【世帯別・手取り別】1か月の生活費の平均や管理のコツをご紹介

便利な使い方 更新日:2025.07.18
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【世帯別・手取り別】1か月の生活費の平均や管理のコツをご紹介

1か月の生活費について、総務省が調査・発表している「家計調査」を見ると、単身世帯で約21万8,000円、二人以上世帯で約39万2,000円となっています。これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだと思いますが、1か月の生活費としてこれくらいのお金が必要になるという目安になるのではないでしょうか。
この目安を知った上で、毎月の生活費が足りないと感じる方もいると思います。当記事ではそんな方に向けて生活費を節約する方法やお金の管理術を紹介します。それでも生活費が足りないという場合の対処方法についても解説します。

目次

単身世帯・二人以上世帯の1か月あたりの生活費をご紹介

冒頭でも述べたように、総務省が調査・発表している「家計調査」によると、1か月の生活費の平均は単身世帯で約21万8,000円、二人以上世帯で約39万2,000円です。その同調査では内訳も調査しており、その内容は以下のとおりです。
まずは、1か月の生活費がどれくらいなのか、そのイメージをつかんでください。

費目 単身世帯の平均 二人以上世帯の平均
食費 44,227円 86,088円
家賃(注) 23,267円 18,454円
水道光熱費 13,256円 24,040円
家具・生活用品費 5,969円 12,579円
衣料品費 4,846円 9,500円
医療費 8,526円 15,147円
交通費・通信費 19,561円 42,093円
教育費 9円 11,975円
教養娯楽費 20,470円 29,414円
その他 32,836円 54,888円
合計 172,968円 304,178円

出典:「総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年度次 2024年度」
「総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年度次 2024年度」

※上記出典を元に筆者作成
(注)家賃については持家など支払義務がない人も含まれているため、実態よりも低い金額になっている可能性があります。また、家賃は地域や物件によっても異なります。

生活費のシミュレーション【手取り約20万円〜約50万円】

先ほど紹介した単身世帯のデータをもとに、生活費のシミュレーションをした結果が、以下の一覧表です。右にいくほど手取り収入が多くなるケースを想定し、生活費をそれぞれの項目別に試算しています。
なお、手取り収入から毎月5万円を貯蓄することを想定しているため、実質的な1か月の生活費は手取り収入から5万円を引いた金額です。

上段の20万円~50万円は、概算の手取り収入額です。

費目 20万円 25万円 30万円
食費 38,400円 51,200円 64,000円
家賃 20,250円 27,000円 33,750円
水道光熱費 11,550円 15,400円 19,250円
家具・生活用品費 5,250円 7,000円 8,750円
衣料品費 4,200円 5,600円 7,000円
医療費 7,350円 9,800円 12,250円
交通費・通信費 16,950円 22,600円 28,250円
教育費 0円 0円 0円
教養娯楽費 17,700円 23,600円 29,500円
その他 28,650円 38,200円 47,750円
貯蓄 50,000円 50,000円 50,000円
合計 200,300円 250,400円 300,500円
費目 35万円 40万円 50万円
食費 76,800円 89,600円 115,200円
家賃 40,500円 47,250円 60,750円
水道光熱費 23,100円 26,950円 34,650円
家具・生活用品費 10,500円 12,250円 15,750円
衣料品費 8,400円 9,800円 12,600円
医療費 14,700円 17,150円 22,050円
交通費・通信費 33,900円 39,550円 50,850円
教育費 0円 0円 0円
教養娯楽費 35,400円 41,300円 53,100円
その他 57,300円 66,850円 85,950円
貯蓄 50,000円 50,000円 50,000円
合計 350,600円 400,700円 500,900円

生活費を抑えるためのポイント

生活費を抑えるためのポイント

生活費が足りないと感じている場合に、一度チェックしてみたい項目を6つのポイントにまとめました。これらの項目をチェックリストのように活用して、生活費の節約に役立ててください。

家賃を手取り収入の30%以下に

賃貸住宅に住んでいる場合、家賃の相場は手取り収入に対して「3割」「3分の1」が目安であるというのが一般的です。諸説あるもののほぼ同じ水準の意見が多く、このことを踏まえると手取り収入に対して3割もしくは3分の1を超える家賃は家計を圧迫しかねないということになります。
そこで生活費をチェックする1つ目の項目として、家賃が手取り収入に対して上記の水準を超えていないかどうかを調べてみてください。
もし超えているのであれば、引越しも含めて家賃を見直してみるのも1つの方法です。

水道光熱費を手取り収入の10%以下に

先ほどの家賃と同様に、水道光熱費が手取り収入に対して10%を超えていないかどうかも重要なチェック項目です。水道、電気、ガスなどの料金を合計してみて手取り収入の10%を超えていないかどうかチェックし、超えているようであれば10%以下になるように節約を心がけましょう。

食費は手取り収入の15%以内を目安に

続いて、生活費の中で一定のウェイトを占める食費についてもチェックしてみましょう。食費は手取り収入に対して15%以下であることを望ましいとされているため、それを超えていないかどうかを確認します。
食費は毎日発生するものだけに節約できる余地は大きく、自炊や弁当持参といった日々の工夫を積み重ねることで高い節約効果が期待できます。

通信費はSIMやプランの見直しを

通信費とは、携帯料金や自宅のネット回線、電話料金などにかかる費用のことです。これらは固定費の一種で、毎月ほぼ決まった料金を支払います。そのため、通信費を節約できると節約効果が毎月発生し、それが積もっていくと大きな金額になります。
大手携帯キャリアを利用しているのであれば格安SIM会社に乗換える、ネット回線契約を安い会社やプランに乗換える、さらにこれらのサービスを1つのグループに集約することで割引を適用するなど、工夫できるポイントは多くあります。

保険医療費は保障内容に過不足がないか確認

保険料も毎月支払うものであり、固定費の一種です。すでに契約している保険があるのであれば、不必要な保障までつけてしまっていないか、無理のない保険料であるかといったチェックをしてみてください。

ポイント還元のあるカードで固定費を支払う

携帯料金やネット回線、光熱費、サブスクリプションの料金などといった固定費のなかには、クレジットカードで支払ができるものがあります。こうした支払にポイントが還元されるクレジットカードを使えば、実質的にポイント分の節約になります。
ただし、クレジットカードによる支払は自動的に行われるため、無効になったクレジットカードを更新せずにそのままにしていると知らない間に未払いになってしまうリスクがあるため、注意が必要です。

毎日できる生活費の管理方法

毎日できる生活費の管理方法

節約は日々の積み重ねです。ここでは、日々の心がけで生活費をうまく管理する方法を3つ紹介します。

家計簿をつけて費目ごとの支出を把握する

家計簿をつけることによる最大のメリットは、家計の「見える化」です。何にどれくらいのお金を使っているのかがはっきりと見えるようになるため、無駄遣いを洗い出しやすくなります。
家計簿といってもノートなどに手書きでつける必要はなく、スマートフォンの無料アプリでも簡単に家計簿がつけられるものがたくさんあります。
それでも難しいと感じるのであれば、食費や教育費など特定の費目を決めて「どれくらい使っているのか」を書き出し、見直しをしてみるのも1つの方法です。

固定費を抑えて毎月の支出を減らす

家計の支出は、固定費と変動費に大きく分けられます。固定費とは先ほど解説した毎月必ず発生する費用で、変動費は食費や衣服費といったように必要に応じて支出するお金です。
変動費は日々の工夫の積み重ねですが、固定費は一度見直しをするだけで毎月節約効果が得られるため、まずは固定費を見直して支出を抑えると、その分生活費を少なくできます。

貯蓄分を先によけて変動費をコントロールする

給料などの収入から貯蓄するお金を先に取り分けて、残ったお金でやりくりするのが「先取貯蓄」と呼ばれる手法です。毎月の生活費で残った分を貯蓄するという順序だとお金が残らないことが多く、なかなか貯金ができません。
そこで順序を逆にして、先に貯蓄するお金を取り分けた上で残ったお金を生活費とするのが有効です。この手法は、特に貯金がなかなか続かないと感じている方におすすめです。

どうしても生活費が足りない場合の対処方法

どうしても生活費が足りない場合の対処方法

ここまでは生活費が足りないと感じている方に向けて、節約のコツやお金の管理方法などについて解説してきました。これらの方法を踏まえた上で、どうしても生活費が足りないという方に向けて、4つの対処方法を紹介します。

日雇いバイトをする

多くのアルバイトは月単位で働いて給料をもらいますが、1日単位で働いて給料がもらえる「日雇いバイト」もあります。給料を銀行振込ではなく当日の仕事が終わった時に手渡しでもらえるアルバイトであれば、生活費の足しにできます。
近年では日払いだけでなく時間単位でできる「スキマバイト」もあるため、より細かいニーズに合わせた働き方ができます。

家族や友人から借りる

家族や友人など身近な人から生活費の不足分を借りるのも、1つの方法です。ただし、こうした個人間でのお金の貸し借りはトラブルの原因になりやすいため、近しい間柄だからこそ借用書を作成し、期日までにきちんと返済するようにすることが大切です。

不用品を売却する

家のなかに売ってお金にできるものがあれば、それを売ることでお金を手にすることができます。ブランド品や腕時計、貴金属、宝石などは特に金銭的価値が高いため、生活費の不足分を補うのに役立ちます。
売却してしまうと再び同じものを買い戻すことは難しいですが、質屋であれば自分の品物を預け、その価値に応じたお金を借りることができます。返済をすれば自分の品物は戻ってくるため、再び自分のものを手元に戻したいのであれば質屋がおすすめです。

クレジットカードのキャッシングやカードローン利用する

すでに持っているクレジットカードにキャッシング枠が設定されているのであれば、そのキャッシング枠の範囲内でATMなどからお金を借りることができます。
こうしたクレジットカードがない場合は、カードローンに申込をしてお金を借りるというのも、考えられる方法の1つです。「カード」ローンという名称ですが、カードを発行せず当日のうちに借入ができるサービスもあるため、「生活費が足りないので今日中にお金を借りたい」といったニーズにも対応しています。

貯蓄を重視するなら「先取り貯蓄」がおすすめ

生活費を節約した上で貯蓄をしていきたいのであれば、本文中で紹介した「先取り貯蓄」がおすすめです。これまで貯金をなかなか習慣にできなかった方であっても、これならできるかもしれません。
しかしながら、生活費というのは時に予想外の出費を伴うこともあるものです。貯蓄で予想外の出費に備えるのが理想ですが、それが難しい場合はカードローンも有効な選択肢といえます。
プロミスは最短3分でお借入が可能で、お急ぎの方のニーズにもしっかりお応えします。

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