虫歯の治療費が払えない?歯がボロボロだけどお金がない人の対処法や費用相場
不安解消
更新日:2022.11.25
虫歯は放っておいても自然には治りませんし、放置すれば重症化する可能性が高くなります。重症化すると、歯を抜かざるをえなくなり、インプラントなどの自由診療をすることになるかもしれません。しかし、「治療したいけれど、今、手元にお金がなくて払えない」ということもあります。
ここでは、虫歯治療における保険治療や自費治療での費用の目安のほか、虫歯の治療費の支払方法をご紹介します。
目次
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虫歯の治療費はどれくらいかかる?
虫歯の治療費は、症状の進行度や治療内容によって変わります。重症化するほど治療も複雑になるので、その分治療費は増え、治療期間も長くなります。
虫歯の治療には、健康保険が適用される「保険診療」による費用と、健康保険が適用されない「自由診療(保険外診療)」による費用があります。保険診療と自由診療の違いは次のとおりです。なお、健康保険に加入していない場合は、保険診療の内容でも、窓口では10割負担になります。
保険診療なら数千~数万円程度
保険診療は、治療に使える素材や治療法に制約があるので、自分の希望通りの治療は受けられない場合があります。一方で、費用は安く、健康保険に加入している方が保険診療を受ける場合、自己負担額は治療費の3割のみです。
例えば、治療に1万円かかったとしても、自分で支払うのは3,000円だけで済みます。
自由診療なら100万円以上になることも
自由診療は、治療に使える素材や治療法に制約がないので、公的保険の適用範囲を気にせず、ベストな治療を受けられる可能性が高くなります。しかし、治療費は10割負担で、保険診療に比べてかなり高額です。
例えば、セラミック製の被せ物やインプラントなどは自由診療になり、1本で数十万円になることも。歯列矯正では、大掛かりなものになると100万円以上になることも珍しくありません。
虫歯1本あたりの治療費の目安・相場
虫歯治療費は、主に虫歯の進行度によって変わります。初期の虫歯から重度まで、保険診療や自由診療によるおよその治療費は次のとおりです。
痛みはないが小さな穴が開いている(進行度合い:初期)
- ・保険診療:1,500~3,000円程度(3割負担の場合)
歯の一番外側にある白いエナメル質が溶かされ、歯に穴が開いた状態は、初期の虫歯といえます。治療には、穴の周りを削ってレジンと呼ばれる白い詰め物をします。ほとんどの場合、治療は1回で終わります。
冷たい物や甘い物がしみる(進行度合い:軽度)
- ・保険診療:2,000~1万円程度(3割負担の場合)
- ・自由診療:7万円程度が目安(費用は素材によって異なる)
エナメル質に開いた穴が大きくなり、エナメル質の下にある象牙質まで届いた状態は、軽度の虫歯といえます。象牙質の下には神経が通っているので、穴が神経の近くまで達していると、冷たい物や甘い物を食べたり飲んだりしたときに痛みを感じることがあります。
治療はほとんどの場合、2回以上の通院が必要です。保険診療では、穴の周りを削って金属の詰め物をする治療になります。自由診療では、詰め物の素材の選択肢が広がります。
いつでも歯が痛い(進行度合い:中度)
- ・保険診療:7,000~2万円程度(3割負担の場合)
- ・自由診療:治療費は少なくとも10万円程度(素材や治療法により異なる)
いつでも歯が痛い場合は、穴が象牙質の下の神経にまで達してしまった状態です。治療には、神経を取り除き、歯の根の中をきれいにしてから密封し、土台を入れて被せ物をする必要があります。治療にも時間がかかり、数回は通院が必要です。
保険治療では、歯科医が直接、歯の中を見ながらの治療になるため、精密さには限界があります。自由診療では、歯科用マイクロスコープや歯科用CTなどを使った、より精密な治療を受けられ、土台や被せ物の素材を選べるメリットがあります。
根管治療をしても治らない(進行度合い:重度)
- ・保険診療:抜歯に1,000~3,000円、入れ歯やブリッジに5,000~1万円が目安、計6,000~1万3,000円程度(3割負担の場合)
- ・自由診療:抜歯やインプラントで30万~100万円程度(治療方法や素材による)
根管(歯の根)治療をしても歯が痛む場合や、歯の上部がなくなり、神経も壊死してしまうと、歯を残すことができなくなります。そのままにしておくと周囲の歯に悪影響を及ぼすので、抜歯してその部分を補う治療が必要になります。
補う手段としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントがあります。入れ歯とブリッジは保険診療で治療可能ですが、インプラントは自由診療のみです。
歯がボロボロでもお金がない方向けの対処方法
虫歯の治療費を安く抑えることを重視するなら、保険診療を選択し、現金で支払うのがおすすめです。保険診療であれば自己負担は3割、年齢によっては1割、2割になるので、かなり治療費を抑えられます。
しかし、手持ちの現金がない、インプラントなど自費診療しか対応していない治療を受けたいといった場合もあります。そのようなときは、次のような方法で治療費を支払ったり、お金を準備したりしてください。
クレジットカードで支払う
クレジットカードで決済すれば、引落時期までに1か月ほどの猶予が生まれます。また、場合によっては分割払いも可能ですし、リボ払いを利用して少しずつ支払うこともできます。
クレジットカードは申込時に審査がありますが、すでにカードを持っており、利用限度額まで余裕があるならすぐに利用可能です。ただし、クレジットカードによる支払いは自由診療のみだったり、そもそも対応していなかったりする歯科医院もありますので、事前に確認しておきましょう。また、3回以上の分割払いやリボ払いは、手数料がかかる点には注意が必要です。
デンタルローンで支払う
デンタルローンとは、金融機関や信販会社などが提供している歯科治療専用のローン商品です。ローン提供元が歯科医院に治療費を立替払いし、利用者はローン提供元に借りた治療費と利子分を返済するという仕組みになっています。
窓口となっている提携歯科医院で申込むと、提供元による審査が行われ、審査に通過すれば利用できます。金利は5.0%前後と一般の個人向けローンより低め、利用は原則1回で、追加借入はできません。また、対象となるのはインプラントなどの高額な自由診療の治療費で、保険診療の治療費は対象外となっています。なお、デンタルローンに対応していない歯科医院もあります。
消費者金融業者のカードローンを利用して支払う
カードローンは、金融機関や信販会社、消費者金融が提供している個人向けの借入専用サービスです。借りたお金を何に使うかは自由なので、歯科治療費にも利用できます。
初めて利用する際はカードローンを提供する会社の審査があり、審査に通過すれば借入ができます。金利はデンタルローンに比べれば高いですが、借入までのスピードが速いのが特徴。特に消費者金融系カードローンは最短即日借入が可能です。また、毎月の返済日を細かく設定できるなど、返済方法の自由度が高い一方で、デンタルローンほど多くの金額は借りられない可能性があります。
デンタルローンは高額な自由診療の治療費を支払うために利用し、カードローンは保険診療の治療を受ける際、手元の現金が足りない場合に利用するといった使い分けが可能です。
なお、消費者金融業者のカードローンでは、初回利用の場合、一定期間無利息で利用できるサービスを行っているところもあります。条件にあてはまれば、利息の支払いなしで利用できるでしょう。「給料日前でお金がないけれど、今、歯科医院に行きたい」といった場合、数万円の借入が気軽にできるカードローンがおすすめです。
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無料低額診療事業を利用する
無料低額診療事業とは、生計困難者が経済的な理由で必要な医療を受けられないことがないように、無料または低額で診療を受けられる事業のことです。必要な医療には歯科治療も含まれているので、事業の対象であれば利用することができます。
無料低額診療事業の対象となるのは、収入がないまたは低い人、生活保護を必要とする状態にある人(実際に生活保護を受けているかどうかは問わない)、特定の住所を持たない人、DVの被害者、人身取引被害者などの生計を立てるのが困難な人です。健康保険への加入の有無は関係なく、国籍も問われません。
この事業を利用するには、無料低額診療制度に対応している医療機関に直接相談するのが一般的ですが、都道府県によっては、社会福祉事務所や社会福祉協議会に相談する方法もあります。
注意点は、無料低額診療制度に対応している医療機関でしか利用できないことです。制度に対応している医療機関は数としては多くありませんが、対応医療機関は都道府県ごとにWebサイトで公開されています。
キャッシングの借入についてよくあるご質問
虫歯の治療費の支払に関してよくあるご質問と、その答えをまとめました。
虫歯の治療にカードローンは使えますか
使用用途の問わないカードローンは、虫歯の治療費や旅費などお客さまの利用目的に合わせて使うことができます。申込状況により、即日融資も可能なためいざという時の助けとなります。
デンタルローンとカードローンは何が違いますか
デンタルローンとは歯科治療費専門のローンです。目的が限定されているため、金利はカードローンよりも低く設定されていることが多いです。ただし、審査には数日要することもあり、緊急性が高い場合はカードローンも検討してみましょう。
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虫歯は早めに治療しよう
虫歯は自然治癒しませんので、放置すると悪化してしまいます。悪化すると、治療にお金も時間もかかってしまい、最悪、歯を失うことになりますので、できる限り早急に治療したいところです。
「給料日前で手元に現金がない…」といった場合は、ひとまずカードローンで借入し治療代を支払う方法があります。クレジットカード決済に対応していない歯科医院もあるので、対応の有無がわからない歯科医院に行くなら、カードローンを利用して現金を用意しておいたほうが安心できます。
消費者金融系カードローンであれば即日融資が可能な場合が多いですから、緊急時の強い味方となるでしょう。
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また、プロミスなら初回利用であれば30日間無利息サービスもありますので、早めに利用して歯科治療を行ってください。