消費者金融が会社に電話をする理由とは？電話をかける際の配慮についても解説

不安解消

更新日：2023.10.20

消費者金融を利用していることを職場に知られたくない方にとって、会社に電話が入るかもしれないというのは不安のもとです。もちろん消費者金融は会社に電話をかける場合であってもプライバシーに配慮しているものの、それでもどのようなときに電話が入るのかを知っておきたいところでしょう。

本記事では消費者金融から会社に電話が入る主な理由や有効な対処方法、それに加えて電話が入らないようにする方法についても解説します。

消費者金融が会社に電話をかける主な理由

消費者金融が何の理由もなく電話をかけることはありません。考えられる主な場面は、3つあります。

在籍確認や本人確認のため

消費者金融は審査のために、申込をしてきた人の本人確認や在籍確認を行います。在籍確認とは申込時に申請した勤務先で本当に働いているのかを確認するための作業で、この確認のために勤務先として申請した電話番号に電話をかけることがあります。

申込者自身が電話に出て応対すれば申込をしたことの確認もできますし、その勤務先で働いていることも確認ができます。本人が電話に出られなかった場合であっても確認は可能ですが、その点については後述していきます。

在籍確認についてはこちらをご覧ください。
カードローンは在籍確認なしにできる？実施内容や勤務先への確認の必要性について解説

延滞時の督促

契約した返済日に返済が確認できなかった場合、消費者金融からそのことを知らせる連絡が入ることがあります。なお、いきなり電話が入るのではなく、最初は申込者本人にメールで通知され、その次に携帯電話に連絡が入るのが一般的な流れです。
それでも連絡がつかなかった場合には、勤務先に電話が入ることがあります。

限度枠の増額などの案内

利用状況によっては消費者金融から限度枠の増額や優遇金利など、何らかのお知らせが来ることがあります。こうした連絡のために電話が入る可能性がありますが、自宅や勤務先などに電話がかかってくることを避けたい場合は、連絡先をご自身の携帯電話に設定しておくことが有効です。
なお、プロミスはお客さまが希望しない限りは限度枠の増額などの案内で勤務先に電話をかけることはありません。

電話では消費者金融だと分からないように配慮される

消費者金融から電話がかかってくる場合であっても、プライバシーへの配慮から消費者金融であることは名乗らず、個人名でかかってくるのが一般的です。もちろん、本人であることを確認する前に消費者金融への申込に関する電話であることは告げません。

消費者金融から会社に電話がきた際の対応方法

実際に消費者金融から電話がかかってきた場合は、どう対処するべきなのでしょうか。申込者本人が電話に出られる場合と、そうでない場合に分けて解説します。

電話を取次してもらう

代表電話がある会社では、受付など電話に出る人が決まっていることがあります。そうではなくても、申込者以外の人が電話に出ることもあるでしょう。こうした場合、消費者金融は個人名を名乗り、申込者に取次いでもらうよう依頼します。
会社の人が用件を尋ねても消費者金融や借入のことは告げず、「個人的な用件」と伝えるのが一般的です。

申込者本人が電話に出たことを確認できたら、消費者金融からの電話であることを告げ、在籍確認など用件を完了します。電話口で具体的な手続をすることはなく、ほとんどの場合、本人が電話に出てからのやり取りは数分以内に完了します。

席を外している旨を伝えてもらう

本人が外出している場合など、在籍はしているものの電話に出られないケースもあります。消費者金融が電話をかけて個人名で申込者への取次ぎを依頼するところまでは上記と同じですが、本人が不在である場合は「〇〇は席を外しております」といった応対になります。

「〇〇という者はおりません」という応対だと在籍確認は取れませんが、「席を外しております」だと一時的に不在になっているだけと推測できるため、このやり取りでも在籍確認は完了となります。

そもそも消費者金融から勤務先への電話をもらいたくない場合

消費者金融から勤務先に電話をかける場合は個人名を名乗るなどプライバシーに配慮されているとはいえ、やはり勤務先に電話が入ることに不安や抵抗があるという方もいると思います。その場合は、原則として電話による在籍確認を行わない消費者金融に申込する方法があります。

「原則電話による在籍確認をしない」と明記している消費者金融は、仮に電話による在籍確認が必要になった場合、事前に申込者へ同意をとったり、代替手段を提示する等の配慮してくれることが多いです。
勤務先名の記載のある収入証明書類や健康保険証のコピーを提出することで電話による在籍確認を代替できる消費者金融もあります。

在籍確認に失敗しないために

在籍確認は審査において必要なプロセスのため、在籍確認を完了できなければ審査に通過することはできません。在籍確認に失敗すると借入ができないため、ここではスムーズに完了するために知っておきたいことを解説します。

申込時に所属部署の電話番号を申請する

勤務先が大きな会社だと部署も多く、他部署にどんな人がいるのかを把握できていないこともあります。これだと他部署の人が電話に出てもうまく取次いでもらえず、在籍確認ができない恐れがあります。

申込時には会社の代表電話ではなく、自分が所属している部署の直通番号などを申請しておくと、こうした問題を回避しやすくなります。もし本人が電話に出られなかったとしても同じ部署の人であれば把握している可能性が高くなります。

電話をかけてほしい時間を事前に相談する

電話による在籍確認では、本人もしくは「本人のことを認識している人」が電話に出る必要があります。夜間や休日など会社が営業時間外だと誰も電話に出られず、在籍確認を完了できません。そこで本人が電話に出やすい時間帯、もしくは誰かが確実に電話に出られる時間帯をあらかじめ伝えておくのが有効です。

金融機関にとっても審査をスムーズに進められるため、柔軟に応じてくれる可能性が高いでしょう。

部署名・氏名を指定するよう消費者金融に依頼する

会社の電話には通常、仕事に関係する電話が入ります。消費者金融からの電話は個人名を名乗りますが、個人名で電話が入ること自体が珍しい会社だと電話に出た人が間違い電話だと判断してしまい、本当は在籍しているのに「そのような者は弊社におりません」と答えてしまう可能性もあるでしょう。

個人名を名乗る電話であっても、取次いでほしい人の部署名や氏名を指定しているのであれば間違い電話だとは判断されにくいので、スムーズに取次いでもらいやすくなります。
そのためには、金融機関に対して在籍確認の際には部署名や氏名などを詳細に指定するように依頼するのがいいでしょう。

消費者金融からの電話についてよくあるご質問

消費者金融からの電話について、よくあるご質問とその答えをまとめました。

会社に電話をかけてくる理由はなんですか

最も可能性が高いのは、電話による勤務先への在籍確認をする場合です。そのほかには延滞が発生した際の督促で電話が入ることもありますが、延滞をすることがなければ督促の電話が入ることはありません。

電話が来ないようにすることはできますか

電話による在籍確認を原則として行わない消費者金融に申込すると、電話以外の方法で在籍確認ができます。もし電話による本人確認が必要になった場合であっても、申込者の同意なしで電話が入ることがないよう配慮されています。

アルバイトやパートでも電話での在籍確認はされますか

アルバイトやパートであっても、その勤務先で働いていることを確認する必要性は正社員と同様にあるため、電話による在籍確認が行われる可能性はあります。正社員かアルバイトかといったように雇用形態を確認しているわけではないため、申請した勤務先で働いていることが確認できれば問題ありません。

電話を受けたくない場合は電話による在籍確認の無い金融機関を選ぼう

消費者金融は申込者や利用者のプライバシーを重視しているため、電話連絡についても細心の配慮がなされています。それでも勤務先に電話が入ることは避けたいという場合は、電話による在籍確認を行っていない金融機関を利用するのも有効な方法です。
プロミスは、電話以外の在籍確認にも対応しています。もし電話をかける必要が生じた場合であっても申込者の同意なく電話をかけることはないため、安心してご利用いただけます。

【ライター情報】
田中　タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。