家賃が払えない時はどうしたらいい?対処方法と相談先や対策を解説

便利な使い方 更新日:2025.11.12
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家賃が払えない時はどうしたらいい?対処方法と相談先や対策を解説

急な出費や家計の悪化で家賃を滞納すると、信用情報に傷がついたり、訴訟になって強制退去を迫られる可能性があります。したがって、家賃が払えないことに気がついた時は、借入も検討する必要があります。

この記事では、家賃の滞納で起きることや、家賃が払えない時にお金を工面する方法と相談先について解説します。

目次

家賃が払えなくて困っている人は年々増加傾向にある

収入の減少などが原因で、賃貸物件の家賃が払えずに困っている人が年々増えています。

また、単身高齢者世帯の数が増え続けており、50歳以下の持ち家率も下がっているため、家賃が払えなくなる人はこれからも増える可能性が高いでしょう。

住居確保給付金という制度の拡充

家賃が払えずに困っている人が増加している状況に対応することを目的に、2024年4月17日、生活困窮者自立支援法等の一部改正が施行されました。これに伴い、2025年4月1日に制度が拡充されたのが住居確保給付金です。

これまで失業者のみとしていた給付対象者を、収入が減少した人にも拡大しました。また、給付期間は原則3か月間ではあるものの、要件を満たす場合に最大9か月間受給できるように制度が拡充されています。

コロナ禍で仕事や収入を失った人が急増したことや、持ち家のない単身高齢者の増加に対応するための変更です。

家賃が払えないままだとどうなる?

家賃が払えないままだと、時間の経過とともに状況が悪化します。早期に対処できるよう、滞納している期間ごとに発生する問題を順に確認しておきましょう。

電話・メールでの催促や書面での督促がある

家賃の引落しができないなどの理由で支払が遅れた場合、引落日の数日後には大家や管理会社から催促のメールや電話が入ります。その後も連絡が取れなかったり、支払に応じなかったりした場合は、郵送で督促状が送られます。

保証人や保証会社に連絡が入る

賃貸契約時に連帯保証人を立てている場合や、保証会社を利用している場合、大家や管理会社から保証人や保証会社へ家賃の支払が遅れているとの連絡が入ります。

保証会社を利用している場合は、保証会社が滞納分の家賃を立替ることになるので、それ以降は保証会社から催促が行われます。

契約解除通知書が送られてくる

大家や管理会社から督促されているにも関わらず3か月以上滞納すると、大家や管理会社から賃貸契約を解除する内容が記載された「契約解除通知書」が届きます。契約解除通知書とは、賃貸契約の解除の意思を伝えるための書面です。

口頭では証拠が残らず、後にトラブルになる可能性があるため、文書の内容と送付された事実を証明できる内容証明郵便で送付されます。

訴訟を受け強制退去となる

訴訟を受け強制退去となる

その後も一定期間の家賃滞納が続いた場合、貸主と借主の間の信頼関係がなくなったとみなされて、大家や管理会社から訴訟を受ける可能性があります。訴訟を受けると自分の言い分を記載した答弁書の提出が必要になるケースがあり、弁護士や司法書士を利用する場合は費用が掛かります。

また、判決によって貸主が勝訴した場合は裁判所から退去命令が出され、命令に応じないと強制退去となります。

家賃の滞納で発生するリスク

家賃を滞納すると、その後の賃貸契約だけでなく、ローンやクレジットの契約にも影響を与えるリスクがあります。家賃の滞納を防ぐためにも、あらかじめリスクを理解しておきましょう。

賃貸物件の審査に不利になる

賃貸物件の審査に不利になる

賃貸借契約を結ぶ場合は、入居審査を通過する必要があります。審査の際に保証会社が照会する賃貸業界独自の保証協会LICCのデータベースには、過去の滞納の記録が5年間残っています。そのため、その間は審査に通過しにくく、他の物件を探すのが難しくなるので注意が必要です。

信用情報に傷がついてしまう

家賃を滞納すると信用情報に傷がつき、入居審査だけでなく、ローンやクレジットカードの審査にも通過しにくくなります。この状態は5〜10年間ほど続くため、住居の確保がままならず、日常生活にも大きな影響を与える可能性が高くなります。

信用情報は確認できる?

自分の信用情報を確認したい場合は、信用情報機関(JICC、CIC、KSC、LICC)に情報開示請求を行えます。500〜1,500円の手数料がかかるものの、誰でもWEBで簡単に確認できます。

家賃が払えない場合の対処方法

家賃が払えない場合、まずは大家や管理会社に連絡しましょう。その後、自分の状況にあわせてお金を工面する方法を実践しましょう。

大家・管理会社に連絡を入れる

家賃の支払に遅れてしまいそうな場合や、既に遅れている場合は、速やかに大家や管理会社に連絡することが大切です。なぜ遅れているか、いつ頃支払えるかを説明することで、支払を待ってもらえたり、分割での支払に変更してもらえる可能性があります。

ただし、最終的な決定権は大家や管理会社にあるので、必ずしも事情を考慮してもらえるとは限らないので注意しましょう。

不用品を売却する

不用品を売却する

フリマアプリやリサイクルショップで不用品を売却し、得た現金で家賃を支払う方法もあります。家賃相当の金額を得るためには、未使用の家電やブランド品など、高値で買取られる可能性が高いものを売却する必要があります。

ただし、フリマアプリは買い手が見つかり入金されるまでに日数を要する場合があります。家賃の支払など、急ぎの要件の場合はリサイクルショップでの売却がおすすめです。

家族や知人に借りる

家族や知人からお金を借りることも1つの方法ですが、それまで築いた信用関係を損なわないような対応をするのが大切です。

親しい間柄でもトラブルになる可能性はあるため、いつまでに返済するかを明確に伝え、借入の事実を証明する有効な借用書を作成するのが望ましいでしょう。

国や自治体の融資制度を利用する

家賃が払えないほどお金に困っている場合は、国や自治体の融資制度を使ってお金を借りることも検討できます。融資なので返済は必要ですが、比較的低い金利で借入できます。

家賃の支払が難しい場合に利用できる国や自治体の主な制度には、「生活福祉資金貸付制度」と「住居確保給付金」の2つがあります。市役所や地域の社会福祉協議会で相談や申込が可能なので、利用を検討したい場合は一度相談してみることをおすすめします。

クレジットカードを利用する

手持ちのクレジットカードにキャッシング枠が設定されていれば、振込やATM操作で現金を借入できます。クレジットカードには買物などの決済で使用するショッピング枠と借入をするキャッシング枠があり、キャッシング枠で設定された利用限度額の範囲内で借入可能です。

キャッシング枠が設定されていない場合は、別途審査が必要です。審査結果が通知されるまで1〜2週間ほどかかるので、緊急でお金が必要な場合は注意しましょう。

カードローンで借入をする

カードローンとは、クレジットカード会社や消費者金融などが提供している個人向けの融資サービスです。カードローンの種類によっては即日で審査結果がわかり、その日のうちに借入が可能な場合があるため、緊急でお金が必要な際におすすめです。

プロミスなら、「お借入診断」を利用することで借入できる可能性を事前に確認できます。カードローンの利用を検討している場合は、ぜひご活用ください。 お借入診断

家賃が払えない場合の相談先

家賃が払えず、お金の工面に困っている場合は、以下の2つの方法で今後の対応について相談できます。

生活困窮者自立支援窓口

各自治体では、経済的に困窮している人が最低限の生活を維持できるように「生活困窮者自立支援法」にもとづいた相談窓口を設けています。
生活困窮者自立支援法には、先にも紹介した「住居確保給付金」や、就労準備支援、家計改善支援などがあります。

法テラスや弁護士

家賃の支払に限らず、生活費が足りずに困っている場合や、カードローンなどの返済で困窮している場合は、法テラスや弁護士への相談がおすすめです。特に法テラスは、経済的な理由で法的機関の利用が難しい場合や、収入や資産が一定額以下である場合は相談が無料となります。ローンの返済が長引くとさらに生活が苦しくなる可能性もあるので、専門家に相談して適切に対応しましょう。

これからの暮らしを安定させるための対策

借入などで滞納を解消しても、同じ生活を続けていれば、また家賃が払えなくなってしまう可能性があります。以下の2つの対策を取り入れて、これからの暮らしを安定させましょう。

家賃が安い物件へ引っ越す

家賃が払えなくなる原因として、現在の収入に対して家賃の割合が高い可能性があります。新たな物件を探して、家賃の安い物件へ住み替えることを検討しましょう。1つの目安として、家計の負担になりにくい家賃の金額は月収の20〜30%程度といわれています。

ただし、子どもがいる場合や単身の場合など、収入のなかで家賃に充てられる割合は家族構成によっても異なります。自分の状況にあわせて、収入と家賃のバランスを調整しましょう。

収支のバランスを調整する

上記で解説した家賃の見直し以外にも、以下のような固定費の見直しも効果的です。固定費は一度見直すと継続的に支出が減るため、節約効果が大きくなります。

  • ・保険料
  • ・通信料
  • ・サブスクリプション
  • ・住宅ローン
  • ・クレジットカードなどの年会費

保険は保険料の負担が大きくならないよう、過剰な保障や重複した保障がないか見直しましょう。スマートフォンを格安SIMへ変更したり、使用しないサブスクリプションは解約したりすることでも月々の支出を減らせます。

家賃が払えない時の一時的なお借入にはプロミスがおすすめ

家賃が払えない場合のさまざまな対処方法を紹介しましたが、中でもカードローンは審査のスピードが早く、最短即日での借入も可能です。緊急で支払が求められる場合は、カードローンで一時的に借入することも検討しましょう。

プロミスは、お申込前に「お借入診断」や「ご返済シミュレーション(お借入返済)」が利用いただけます。審査に通過できる可能性や毎月のご返済額を事前に確認できるため、安心です。 お借入診断

家賃が払えないとわかったら早めに相談することが大切

家賃が払えないとわかった場合は、大家や管理会社にできる限り早く相談することが大切です。場合によっては期日の延長や分割での支払に対応してくれる可能性があるので、その間にカードローンなどでお金を工面するといいでしょう。

それでも問題が解消されない場合は、法テラスなどの相談窓口や国や自治体の融資制度の利用も検討しましょう。

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