本当にお金がないのに借りられない!原因と対処方法、やってはいけないことについて
不安解消
更新日:2024.01.16
お金が必要なのに手元にお金がない、誰からも借りられない、用意するあてがない…となると、誰でも焦ってしまうものです。
ここでは、どうしてもお金がないという事態に陥ってしまったときに、解決する方法をご紹介します。なお、本記事は、あくまでも一般的な情報、かつ計画的な利用ができることを前提とした内容です。
目次
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そもそも、お金を借りられない原因とは
消費者金融で借入しようとしたけれど審査に通らずお金が借りられない場合、「なぜ審査に通らないのか」をチェックしてみることも大切です。
審査に通らない理由として考えられることは、3つあります。申込条件を満たせていないことや、他社借入が多いこと、そして信用情報の問題です。それぞれ順に解説していきましょう。
申込条件が満たせていない
消費者金融などカードローンを提供している金融機関には、それぞれの申込条件が定められています。その条件を満たしていなければ申込をしても審査には通らず、お金を借りることはできません。
なお、プロミスの申込条件は「高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)以外の年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方」です。他社も同様に年齢や収入などの条件が定められているので、申込をする前にしっかり確認をしましょう。
他社借入が多い
他社での借入金額が多い場合、新たに借入をすると返済負担が大きくなると判断され、審査に通らないことがあります。また、消費者金融からの借入には総量規制といって借入の合計金額は年収に対して3分の1を上限とする法的な規制があります。他社の借入がすでに年収の3分の1を超えている、もしくは超えそうな金額になっている場合は、総量規制を理由に借入ができなくなる可能性があります。
総量規制について詳しくは、こちらをご覧ください。
総量規制とは?年収の3分の1を超える借入と規制対象について
信用情報に問題がある
信用情報は法律が定める信用情報機関で保存・管理されており、クレジットカードやローン契約について、契約内容や支払状況、借入残高といった客観的な取引事実が記録されています。クレジットカード会社や消費者金融などは、審査の申込があるとこの信用情報を照会して、貸付可否の判断材料にしています。
過去に長期の支払遅延や債務整理などがあった場合はそのことも記録され、審査に通らない原因になる可能性があります。信用情報機関はこうした情報を一定期間保管しているため、その期間は審査に影響を及ぼすことになります。
お金が借りられないとき検討するべき対処方法
お金が必要なのに借りられないという状況にあるとき、どうすればよいのでしょうか。
公的な融資を受けるには時間がかかりますし、友人や知人に借金を頼むのは難しかったり、頼んでも断られたりすることもあるでしょう。そのような場合に取りうる対処方法を紹介します。
クレジットカード付帯のキャッシングサービスを利用する
クレジットカードを持っている場合は、キャッシング枠が付帯されていないか確認してください。キャッシングサービスのメリットは、すぐに現金を調達できることです。クレジットカードにキャッシング枠が付帯されているのであれば、すぐにお金を借りられます。コンビニのATMであれば原則として24時間使えるので、時間の縛りもありません。
注意したい点は、借入の上限額が低い場合が多いことです。
またクレジットカードにキャッシング枠がない場合は、後から設定することもできますが、再度審査を受ける必要があり、ある程度時間がかかります。
クレジットカードのキャッシング枠についてはこちらもご覧ください。
クレジットカードのキャッシング枠とショッピング枠の違いを解説!関係性や総利用枠について
生命保険の契約者貸付制度を利用する
生命保険に加入している場合、契約者貸付制度を利用できる可能性があります。契約者貸付制度を利用すれば、解約時に支払われる解約返戻金を担保に、保険会社からお金を借りることができます。ただし、利用できるのは契約者本人のみで、被保険者や保険金の受取人であっても利用はできません。
契約者貸付制度のメリットは、生命保険を解約せずにお金を借りられることです。積立型の保険を解約すると解約返戻金は受取れますが、保障を受けられなくなります。後日保険に入ろうとしても、また審査を受けなくてはいけませんし、保険料が高くなる場合もあるでしょう。その点、契約者貸付制度を利用すれば、保険を継続しながらお金を調達できます。
ただし、契約者貸付制度は、そもそも解約返戻金のある保険に加入していなければ使えません。また、借入金を返済しないと保険金の受取額から相殺されること、借入金を返済しないと保険が失効する可能性があることに注意が必要です。
金融機関の自動貸付を利用する
金融機関に定期預金がある場合は、貯金担保自動貸付や定期預金担保貸付の利用ができます。
貯金担保自動貸付は、自分の貯金を担保にお金を借りられる、ゆうちょ銀行のサービスです。総合口座に定額貯金や定期貯金がある場合、貯金残高を超える額を引き出すと、不足分を自動で借入できます。利用上限額は、担保となる貯金の90%か300万円のうち、どちらか低いほうです。借りられる期間は2年間で、2年以内に担保貯金が満期を迎える場合は満期日までとなります。
定期預金担保貸付は、自分の定期預金を担保に借入ができる、銀行などの金融機関が提供しているサービスです。借入限度額は金融機関によって異なりますが、定期預金額の90%か200万円または300万円のうちどちらか低いほうで、借りられる期間は定期預金の満期までとするところが多いです。
貯金担保自動貸付や定期預金担保貸付のメリットは、融資までのスピードが早い点でしょう。ATMで操作するだけで借入可能ですし、定期預金(貯金)を解約する必要もありません。返済も期間内ならいつでも良く、自分の口座に入金するだけなので簡単です。
デメリットとしては、そもそも定期貯金(預金)がないと利用できないことです。また、申込が不要なため、自分の預金を引出したらいつの間にか残高がなく、自動貸付になっていたということも考えられます。貯金担保自動貸付や定期預金担保貸付はあくまで借入ですから、利息がつくことにも注意しなければなりません。
すぐにお金が欲しい場合の対処方法
お金は、借りる以外の手段で用意することもできます。時間が限られている場合は、とにかく短期間で現金を確保できる方法を実践してみるしかありません。具体的には、以下のような方法があります。
- ・物を売る
- ・日払いのアルバイトをする
- ・公的な制度を利用する
消費者金融のカードローンでお金を借りるメリット・デメリット
今すぐお金を借りる手段として挙げられる消費者金融には、メリットとデメリットがあります。利用を検討する場合はメリットとデメリットの両方をしっかり理解した上で申込むようにしましょう。
メリット
消費者金融のカードローンには、主に4つのメリットがあります。
融資までのスピードが速い
消費者金融のカードローンは審査が早く、即日融資に対応している金融機関も多くあります。
無利息期間がある
金融機関によっては初回に限り一定の無利息期間が設けられており、この期間内に返済すると利息は発生しません。無利息期間を過ぎてから返済をしても期間内の利息はかからないため利息が少なくなります。
返済の自由度が高い
カードローンの限度額の範囲内であれば何度も借入と返済を繰り返すことができ、借入や返済にはコンビニATMも利用可能です。
利用限度額が大きい
クレジットカードのキャッシングなどと比べると一般的にカードローンは限度額が大きく、審査の結果によっては初回から50万円、もしくはそれ以上の金額を借りられることもあります。
デメリット
消費者金融のカードローンで考えられるデメリットは、以下の3つです。
金利は高め
ほかの目的別ローンなどと比べると、カードローンは使い道の自由度が高いこともあって金利は高めです。ただし、プロミスを含む消費者金融には一定期間無利息になるサービスなどを設けているので、そういったサービスを利用すると利息を少なくすることが可能です。
返済が長引く可能性がある
利用限度額の範囲内で何度も借入ができることから気軽にお金を借りてしまい、返済が長期化する可能性があります。これを防ぐためには計画的な借入と返済をすることが重要です。
ほかの融資の審査に影響する可能性がある
カードローンの借入があることで、ほかの融資の審査を行う際に影響する可能性があります。利用状況に問題があると審査に通りにくくなる恐れもあります。もっとも、返済が遅れたりすることがなければ、原則信用情報機関に利用状況の問題が記録されることはありません。
本当にお金が必要でもすべきでないこと
本当にお金が必要なのに借りられずに困っても、とるべきでない対処方法もあります。誤った選択をしないよう、ぜひ覚えておいてください。
延滞の放置
何かの支払をするためにお金を借りたい場合、お金を調達できなければその支払を延滞してしまいます。お金がないからといって、延滞や督促の通知を放置するのはおすすめできません。
通常の利息とは別に遅延利息が発生するかもしれませんし、放置し続ければその事実が信用情報に記録されます。分割払いやリボ払いを選択していても一括請求される恐れもあり、最終的には給与や銀行口座を差し押さえられるリスクもあります。
支払に必要なお金が足りない場合は、まずは支払先に相談してみてください。その月だけ利息のみの支払にしてもらえないか、1回あたりの支払額を下げてもらえないかなど、交渉できるかもしれません。
ただし、必ずしも対処してもらえることではないことを念頭に置いておきましょう。
ギャンブルでお金を用意
どうしてもお金を借りられなくても、ギャンブルで用意しようとするのはやめるようにしましょう。ギャンブルに必ず儲かる仕組はなく、執着しすぎると依存症になるリスクもありますし、かえってお金を失ってしまう可能性も大いにあります。
ギャンブルを行う元手がある場合は、それを支払や返済などにあてましょう。
違法業者の利用
違法な金融業者を利用してお金を借りるのは、絶対にNGです。国や都道府県に登録した正規の業者であれば、金利や貸付の上限など、法律に則って運営しているため、審査結果によっては借りられなかったり、希望の融資額に満たなかったりすることもあるかもしれません。違法な業者であれば、審査なしに高額な貸付をしてくれる可能性もありますが、その分違法な高金利での貸付や過酷な取立、個人情報の悪用などの被害に遭うリスクがあります。
心配な場合は、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で確認する方法があります。ここで名前を検索できた金融機関は、正規の貸金業者です。
こうした違法業者だけでなく、詐欺のリスクにも注意が必要です。「カード会社の覆面アルバイト」などの名目でカードを作らせた上でカードを騙し取る手口や、カードを持っている人のIDやパスワードなどを聞き出して金銭を騙し取るような手口があります。これらはいずれも詐欺なので、謝礼がもらえるといううまい話に乗ってしまい、被害に遭わないようにしましょう。
クレジットカードなどの現金化
クレジットカードのショッピング枠や携帯電話会社のキャリア決済などを現金化するといったサービスが散見されますが、これも利用しないようにしましょう。急場をしのぐ際に役立つように見えるかもしれませんが、ほとんどのクレジットカード会社や携帯電話会社はこうした現金化を禁止しています。規約違反とみなされ、クレジットカードや携帯電話の利用を停止される恐れもあります。
仮に発覚しなかったとしても、現金化サービスの広告に掲載されているとおりの換金率である保証はなく、約束どおりの現金を受取れない一方で返済に苦しむことにもなりかねません。
お金が借りられない場合によくあるご質問
お金が借りられなくて困っている場合によくあるご質問とその答えをまとめました。
借入出来ない場合の原因は分かりますか
消費者金融など金融機関の審査に通らなかった場合、原則その理由を知ることはできません。金融機関によって審査の基準は異なり、その内容は公開されていないからです。
自分が借入できるかどうかを判断することはできますか
金融機関によっては簡易診断やシミュレーションなどのサービスを提供していることがあります。こうしたサービスを利用すると簡単な情報の入力で借入が可能かどうかの簡単な診断ができます。ただし、こうした簡易診断の結果は実際の審査と全く同じというわけではないため、審査結果を保証するものではありません。
何回か申込をしても借入ができません
何度申込をしても審査に通らない場合、当記事で紹介している「申込条件を満たしていない」「他社借入が多い」「信用情報機関に記録されている情報」などの理由が関わっている可能性が考えられます。
カードローンが使えなくなったときに確認すべきこと
これまでカードローンを利用していたのに急に借りられなくなった場合には、以下の原因を疑い、その上で確認をしてみてください。
利用限度額に達している
設定されている利用限度額に達したら、それ以上の借入はできません。借入残高はATM利用時の明細書やWeb、アプリの管理画面などで確認できるので、限度額に到達していないか確認してみてください。
利用状況
返済の遅延が何度もあると利用限度額が引下げられたり、新たな借入ができなくなる可能性があります。
総量規制
カードローン利用中に他社のカードローンを新たに契約して借入をした結果、総量規制の上限を超えると利用限度額の範囲内にも関わらず追加融資が受けられなくなることがあります。
本当にお金が必要なときは、自分にできる方法から試してみよう
本当にお金がないけれど家族や友人には頼れないとき、担保や保証人が必要ないカードローンという選択肢があります。カードローンには審査があるため融資を受けられるかどうかは審査結果次第ですが、年収が高くなければいけないということはなく、アルバイトやパートでも、安定した収入があれば審査に通る可能性があるでしょう。
ほとんどの金融機関のWebサイトでは、借入が可能かシミュレーションで診断することができます。そのままカードローンの申込をすることもできるため、ぜひ活用してみてください。
【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。