カードローンの金利の仕組とは?計算方法や利息を抑えるためのコツも紹介
基礎知識
更新日:2023.09.21
カードローンに興味はあっても、利息が気になって利用を迷うことはないでしょうか。カードローンは使い勝手がいい分、住宅ローンやマイカーローンなどと比べて金利が高めなのは確かです。しかし、上手な使い方をすれば利息を抑えることもできます。
この記事では、カードローンの金利の意味や見方、計算方法などについてご説明し、さらに利息を抑えるコツについて紹介していきます。
目次
もっと見る
カードローンの金利とは?
カードローンの金利は、返済計画を立てる上でも重要なポイントです。しかし、金利と似たような言葉に利息や利子があり、カードローンを利用する場合は、実質年率という言葉も出てきます。まずは、これらの言葉の意味や違いについてご説明します。
金利決定の仕組
カードローンの金利とは、借入をした際に発生する利息の計算に用いる割合のことです。金利は元金に対して「年利何%」という形で表記されます。カードローンを提供している金融機関は、一定の幅を持たせて金利を提示しています。
例えばプロミスの場合は、年利4.5%~17.8%です。これは申込者の収入や返済実績、他社借入状況などによって4.5%~17.8%の範囲で適用金利(実際の利子や利息、返済額の計算に用いられる金利)が変動するという意味で、はじめての利用時には上限の17.8%が適用される場合が多いです。利用実績がついてきたとき、借入金額が多くなったときなどに金利の見直しが行われ、初回よりも低い金利が適用されることがあります。
金利と利息・利子の違い
カードローンでお金を借りたときに発生する利息とは、借入金(元金)を返済する際に上乗せして支払うお金のことをいいます。わかりやすくいえば、お金を借りるためのレンタル料のようなものです。一方の金利とは利息を計算する際の割合のことで、〇%で表記されます。
また、金利や利息と混同しやすい言葉に「利子」があります。利子も利息と同じでお金の賃借によって発生するものですが、2つの違いを「お金を借りたときに払うのが利息」「お金を貸したときに受取るのが利子」と表現することもできます。
金利と実質年率の違い
カードローンによく表示されている実質年率とは、1年間にかかる保証料や手数料などの諸費用を含めた金額のことです。もしカードローンに保証料や手数料が設定されている場合は、それらを含めた借入に関するすべてのコストから実質年率を算出します。
例えば、10万円を1年間借入た場合、金利が10%であれば以下のように利息を計算できます。
10万円 × 10% = 1万円
しかし保証料と手数料が別途1万円かかる場合は以下の計算式になります。
10万円 × 10% + 1万円 = 2万円
同じ10万円であっても保証料と手数料を加算すると2万円になるため、実質年率は20%ということになります。
カードローンにおける実質年率が「実質年率4.5%」と書かれている場合には、「1年間借りたときの利息は借入額の4.5%」ということになります。
カードローンの上限金利
カードローンの金利は、金融機関が独自に設定しているため、利用限度額が同じでも金利が異なることがあります。A社とB社での利用限度額がいずれも500万円だとしても、それぞれにかかる金利は同じとは限らないということです。
とはいえ、金融機関が自由に金利を設定できるということではなく、「利息制限法」に基づき上限が定められています。金融機関は、この「利息制限法」が定めている上限の範囲内で金利を設定しています。法律による上限金利は借入金額に応じて規定され、最も上限金利が高い「10万円未満の借入」でも20.0%と決められているため、それを超える場合は違法となりますので、お気をつけください。
■利息制限法の上限金利
借入した金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10万~100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
「利息制限法」は、消費者金融や銀行など金融機関の種類に関係なく適用される法律です。上限金利は借入金額に応じて細かく区切られ、10万円未満は20.0%、100万円未満なら18.0%、100万円以上の場合は15.0%が上限として定められています。
カードローンの利息の計算方法
利息は実際どのように計算されるのかわからない方も多いのではないでしょうか。前述のように、利息は実質年率(年利)を使って計算します。しかし、実際の利息は借りた日数分だけ支払うため、
「借入残高(借入額)×実質年率÷365日(うるう年の場合は366日)×利用日数」
で計算するのが一般的です。
例えば、30万円を実質年率18.0%で借入して、借りた翌日から30日間で返済した場合だと、以下の計算となります。
「30万円×18.0%÷365日×30日」
となり、そのため、利息は4,290円です。カードローンの利用を検討するときはこの計算方式からかかる利息を算出し、無理なく返済できるか考えておきましょう。
ただし、利息の計算方法についてはカードローンによって変わる場合があります。どのカードローンも同じ計算式が使用されるわけではないため、事前に確認しておくほうが安全です。
返済シミュレーションを利用する
利息は、計算式をもとに算出できます。しかし、金利は借入額などにより変わるため、あくまで目安です。
カードローンを提供している金融機関の多くは、金利について「◯%~◯%」と幅を持たせていることが多いです。借入したい金額に対して、実際に何%の金利が適用されるのかは審査内容により異なります。
しかし、利息制限法で定められている上限金利と返済シミュレーションを活用することで、返済に必要なおおよその利息を把握することができます。
返済シミュレーションとは、借入希望額や金利を設定することで利息を含めた月々の返済額を把握することができるものです。金融機関の多くはWebサイト内で返済シミュレーションを用意しているため、返済計画をイメージするのに活用することができます。
プロミスのご返済シミュレーションでは借入希望額を選択すると、それに応じて借入金利が変動します。実際にお借入をすると適用される可能性が高い金利なので、金利が何%になるのかをイメージするのにも役立ちます。
シミュレーションについてはこちらをご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)
申込前にできる!カードローンの利息を抑える方法
カードローンを利用する際、できるだけ利息を抑えたいと考える方は多いでしょう。ここでは、申込前にできる利息を抑える方法について、ご紹介します。
金利が低いカードローンを選ぶ
意識しておきたいのは、複数のカードローンを比較し、金利が低いカードローンを選ぶことです。たった数%の違いと感じる方もいるかもしれませんが、借入額次第では大きな差となります。また、返済期間が長引けば、その分負担する利息も多くなるため、少しでも利息を少なくしたい場合は金利の低いカードローンを選択しましょう。
金利の低いカードローンを選ぶ際に注意したいのは、「最低金利が適用されるのは最高限度額で借入する場合が多い」ということです。そのため、最低金利を見るより、最高金利がどれくらいかを見たほうがいいです。
無利息期間を利用する
カードローンの中には、無利息期間を設けている金融機関もあります。無利息期間を活用すれば通常1日ごとに発生する利息を、無利息期間内に返済することでゼロにすることができます。無利息期間内に返済できなくても、利息が発生するのは無利息期間を過ぎてからのため、利息の負担を抑えられます。
無利息期間の詳しい内容や条件は、金融機関ごとに設定されており、初回の契約者のみを対象にしている場合もあれば、キャンペーンで一定期間利用がない方を対象とする場合もあります。利用できれば利息を抑えられますので、金融機関ごとにどのような条件があるのか確認してみてはいかがでしょうか。
無利息期間についてはこちらをご覧ください。
30日間無利息サービス
返済計画を立てる
利息が多くなる条件は、大きく2つあります。
1つめは、返済の遅延です。万が一返済が遅れると遅延利息が発生し、その上限利率は20.0%です。返済が遅れると遅延状態を解消するまで遅延利息が適用されるため、利息が多くなってしまいます。
もう1つは、無計画な借入です。無計画な借入をすると借入額が多くなり、トータルで見ると返済総額も多くなってしまいます。無理な借入をしないことはもちろんですが、返済が長期化しないよう、無理のない返済計画を立ててから借入をしましょう。
返済シミュレーションについてはこちらをご覧ください。
ご返済シミュレーション(お借入返済)
返済中は繰上返済でカードローンの利息を抑えることができる
カードローンの利息は、借入した後でも抑えることは可能です。すでに借入していて返済が始まっている方は、余裕のあるときに繰上返済や一括返済して返済期間を短くすることを心掛けてみましょう。
利息は借りた日数分かかるため、返済が長期化して借りる日数が長くなれば、その分増えていきます。
例えば、10万円を実質年率17.8%で借りた場合、30日で返済すると
「10万円×17.8%÷365日×30日」
となり、利息は1,463円です。
しかし、150日間で返済すると
「10万円×17.8%÷365日×150日」
で、7,315円になります。
通常、カードローンは毎月一定額での返済が可能なリボルビング方式(リボ払い)が採用されており、毎月の返済計画が立てやすいのが特徴です。しかし、繰上返済や一括返済ができるカードローンを利用していれば、余裕のあるときは多めに払うことで返済期間を短縮でき、結果として利息を抑えることにつながります。
カードローンの金利は定期的に見直されているため、遅れのない計画的な返済実績を作ることで契約後でも金利が下がる場合もあります。繰上返済や一括返済を行い、返済期間を短くするほうが利息を抑える方法としては確実です。
カードローンを低金利で利用する方法についてはこちらの記事もご覧ください。
カードローンを低金利で利用したい人が知っておくべき金利の話と注意点
金利以外のカードローンを選ぶ際のポイント
カードローンを選ぶ際は、金利だけではなく、ほかにかかる手数料や利便性についても確認しましょう。
借入や返済時に手数料がかかれば、せっかく金利が低くても全体の負担が大きくなるかもしれません。また、返済時にATMを利用するなら、提携先のコンビニや銀行が生活圏内にあることもポイントです。借入や返済がWeb上でもできると、急な引落にも間に合わせることができ便利です。
急いでお借入したい方には、即日融資に対応しているカードローンがおすすめです。時間帯や条件にもよりますが、即日融資なら申込当日に借入まで完了できます。プロミスは最短3分でお借入可能なので、急にお金が必要になったときも安心です。もちろん、原則24時間365日いつでも申込可能です。
中には、女性オペレーターだけが対応してくれる「女性専用ダイヤル」が用意されているカードローンもあります。
自分に合ったカードローンを考えて選びましょう
即日融資についてはこちらの記事もご覧ください。
ご融資をお急ぎのお客さまへ(即日融資)
カードローンの金利についてよくあるご質問
カードローンの金利について、ここではよくあるご質問にお答えします。
利息を払うのが遅れるとどうなりますか
利息も含めて指定の返済日より返済が遅れると、「延滞」の扱いとなり、遅延利息が発生します。遅延利息は上限が20%と法律で定められています。よって、返済が遅れると20%の遅延利息が発生し、通常よりも返済額が多くなります。
カードローンの利息負担を抑える方法はありませんか
有効な方法は、3つあります。1つめは指定の返済日以外にも多めに返済をする繰上返済で借入残高を減らす方法、2つめはより金利の低いカードローンを利用すること、そして3つめは一部の金融機関が設けている無利息期間の活用です。
低い金利のカードローンを選ぶ方法はありますか
各金融機関のWebサイトに記載されている金利をチェックする方法があります。ある程度の幅を設けて金利が記載されていますが、はじめて利用する方にはそのなかの上限金利が適用される可能性が高いです。金利でカードローンを比較するのであれば、各社が提示している上限の金利に注目するのがいいでしょう。
カードローンの金利を理解して賢く利用しよう
カードローンの利用を考えるとき、「利息が高いのでは?」と不安になる方もいるでしょう。しかし、金利は法律によって定められており、過度に不安を感じる必要はありません。
もちろん、金利が低いことは返済の負担を軽減することができますが、さまざまな観点から自分に合ったカードローンを選ぶことがポイントです。利息を中心に仕組を理解した上で計画的な借入をし、賢くカードローンを利用しましょう。
【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。