回きりの借入が基本で、審査にも時間がかかる場合もあるため、早めの行動が重要となります。

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カードローンを利用する

カードローンは、必要な時に何度でも借入できる点が特長です。審査が比較的スピーディで、急な出費に対応しやすいため、医療費がすぐに必要な場合の選択肢となります。

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医療費の支払にはプロミスがおすすめ

医療費が急に必要になった場合、すぐに融資を受けられるかどうかが重要なポイントになります。プロミスのカードローンは、最短3分でお借入が可能なため(※)、緊急時にもすばやく対応できます。

さらに、はじめてのご利用であれば30日間無利息サービスがあるため、30日以内に返済すれば利息はかかりません。さらにお申込前には、以下リンクからお借入診断を活用することで、借入が可能かどうかを簡単にチェックできます。

お借入診断
※申込の時間帯や審査状況により異なります。

医療ローンは審査前の確認が重要

医療ローンは、高額な治療費に備えるための有効な手段となり得ます。ただし、申込前は利用可能な条件や必要書類、返済計画をしっかり確認しておくことが重要です。

また、急を要する場合には、プロミスのカードローンのようにスピーディに融資を受けられるサービスも選択肢の1つです。自分に合った方法を選び、安心して治療に向き合いましょう。

プロミス公式サイト

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