カードローンとクレジットカードの違いとは？審査や利用方法などを徹底比較

基礎知識

更新日：2024.01.30

カードローンとクレジットカードでは、キャッシングが可能ですが、両者の違いについてわからない方もいるでしょう。

ここでは、主なサービス内容や金利といった項目ごとに両者の違いを比較します。

カードローンとクレジットカードの比較

カードローンとクレジットカードの違いを比較すると以下のとおりです。

ここからは、項目ごとに違いを解説します。

主なサービス内容

カードローンとクレジットカードではサービス内容が異なります。カードローンはご利用限度額の範囲内で現金の借入ができるサービスです。クレジットカードとは異なり、借入のみに特化しています。

クレジットカードのサービス内容は、決済時のお金を立替えることです。ショッピング枠で商品の購入やサービスを利用した際にかかる費用を一時的にカード会社が立替えてくれます。加えて、キャッシング枠が付いているクレジットカードなら、現金の借入が可能です。

カードローンの仕組については、こちらの記事をご覧ください。
カードローンとは？仕組や利用の流れ・注意点について分かりやすく解説

また、クレジットカードでキャッシングするメリットについては、こちらの記事をご覧ください。
クレジットカードのキャッシング枠とは？利用するメリットや注意点を徹底解説

ご利用限度額

カードローンは、ご利用限度額が大きい商品が多いです。海外旅行やマイカーローンの費用といったまとまったお金を借りたい場合に重宝します。例えば、プロミスの場合、審査内容次第で最大500万円までのお借入が可能です。

一方、多くのクレジットカードではご利用限度額が10万円〜100万円のため、カードローンよりも低く設定されていることが多いです。

さらに、クレジットカード全体のご利用限度額が大きくても、その全額をキャッシングに利用できるわけではありません。キャッシング枠がついていないクレジットカードや、カード全体のご利用限度額が大きくてもショッピングでしか使えない枠が多いことがあります。

また、一般的にショッピングをしすぎると、利用可能なキャッシング枠が減るので注意が必要です。例えば、カード全体のご利用限度額が60万円、キャッシング枠が20万円の場合で考えてみましょう。この内容でショッピング枠を50万円利用している場合、キャッシング枠の利用可能額は10万円のみです。

キャッシング機能も利用したい場合は、ショッピング枠を使いすぎないように注意する必要があります。

金利

カードローン・クレジットカードのどちらも上限金利は借入金額に応じて細かく区切られ、10万円未満は20.0％、10万円以上100万円未満なら18.0％、100万円以上の場合は15.0％が上限として法律で定められています。

しかし、上限金利については、カードローンのほうが低く設定されることが多いです。なぜなら、契約した借入上限額や、取引実績に応じて金利に幅を持たせている会社が一般的だからです。
例えばプロミスの場合は、年利は4.5％～17.8％に設定されています。

一方のクレジットカードは、ご利用限度額が少ない分、金利が低くならないことも珍しくありません。

まとまったお金を借りたい場合は、カードローンのほうがより低い金利で借りられる可能性があると言えるでしょう。

年会費

ほとんどのカードローンは年会費や入会金がかかりません。

しかし、クレジットカードは入会金や年会費が有料のものもあるので注意が必要です。特に付帯サービスが充実しているゴールドカードやプラチナカードといった上位ランクのカードは、入会金や年会費が数万円を超えることもあります。

付帯サービス

カードローンは借入のみに特化したサービスのため、ポイントが付与されたり特典がもらえることはあまりありません。

ただし、プロミスでは、プロミスアプリへのログインや毎月のご返済によりVポイントを貯めることができます。

一方、クレジットカードでは、以下のように付帯サービスが充実していることが大半です。

• ・ポイントの付与
• ・海外旅行保険やショッピング補償
• ・会員特典
• ・ETCカードや家族カードの発行

どちらを選ぶかは、どの程度借入したいのか、付帯サービスも付けたいのかなど目的により異なります。

カードローンとクレジットカードで審査は異なるのか

カードローンとクレジットカードでは審査項目に大きな違いはありません。どちらの審査においても、申込時に記載した年収や職業などの情報と、個人信用情報機関に登録されている情報から返済能力があるかを見ています。

また、カードローンやクレジットカード会社では審査基準を公にできません。問合せをしても回答してもらうことは難しいでしょう。

カードローンとクレジットカードで利用方法は異なるのか

カードローンとクレジットカードでは、借入方法や返済方法が異なるため、両者の違いについて理解しておく必要があります。

それぞれの利用方法の違いを詳しく解説します。

カードローンの利用方法

カードローンは、インターネット、電話、郵送、窓口、自動契約機といった方法で申込ができます。申込後に審査結果が届き、契約手続が完了すればすぐに借入ができます。手続完了後、すぐに借入ができます。

申込方法により、利用できるまでに必要な手続や時間が異なるので注意が必要です。すぐにお金を借りたい場合は、審査完了から契約までWebで完結するインターネットをおすすめします。

また、借入する場合、引落口座や指定した口座へ入金するインターネット振込、ATM、スマホATMといった方法を利用可能です。返済時は、ATM返済やインターネット返済、口座引落などの方法で返済できます。なおATM返済やインターネット返済においては繰上返済や一括返済も可能です。繰上返済することで、利息を抑えられます。

クレジットカードの利用方法

クレジットカードでキャッシングするには、キャッシング枠の申込が必要です。ただし、審査の結果、キャッシング枠が0円になったりご利用限度額が借入希望額よりも低くなることもあります。

審査に通ったら、提携しているATMやインターネットからキャッシング枠の範囲内で借入ができるようになります。

返済は、口座引落やATMから繰上返済が可能です。クレジットカードでは、一括払いとリボ払いから返済方法を選べます。

一括払いなら利息を最小限に抑えることができますが、一度にまとまった金額を返済しなければならないので、負担が大きくなる可能性があります。

リボ払いを利用する場合、月々の返済額を一定額に抑えることが可能です。しかし、完済するまで利息がかかるため、総返済額が増えてしまいます。

カードローンとクレジットカードはどのように使い分けるべきか

カードローンとクレジットカードを両方利用する場合、利用目的により使い分けるようにしましょう。

ご利用限度額の大きいカードローンでは金利が低く設定されやすいため、資格の取得、旅行、マイカーローンなどまとまった金額を使う際に利息を抑えることが可能です。

一方、既にクレジットカードを持っている場合は、カードローンに申込むよりもキャッシング枠を利用して借入することをおすすめします。新たな審査が不要のため、病気や怪我による入院費や手術費用、冠婚葬祭の費用など急遽お金が必要になった場面においても利用しやすいでしょう。

加えて、海外旅行で現地通貨の引出ができる海外キャッシングに対応しているクレジットカードもあります。

お急ぎの場合はカードローンの「最短即日融資」が便利

今すぐお金を借りたい場合は、カードローンをおすすめします。審査に時間がかからないカードローンもあるため、最短で即日融資が可能です。

プロミスならご契約完了後、ATMで原則24時間お借入ができるため、祝祭日や夜間でもお金を用意できます。

即日融資を受けたい方は、ぜひご利用ください。
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カードローンとクレジットカードについてよくあるご質問

カードローンとクレジットカードについて、よくあるご質問と回答をまとめました。どちらを使おうか悩んでいる方は、お役立てください。

クレジットカードを持っていてもカードローンは使えますか

既にクレジットカードを持っている方でもカードローンの申込が可能です。プロミスの場合、高校生（定時制高校生および高等専門学校生も含む）以外の年齢18〜74歳のご本人に安定した収入のある方なら、ご利用いただける可能性があります。

どのように選べばいいでしょうか

カードローンとクレジットカードのどちらかを選ぶ際は、利用状況やニーズにより判断することをおすすめします。生活費、マイカーローン、旅行の費用などまとまったお金を借入したい場合は、ご利用限度額が大きくて金利が低く設定されやすいカードローンがおすすめです。

キャッシング機能の付いたクレジットカードを持っていて、結婚式のご祝儀や友人との飲み会の費用などすぐにお金が必要な場合は、クレジットカードのキャッシング枠を利用した借入を選びましょう。

特徴を理解して適切なサービスを選ぼう

キャッシングをする際、カードローンとクレジットカードでは、サービス内容や付帯サービスといった内容が異なります。

まとめてお金を借入したい方は、ご利用限度額が高いカードローンをおすすめします。キャッシングができるクレジットカードを持っていて、急遽お金が必要な場合は、クレジットカードでの借入がおすすめです。緊急性や利用目的も踏まえて、どちらのサービスで借入するのが適切か考えるようにしてください。

【ライター情報】
小栗　健吾
自身のFXや仮想通貨への投資経験を基に、金融メディアを中心に投資系記事を執筆している。投資系記事以外の執筆にも力を入れており、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。自身の消費者金融やクレジットカードの利用経験や知識を活かしつつ、お金に悩んでいる方に向けたローン系の記事も多く執筆している。