消費者金融は2社目の利用も可能?複数社で借入する場合の条件や注意点を解説

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消費者金融は2社目の利用も可能?複数社で借入する場合の条件や注意点を解説

既に消費者金融を利用していて、2社目も利用できるのか疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。また、2社目を利用する際に何に注意すればいいかわからない方もいるでしょう。この記事では、消費者金融で2社目の利用をする条件や注意点を紹介します。

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消費者金融は2社目の借入も可能

消費者金融は2社目の借入も可能

2社目の消費者金融を利用することは可能です。一般的にどの消費者金融においても申込条件に他社借入を禁止する文言はありません。

実際、プロミスの場合も申込条件には高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)以外の年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方としか記載がなく、複数のお借入は禁止されていません。

また、株式会社日本信用情報機構の「信用情報に関する統計」によると、借入先が2件ある人は2023年11月末時点で約238万人います。

登録人数
1件 682.9万人
2件 238.1万人
3件 93.7万人
4件 34.3万人
5件 14.2万人

出典:株式会社日本信用情報機構|信用情報に関する統計より一部抜粋

このように、2社以上から借入をしている人は、少なくありません。

複数の消費者金融から借入可能な条件

複数の消費者金融から借入することは可能ですが、いくつか条件があります。どのような条件があるのか見ていきましょう。

借入残高の総額が年収の3分の1を超えていない

消費者金融で借入をする場合、総量規制により借入残高の総額が年収の3分の1を超えてはいけません。総量規制が設けられている理由は、利用者の借り過ぎと金融機関による貸し過ぎを防ぐためです。

例えば、年収が300万円ある人が借入可能な金額は100万円までです。ただし、2社目を利用する場合、1社目の借入額との合計が年収の3分の1を超えてはなりません。

したがって、年収300万円の人が1社目で30万円を借りている場合、2社目では最大でも70万円までしか借入できません。

返済能力がある

借入金額が年収の3分の1を超えていなくても、返済能力があると認められなければ、借入はできません。返済能力とは、借入金額を期日までに返済できる能力のことです。

また、2社目に申込をした時点においても借入の審査が行われます。1社目の借入が計画通りに返済できている上で、2社目で借入をしても返済ができると判断された場合のみ契約が可能です。

2社目の消費者金融に申込む際の注意点

2社目の消費者金融に申込む際の注意点

2社目の消費者金融に申込む場合、いくつか注意点があります。1社のみで借りる場合と比べた注意点を見ていきましょう。

返済締切日や引落日の管理

各消費者金融では、返済日や引落日が異なります。2社目の消費者金融に申込むと、返済日や引落日が増える場合があるため、管理が難しくなります。

特に、給料日よりも前に引落日が設定されている場合、入金を忘れて残高不足が起きる可能性が高くなります。

残高不足により期日までに返済ができなかった場合、翌日から遅延利息が発生するので注意が必要です。

一般的に遅延利息は通常の利息よりも高く設定されているため、支払の負担が重くなります。例えば、プロミスの通常の金利は4.5%〜17.8%ですが、遅延利息は20%です。

2社目で借りる場合は、引落日を忘れないように注意しましょう。

金利負担の変化

1社目と2社目の借入金額次第で、支払利息の負担分が変化する可能性があります。なぜなら、利息制限法により適用される上限金利が異なるからです。

借入金額 上限金利
10万円未満 20.0%
10万円以上100万円未満 18.0%
100万円以上 15.0%

各社の借入金額が50万円と100万円の場合、それぞれに上限金利18.0%と15.0%が適用されますが、1社目で150万円を借入すれば、上限金利15.0%のみの適用ですみます。
そのため利息の負担を抑えられる可能性があります。

このように借入先を増やすと、金利負担が変化することがあるので注意しましょう。

1社目の返済状況

2社目の借入審査では、個人信用情報機関に照会をして、1社目の返済状況に問題がないか確認されます。1社目の返済で遅延や滞納した記録がある場合、返済能力がないと判断されやすいため、審査に通る可能性が低くなります。

よって、1社目で借入する際は、返済が遅れないように注意しましょう。

2社目の借入に関してよくあるご質問

消費者金融で2社目の借入をする際によくあるご質問をまとめました。借入先を増やそうと考えている方は、これから挙げるご質問内容について理解しておきましょう。

複数社での借入は何社までできますか

原則として借入先の数に制限はありません。しかし、借入総額は年収の3分の1までと決まっています。よって、2社目で借入可能な上限額は、年収の3分の1にあたる金額から1社目の借入額を引いた金額です。

また、借入する消費者金融が増えるとその分返済日が増えるため、銀行口座の残高不足に注意しなければなりません。加えて、複数の会社からの借入は返済能力が低いと判断される可能性があります。

複数社同時に申込できますか

複数社に同時に申込できますが、推奨しません。複数社に同時に申込をすると、信用情報にも登録されるため「返済能力に不安があるかもしれない」と判断される可能性があります。

期間を空けて1社ずつ申込をすることを推奨します。

増額申請の利用も1つの手段

増額申請の利用も1つの手段

借入額を増やす手段として、2社目に申込をする以外に増額申請といった手段もあります。増額申請とは、現在利用している消費者金融やカードローンの利用限度額を増額することです。

例えば、現在の利用限度額が40万円、借入残高が30万円の場合の借入可能額は10万円です。利用限度額を50万円に増額した場合、借入可能額を20万円に増やせます。

ただし、増額申請には、審査が必要です。期間に余裕を持って申込むようにしましょう。

また、プロミスであれば、お申込は24時間可能で最短60秒で審査結果の回答をもらえる可能性があります。

増額申請を検討している方は、以下のページからの申込をご検討ください。
ご利用限度額の増額

まずは増額申請ができるか否かの確認を

消費者金融では他社借入を制限していないため、年収の3分の1を上限として、2社目からの借入が可能です。しかし、借入先が2社になると、返済日も複数になる可能性があるので、管理が難しくなります。

その結果、銀行口座の残高が不足して引落日までに入金が間に合わなかった場合、遅延利息が発生します。

したがって、2社目を利用するよりも、まずは現在使っている消費者金融で増額申請が可能か確認することをおすすめします。

【ライター情報】
小栗 健吾
自身のFXや仮想通貨への投資経験を基に、金融メディアを中心に投資系記事を執筆している。投資系記事以外の執筆にも力を入れており、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。自身の消費者金融やクレジットカードの利用経験や知識を活かしつつ、お金に悩んでいる方に向けたローン系の記事も多く執筆している。

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