30万円借りたら利息はいくら?知っておきたい計算方法と注意点

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30万円借りたら利息はいくら?知っておきたい計算方法と注意点

もし、30万円を借りたら利息はいくらになるのでしょうか。カードローンやキャッシングを利用するときには、利息や金利について把握しておかないと、返済額が想定より多くなったり、返済自体が難しくなったりすることがあるかもしれません。
ここでは、利息や金利の意味のほか、計算方法、注意点など、基本として知っておきたいことを解説します。また、利息をできるだけ低く抑える方法についても見ていきましょう。

目次

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金利・利子・利息の違いとは?

金利・利子・利息の違いとは?

カードローンやクレジットカードのキャッシングといった借入を行うとき、金利と利子、利息といった言葉をよく聞きます。なんとなくわかっていても、どう違うのか正しく説明できるでしょうか。まずは、金利・利子・利息、それぞれの意味について解説します。

金利:借入額に対する利息の割合

金利は借入額(元本)に対する利息の割合のことで、利率ともいいます。
カードローンなどの融資サービスでは、利息制限法によって以下のように金利の上限が決められています。

■利息制限法の上限金利

借入した金額 上限金利
10万円未満 年20.0%
10万~100万円未満 年18.0%
100万円以上 年15.0%

この範囲内であれば、金融機関が自由に金利を設定することが可能です。消費者金融各社や銀行によって金利が異なるのはそのためです。なお、一般的にカードローンの金利は、1年間にかかる利率を表す年利となっています。

同じ消費者金融で借りる場合であっても、実際に借入の契約者に適用される金利には幅があります。その幅は4.5~18.0%など、意外に大きなものです。基本的に、適用金利は借入金額(融資金額)が少ないほど高くなる傾向があり、カードローンの場合は利用限度額が少ないほど、金利は高く設定されているのが普通です。
利用限度額は、本人の希望のほかに、属性情報、信用情報、借入状況などをもとにした審査によって決められます。つまり、審査結果によって利用限度額が高く設定されれば、金利も低くなるのです。また、初回利用時は、高い金利が適用される傾向もあります。その代わり、一度完済するとその返済実績に応じて金利が下がるケースも見られます。

利子・利息:元本に追加して支払うお金

利子は、お金を借りる側が元本に追加して支払うお金のことです。金利は割合ですが、利子は実際に支払うことになるお金の額を指しています。借入金額が同じでも、金利や利用日数によって利子は変わります。 対して利息は、お金を貸した側が元本に追加して受取るお金のことです。借りた際に支払う対価は利子、貸した際に受取る対価は利息と覚えてください。
ただし、利息と利子は、明確に使い分けられていない場合も多く、基本的には同じ意味と考えていいでしょう。

利息はどうやって計算する?

金利は年利で表されるのが一般的ですが、まれに日単位の日歩(ひぶ)や、月単位の月利(げつり)で表されていることもあるので、その場合は年利に換算して計算してください。
金利から利息を求める計算式は、以下のとおりです。

利息はどうやって計算する?

例えば、30万円を金利17.8%で借りて、1年で返済した場合の利息は以下のとおりです。

30万円×17.8%÷365日×365日=5万3,400円

「毎月いくら返済するのか」も、借入先によって若干計算方法が異なり、結果が違うことがあります。借入希望額と返済期間、金利(年利)から毎月の返済金額を計算したいときは、Web上で簡単に計算ができるシミュレーションを利用するのが確実です。利用したいと考えている会社のシミュレーションを使って、計算してみるといいでしょう。

例えば、プロミスのご返済シミュレーションを利用した結果は以下のとおりです。

■プロミスで30万円を金利17.8%で借入し、1年(12回)で返済した場合

返済回数 返済金額 元金充当 利息充当 残高
1 27,475 23,025 4,450 276,975
2 27,475 23,367 4,108 253,608
3 27,475 23,714 3,761 229,894
4 27,475 24,065 3,410 205,829
5 27,475 24,422 3,053 181,407
6 27,475 24,785 2,690 156,622
7 27,475 25,152 2,323 131,470
8 27,475 25,525 1,950 105,945
9 27,475 25,904 1,571 80,041
10 27,475 26,288 1,187 53,753
11 27,475 26,678 797 27,075
12 27,476 27,075 401 0
累計 329,701 300,000 29,701 0

この結果から、毎月の返済額は2万7,475円(最後の返済金額は端数調整により変動)、利息分は2万9,701円であることがわかります。このほかに、毎月の返済額から返済期間をシミュレーションすることも可能です。

プロミスの返済シミュレーションについてはこちらもご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)

利息をできるだけ少なくするには?

利息をできるだけ少なくするには?

借入をするときは、できるだけ利息は少ないほうがいいと考えるのが普通でしょう。では、利息をできるだけ少なくしたいと思ったら、どのような方法が考えられるのでしょうか。ポイントを5つご紹介します。

1 低い金利の借入先を選ぶ

カードローンを利用するとしても、消費者金融と銀行、信販・クレジット会社では金利が異なります。大まかにいえば、消費者金融系カードローンと信販・クレジット系カードローンは、比較的金利が高めに設定されていることが多く、15.0~18.0%が目安といわれています。これに対し、銀行系カードローンは、14.0~15.0%と少し低めの設定です。

ただし、金利が低いほど審査は厳しく、融資までのスピードが遅い傾向があります。消費者金融系のカードローンであれば、申込当日に借入まで完了する即日融資も可能な場合がありますが、銀行は融資までに数日かかるのが一般的です。

即日融資についてはこちらもご覧ください。
ご融資をお急ぎのお客さまへ(即日融資)

2 無利息期間を活用する

消費者金融系のカードローンの金利は高めに設定されていることが多いのですが、中には、指定された条件を満たせば「無利息期間」が利用できるケースもあります。

大手消費者金融では、初めて利用する方に対して30日間の無利息期間のサービスを実施していることがあります。借入から30日間の利息が無料になるので、場合によっては銀行系カードローンを利用するよりも低い利息になることもあるでしょう。
例えば、5万円を借りて30日以内に5万円を返済すれば、利息は0円です。一度だけではなく、無利息期間中なら何度借入をしても、利息0円が適用されるケースもあります。

なお、初回利用時以外にも無利息期間を適用するキャンペーンを行っている場合もありますから、インターネットなどで調べてみることをおすすめします。

無利息期間についてはこちらもご覧ください。
30日間無利息サービス

3 繰上返済(臨時返済)する

多くのカードローンは、毎月一定額を返済する以外に、借入残高の一部、または全額を追加して返済できます。このような返済の仕方を、繰上返済(臨時返済)といいます。
臨時収入があったときなどに、繰上返済をすると借入元本を減らすことができ、返済期間を短縮することが可能です。結果的に、支払う利息を抑えることができます。

4 借換を利用する

利用しているカードローンの金利が高い場合、ほかの金利の低いカードローンに乗り換えることで、利息を抑えることができます。これは借換と呼ばれる方法で、利息を少なくしたり、月々の返済額を減らしたりすることができるかもしれません。

しかし、借換にはデメリットもあります。借換は結局、新たなカードローンに申込をしたり、既存のカードローンの借入を増額したりすることを意味しますので、そのための審査を受ける必要があり、面倒に感じる方もいるでしょう。
また、場合によっては、月々の返済額が少なくなっても返済期間が長くなったり、反対に月々の返済額が多くなったりするケースもありますので、しっかりシミュレーションしてから申込をしてください。

5 おまとめローンを利用する

複数の消費者金融や銀行から借入をしている場合は、それらをひとつにまとめて返済する「おまとめローン」という融資サービスを利用する方法もあります。
おまとめローンは、数社から借入をしていて、毎月の返済額が高額になっている場合、これを減らすために利用するものです。元々高い金利のカードローンを利用して返済していた場合は、おまとめローンで利息も抑えられる可能性があります。借換と似ていますが、おまとめローンとの違いは元の借入先が単数か複数かで、どちらも現在より金利や返済額などの負担を軽減するために利用するものです。

なお、おまとめローンでは、基本的に借り直したり繰り返し利用したりすることはできません。また、元々利用しているカードローンが低金利だった場合は、おまとめローンを使うことで、反対に金利が上がることもあるのでご注意ください。

おまとめローンについてはこちらの記事もご覧ください。
おまとめローンのデメリットは?便利な使い方と利用する際の注意点

借りる前に返済時の金利や利息をチェックしよう

カードローンなどの融資サービスを利用する際には、金利が何%なのか、完済したときの利息の総額はいくらになるのかを、しっかりと把握しておいてください。30万円を借りたとき、50万円を借りたときなど、複数のシミュレーションをして、自分が返済できる金額だけを借りることも重要です。
ほかのカードローンと比較をするときにも、利息の計算は不可欠です。毎月の返済額や利息を把握し、計画的に返済を進めましょう。

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