キャッシングの審査とは?通過基準や流れについて
基礎知識
更新日:2023.08.31
キャッシングを利用するためには必ず審査がありますが、そこでは何が審査されているのか、気になる方は多いのではないでしょうか。これからキャッシングの申込をお考えの方にとって気になる審査についてお答えし、審査に落ちてしまった場合の対処法についても解説します。
目次
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キャッシングの審査とは
キャッシングの審査とは、キャッシングサービスを提供している金融業者が申込者の返済能力を調査し、融資の可否や利用限度額を判断することです。また、返済能力を知るためには「収入」と「他社の借入状況などが記録されている信用情報」が必要になります。これらの詳細については後程解説します。
このように返済能力を審査するのは、利用者が返済困難の状態に陥ってしまうリスクを回避するためです。
キャッシングの審査における主な通過基準
先ほど述べたように、キャッシングの審査では「収入」「他社の借入状況」「信用情報」の3つが主な判断材料になります。それぞれ何を重視しているのか、どんな人が審査に通過するのかといった基準について解説します。
収入・返済能力に問題が無いか
お金を借りた多くの人は、給料や事業収入など自分の収入から返済をすることになります。そのため「安定した収入があること」は返済能力があると判断されやすくなります。
ここで重要になるのが、「安定した収入」であることです。たとえばサラリーマンや公務員など毎月の給料がある人は、収入が安定していると評価されやすいでしょう。なぜなら、毎月の収入が安定しているほうが毎月の返済に充てるお金を用意しやすいと考えられるからです。
収入の有無や年収の額はもちろんですが、その上で収入の安定性や継続性はキャッシングの審査で重視される項目です。
他社での借入状況に問題が無いか
他社の借入状況も、返済能力を判断するのに直結する情報のひとつです。同じ年収額で「他社の利用がない人」と「すでに他社での借入がある人」を比較すると、前者のほうが返済に回せるお金を用意しやすいと判断されます。一方、後者は他社に返済しながら、今回申込をしているキャッシングに対しても同時に返済をすることになるので、前者よりも返済に回すお金を用意しにくくなる可能性があります。
そのため、他社の借入状況がない、もしくは少ない人はキャッシングの審査に通過しやすくなります。
もう一点、他社の借入がある場合は意識するべきことがあります。それは、総量規制です。総量規制とは、消費者金融などの貸金業者から借入できる上限を年収に対して3分の1までとする規制のことです。
例えば、年収300万円の人であれば借入の上限は100万円です。すでに他社で合計80万円の借入がある場合、キャッシングの審査に通過したとしても利用限度額の上限は100万円から80万円を差し引いた20万円となります。
キャッシング審査では、他社借入状況を踏まえた上で、返済能力と総量規制の観点から判断されるということです。
総量規制の詳細については下記よりご覧ください。
総量規制とは?年収の3分の1を超える借入と規制対象について
信用情報に問題が無いか
キャッシングなどを利用したという借入に関する情報は、信用情報機関に記録され、他社借入状況や総量規制との関わりから、審査に影響をおよぼす可能性があります。さらにもうひとつ注意したいのは、他社で返済の遅延や債務整理などが記録されている場合です。
キャッシングの申込を受け付けた金融業者は、申込者に関する信用情報を信用情報機関に照会します。3か月以上の返済遅れや債務整理、また延滞があった場合も信用情報機関にその事実が記録され、照会をかけた際にそのことが分かる仕組となっています。上記のような事実が記録されている場合、審査に通過する可能性はかなり低くなると考えておくとよいでしょう。
キャッシングの審査に必要な書類
キャッシングの審査では、本人であることを確認できる書類と収入を証明できる書類が必要です。それぞれどんな書類を用意すればよいのか、項目ごとに解説します。
本人確認書類
申込をしている人が間違いなく本人であることを確認するため、以下の書類が必要です。
本人確認書類 | 運転経歴証明書 パスポート 健康保険証※1 マイナンバーカード 在留カード 特別永住者証明書 |
証明書類の住所と現住所が異なる場合に、上記に加えて必要となる書類 | 公共料金の領収書 住民票の写しもしくは住民票の記載事項証明書 国税または地方税の領収書、納税証明書 社会保険料の領収書 |
これらはいずれも公的な機関や勤務先が発行した書類で、本人確認書類として有効です。逆にキャッシュカードや各種会員証など公的な機関以外が発行しているものについては、キャッシングの審査では使えません。
※1 本人確認方法によって補完書類が必要な場合があります
収入証明書類
消費者金融などから50万円を超える借入をする場合や、他社借入分と合算して100万円を超える借入をする場合は、収入を証明できる書類が必要です。使用できる書類は、主に以下のとおりです。
- ・直近2か月分の給与明細書
- ・最新の源泉徴収票
- ・最新の確定申告書
- ・最新の税額通知書
- ・最新の所得(課税)証明書
これらの書類はいずれも収入がある方であれば、キャッシングの審査に向けて事前に用意しておくとスムーズです。
キャッシングの審査の流れ
キャッシングに申込をして融資を受けるまでの大まかな流れは、以下のとおりです。
①申込 | Webサイトやアプリ、無人契約機などから申込をします。 |
②書類の提出 | 本人確認書類と、必要に応じて収入証明書類を提出します。無人契約機や店舗窓口の場合は申込をしているその場で提出をしますが、インターネット経由での提出を受付ている金融機関では、スマートフォンアプリやWebサイトなどからでも提出可能です。 |
③審査 | 金融業者による審査があります。即日融資に対応している金融業者であれば1時間以内に審査を完了することもできます。 |
④契約 | 審査に通過したら、契約手続を行います |
⑤借入 | 契約した利用限度額の範囲で借入が可能です。借入にはWebサイトやスマートフォンアプリを利用する方法やATMを利用する方法などがあります。 |
キャッシングの審査に落ちる要因
キャッシングの審査では、条件によっては通過しないこともあります。キャッシング審査の内容については公開されていませんが、審査に落ちる場合の要因はおおむね以下の3つのいずれかである場合がほとんどです。
- ・申込内容に誤りがあった
- ・在籍確認が出来なかった
- ・総量規制の枠を超えていた
それでは、考えられる3つの要因について1つずつ解説していきます。
申込内容に誤りがあった
キャッシングの申込では、氏名や住所、勤務先などの情報を入力します。これらの情報に誤りがあると正確な審査ができないため、審査に落ちる原因になってしまいます。
故意に虚偽の内容を申告するのはもちろん、ミスであっても申込内容が不正確であることは同じなので、正しく申告することはとても重要です。
在籍確認が出来なかった
キャッシングの審査では本人からの申込であることや、申込時に記入した勤務先の情報が正しいかどうかを確認するために在籍確認をすることがあります。
在籍確認は大きく分けて2つの良い法があります。電話による方法と、書類提出による方法です。
電話の場合は、勤務先の電話番号として記入した電話番号に対して電話を入れ、申込をした本人が確かに在籍しているかどうかを電話にて確認します。
書類提出の場合は、申告した勤務先に在籍していることを証明できる書類として社員証や社名が記載された給与明細書、社会保険証などを提出します。電話による在籍確認を避けたい場合に便利な方法です。
このどちらの方法で在籍確認をするとしても、在籍確認が取れないと審査を進めることができず、落ちてしまう原因になります。なお、プロミスではお客さまの希望によって勤務先への電話をせず書類による在籍確認が可能です。審査の関係上、電話による確認が必要になる場合であっても、お客さまの同意なしに電話を入れることはありません。
総量規制の枠を超えていた
すでに解説したように、消費者金融などから借入をする際には年収の3分の1までという総量規制があります。他社の借入がすでに年収の3分の1を超えていると総量規制によって新たな借入ができないことになります。この場合、申込をした人の信用状態に問題がなくてもキャッシングの審査に通過できません。
キャッシングの審査に落ちた場合の対処方法
キャッシングの審査に落ちたからといってお金が必要である状況が変わるわけではありません。そこでキャッシングの審査に落ちてしまった場合の対処方法についても3つ解説したいと思います。
他社に申込をしてみる
ある金融業者の審査に落ちたとしても、他社であれば審査に通過できるかもしれません。というのも、金融業者によって審査基準が異なるため、同じ条件であっても異なる判断が出る可能性があるからです。
銀行が提供しているキャッシングサービスの審査に落ちたのであれば消費者金融に申込をしてみるといったように、種類が異なる金融業者に申込をしてみるのも1つの方法です。
支払をクレジットカードで代用する
クレジットカードを持っているのであれば、お金が必要になった際にクレジットカードで代用するのも検討の余地があります。クレジットカードを使えば手持ちの現金を使わなくても買物ができるからです。
質屋を利用する
ブランド品やデジタル家電など換金性の高いものをお持ちであれば、質屋でお金を借りるのも有効な対処方法です。質屋では担保となる品物を預けることでその質草の価値に見合ったお金を借りることができます。お金を返済すれば担保として預け入れていた品物は戻ってくるので、一時的にお金が必要になった際に役立つ仕組です。
もし担保にする品物を売ってしまってもよいのであれば、ネットオークションやフリマアプリなどを使って売れば現金を手にすることができます。
キャッシングの審査についてよくあるご質問
キャッシングの審査に関して、よくあるご質問とその答えをまとめました。
何度か審査すれば通過出来ませんか
一度審査に落ちた時とお客さまの年収や勤務年数、他社借入状況などの条件が変わらないのであれば、何度申込をしても結果が変わることはないでしょう。ただし、最初に申込をした金融業者と別のところに同じ条件で申込をした場合は異なる審査基準になるため、審査に通過する可能性はあります。
キャッシングの審査はどれくらいの期間がかかりますか
キャッシングを利用できる金融業者の種類によって異なります。キャッシングは主に消費者金融や銀行、クレジットカード会社などで利用できますが、この中で最も審査期間が短いのは消費者金融です。
消費者金融の中でも即日融資に対応しているところは、30分程度で審査を完了できます。銀行は最短で当日、クレジットカードは一般的に2週間前後です。
プロミスであれば最短3分ほどで融資を受けることが可能です。
即日融資の詳細については下記をご覧ください。
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学生や主婦でも審査に通りますか
学生や主婦の方であってもアルバイトなどの安定的な収入があるのであれば、審査に通過する可能性があります。ただし注意したいのは、お小遣いや仕送りなどは収入には該当しないため、これら以外に給料などの収入がない人が審査に通過するのは難しいでしょう。
キャッシングの審査が不安な場合は借入診断が活用できる
審査の判断基準が公開されていない以上、申込をしてみないと可否が分からないというのでは不安を感じる方もいらっしゃると思います。そんな場合は本審査を受ける前に簡単な借入診断をすることが出来ます。
プロミスには「お借入診断」といって、生年月日と税込年収、他社借入金額を入力するだけで借入可能かどうか診断ができるサービスがあります。この時点では氏名などの入力は不要で、何度試しても審査結果に影響を及ぼすことはありません。まずは借入できる可能性があるのかどうか、試してみてはいかがでしょうか。
お借入診断の詳細については下記をご覧ください。
お借入診断
キャッシングは正しく申告して審査を通過しよう
キャッシングの審査の仕組や必要書類、審査に落ちた場合の対処方法などについて解説しました。これらの情報は審査をスムーズにするためのもので、最終的にはよりスムーズに借入をするためのものです。
申込内容に誤りや不備があると審査に落ちる原因になると本文中で述べましたが、「正しく申告する」ことはとても重要です。正しく申告しなければ金融業者も正しい審査ができないため、自らのミスや虚偽の申告などで不利益を被ることがないよう、手続では丁寧さと正確さを心がけましょう。
【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。