消費者金融カードローンの金利相場は?
上限や比較のポイントについて

基礎知識

消費者金融カードローンの金利相場は?上限や比較のポイントについて

はじめてカードローンを利用するときに、金利がどれくらいになるのか気になる方は多いのではないでしょうか。金利が高いと支払利息も高くなるので、できるだけ金利は低く抑えたいと考えるところでしょう。
当記事では消費者金融カードローンの金利相場がどれくらいなのかについて、法的に定められている上限も交えつつ紹介し、利用するカードローンを選ぶための比較ポイントについても解説します。

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消費者金融カードローンの金利相場

消費者金融カードローンにおける金利は、あくまでも相場なので人によって異なりますが、年利で3%~18%程度です。相場に大きな開きがあるのは、審査の結果によって適用される金利が異なるからです。このうち、実際にはどの程度の金利が適用されているのでしょうか。
その1つの目安となるのが、2023年6月に日本貸金業協会が発表した「貸金業界の月次統計資料」です。同資料では消費者金融の無担保貸付の平均約定金利が15.23%と記載されており、金利相場を知る上で1つの目安になります。

さまざまなキャッシングサービスの金利相場の比較

消費者金融カードローンのほかにも、キャッシングサービスにはさまざまな種類があります。銀行カードローン、クレジットカードに付帯しているキャッシングサービスと金利相場を比較すると、以下のようになります。

キャッシングサービスの種類 上限金利の相場 下限金利の相場
消費者金融カードローン 15%~18%
(借入金額による)
3%
銀行カードローン 14%~15% 2%~4%程度
クレジットカードのキャッシング 18% 12%~15%程度

上限金利には若干の違いがありますが、消費者金融は融資までのスピードの速さや借入方法の便利さなど、金利相場だけでは比較できない部分も多くあります。

消費者金融の金利が決まる背景

借入の利息の計算例

消費者金融の金利は、どのように決まるのでしょうか。金利の上限は法律で定められているので、消費者金融の金利が法定金利を超えることはありません。また、利用限度額や借入額によって金利は変動するため、ここではこの2つのポイントで金利が決まる背景について解説します。

貸付の金利上限は利息制限法と出資法で定められている

消費者金融の貸付金利は、利息制限法と出資法という2つの法律で定められています。出資法によって20%を超える金利には刑事罰が規定されているため、いかなる場合であっても金利が20%を超えることはありません。
20%以下の金利については利息制限法によって金額ごとの上限金利が定められています。

貸付の金利上限は利息制限法と出資法で定められている

多くのカードローン利用者の借入額は10万円~100万円なので、その場合の上限金利は18%です。

利用限度額や借入額によって金利は変動する

利息制限法でも借入金額が多くなるほど上限金利が低くなる傾向がありますが、これと同様に消費者金融では利用限度額が大きい、もしくは借入額が多くなるほど金利は低くなる傾向があります。

カードローンの金利から支払利息を計算する方法

カードローンの金利が分かると、自分で支払利息を計算することができます。その計算式は、以下のとおりです。

借入金額 × 金利 ÷ 365日 × 借入日数 = 支払利息

提示されている金利は年利なので、それを365日で割って1日あたりの利息を計算し、それに借入日数をかけると支払利息が分かる仕組です。

カードローン返済総額の計算例

プロミスの適用金利は、4.5%~17.8%です。このなかの上限金利である17.8%が適用されたと想定して、返済総額の計算例を3つのパターンで紹介します。

借入金額が10万円の場合

借入金額が10万円の場合、返済期間別の返済総額は以下のとおりです。

返済期間 1回あたりの返済額 返済総額
1年(12回) 1万円 10万9,043円
2年(24回) 5,000円 11万9,490円
3年(36回) 4,000円 12万5,864円

借入金額が30万円の場合

次に、借入金額が30万円の場合も見てみましょう。

返済期間 1回あたりの返済額 返済総額
1年(12回) 2万8,000円 32万9,160円
2年(24回) 1万5,000円 35万8,508円
3年(36回) 1万1,000円 38万7,289円

借入金額が50万円の場合

次は、借入金額が50万円の場合の返済総額計算例です。

返済期間 1回あたりの返済額 返済総額
1年(12回) 4万6,000円 54万9,288円
2年(24回) 2万5,000円 59万7,524円
3年(36回) 1万9,000円 63万8,578円
4年(48回) 1万5,000円 69万4,862円
5年(60回) 1万3,000円 74万6,160円

借入先の比較は上限金利を見ることがポイント

借入先の比較は上限金利を見ることがポイント

先ほど紹介した3つのパターンの計算例ではプロミスの上限金利である17.8%を想定しましたが、多くの消費者金融では「〇〇%~18%」というように、金利の上限が18%です。はじめての借入では上限である18%が適用されることが多く、カードローンの申込先を金利で比較検討するのであれば、金融機関が表示している上限金利に注目することをおすすめします。
プロミスの金利は4.5%~17.8%なので、上限金利は17.8%です。多くの消費者金融が18%であることを考えると、比較的低金利で利用できます。

消費者金融の支払利息を抑える方法

消費者金融カードローンを利用するのにあたって、少しでも支払利息を抑えたいというのは、誰もが思うところでしょう。ここでは支払利息を抑えるのに有効な3つの方法を紹介します。

無利息サービスを利用する

消費者金融のなかには、はじめて借入をする人に向けて一定期間無利息になるサービスを提供しているところがあります。例えばプロミスには初回借入の翌日から30日間無利息になる「30日間無利息サービス」があるため、30日以内に返済すれば利息はかかりません。
一般的な無利息サービスは契約日の翌日から無利息期間が始まりますが、プロミスは初回利用日の翌日からが無利息期間です。契約してすぐに借入をしないのであれば、プロミスの「30日間無利息サービス」のほうが無利息期間を活用しやすいといえます。
30日を超えて利用する場合であっても利息が発生するのは無利息期間の終了後なので、無利息期間の分だけ支払利息を抑えることができます。

プロミスの30日間無利息サービスについては、以下のページをご覧ください。
30日間無利息サービス

繰上返済を行う

カードローンには毎月の返済日がありますが、ボーナスが入ったときなどお金に余裕があるのであれば、繰上げ返済をすることもできます。繰上げ返済をすると借入残高が少なくなり、完済までの期間が短くなることによって支払利息も少なくなります。

利用限度額を増額する

利用限度額を増額すると、法律によって規定されている上限金利との関わりによって適用金利が引下げられる場合があります。すでに解説したように、利息制限法では借入金額によって上限金利が規制されています。

現在の利用限度額が50万円だとすると、法定上限金利は18%です。しかしこれを100万円に増枠すると、法定上限金利が15%になるため、適用できる金利の上限も18%が15%に引下げられます。
増枠申請はいつでも行うことができますが、消費者金融による審査に通過する必要があります。

カードローンの金利相場についてよくあるご質問

カードローンの金利相場について、よくあるご質問とその答えをまとめました。

急いでいるので金利が高くても借りたいです

急いでいる方のために、即日融資に対応している消費者金融もあります。急いでいるからといっても金利が20%を超えている業者は違法なので、絶対に利用しないようにしましょう。万が一利用してしまうと法外な利息の要求、暴力的な取立などの被害に遭うリスクがあります。

正しい即日融資については下記をご覧ください。
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消費者金融の金利は下げられますか

消費者金融の金利は契約前の審査によって決まったものなので、利用者側の意向だけで引下げることはできません。しかしながら契約額の増額申込をして審査に通れば、その契約額に応じて金利が引下げられる可能性があります。そのほかには、最初から上限金利が低いカードローンを選ぶ、もしくはすでに借入をしている場合であっても上限金利が低い他社に借換をするなどの方法があります。

カードローンの金利相場を理解して借入先を選ぼう

カードローンの金利は、消費者金融それぞれの規定や法律による規制などによって決まることを解説してきました。金利によって返済総額も変動するため、少しでも支払利息を抑える方法についても紹介しました。大切なのはこうした仕組をしっかりと理解し、返済総額を把握した上で計画的に利用することです。

はじめての利用では上限金利が適用されることがほとんどなので、少しでも上限金利の低いカードローンを選ぶことも有効な節約術です。

【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。

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