消費者金融で借りたら終わり?取立ての有無や利息について解説

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消費者金融で借りたら終わり?取立ての有無や利息について解説

「一度でも消費者金融から借りたら終わり」「消費者金融はやばい」「返済できないと怖い人が取立てに来そう…」など、消費者金融は怖いというイメージを持つ人が多いようです。
このようなイメージは、消費者金融が「サラ金(サラリーマン金融)」と呼ばれていた時代のもので、現在の消費者金融にはあてはまりません。今は、利用者は法律によって守られており、安心・安全な借入ができる環境になっています。
ここでは、消費者金融の実態と、金利や取立て方法に関する法律の規制のほか、消費者金融でお金を借りる場合の注意点などについて見ていきましょう。

目次

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消費者金融でお金を借りたら終わりではない

消費者金融でお金を借りたら終わりではない

「消費者金融が怖い」といわれるのは、消費者金融がサラ金と呼ばれていた1970年代から1980年代前半のイメージに由来しています。当時も消費者金融は出資法に則って運営しており、違反すると罰則は適用されましたが、それでも上限金利が今よりはるかに高いものでした。貸付金額や取立ての規制も整備されておらず、高金利での貸付や過剰な取立てが横行し、大きな社会問題になっていました。

しかし、社会問題化したことで1983年に貸金業規制法が整備され、その後も時代の変化に応じて法律を改正することで、個人向け融資を行う業者が守るべき金利・取立て方法などのルールが整えられています。
現在、消費者金融をはじめとする貸金業者は、貸金業法の規定に則った営業をしなければなりません。貸付の際の金利も最高で20.0%と上限が定められており、貸金業者は規定を守って貸付を行っているので、1970年代から1980年代前半のような高金利での貸付やひどい取立てはありません。
昔のサラ金であれば「借りたら終わり」だったかもしれませんが、今の消費者金融はそうではないと断言できるのです。

貸付金額、金利、取立て方法について、サラ金時代と今の消費者金融でどのように違うかを表にまとめました。

■サラ金と今の消費者金融の違い

1970年代の
サラ金
今の消費者金融
貸付金額 返済能力以上の貸付も行われていた 貸金業法の規制により、貸金業者は利用者の年収の3分の1を超える貸付はできない
金利 高金利での貸付が横行 出資法と利息制限法の規制により、金額に応じて年利15.0~20.0%が上限
取立て方法 執拗な電話、早朝・夜間の訪問といった、過剰な取立てが横行 貸金業法により人を威圧・脅迫する、または人の私生活や業務の平穏を害する取立ては禁止されている(正当な理由なく早朝・夜間の訪問をしたり、職場などに取立ての電話をしたりすること、知人などに借金の肩代わりを要求すること、暴力団を使った取立てなどはすべて禁止)

もし、消費者金融がこれらのルールに違反すると、業務停止などの行政処分の対象となり、内容によっては罰金や懲役刑などが科される場合もあります。

消費者金融と違ってヤミ金は危険

たまに誤解されている方がいるようですが、消費者金融と「ヤミ金(ヤミ金融)」は別物です。
消費者金融は、貸金業者として登録し、貸金業法を守って個人向け融資を行っている事業者のこと。一方のヤミ金は、貸金業者として財務局や都道府県に登録せず、法律上の上限金利を守らずに違法に営業している事業者を指します。

ヤミ金でお金を借りると、上限金利を超える高金利のために利息がどんどん膨らみ、なかなか元金が減らずに返済し終えることが難しくなります。取立ても、法律の規制などお構いなしに過酷なやり方で行うので、人生が破綻してしまうおそれがあります。

消費者金融の利息

消費者金融の利息

消費者金融でお金を借りると、元本に利息分を上乗せして返済することになります。この利息の金額を決める要素が、金利とお金を借りている期間です。
続いては、金利に関する法律上の規制と、利息の計算方法の具体例を解説します。

金利は法律によって上限が決められている

貸出金利は、利息制限法と出資法によって規制されています。
出資法は年20.0%を超える金利で貸付けた場合には罰則を適用することとしています。利息制限法は、貸付金額に応じて上限金利を設定していて、上限金利を超える部分の金利は無効です。利息制限法の上限金利は、具体的には下記のように定められています。

■利息制限法で定められている金利の上限

貸付金額(借りる金額) 金利の上限
10万円未満 年20.0%
10万円以上 100万円未満 年18.0%
100万円未満 年15.0%

なお、クレジットカードでキャッシングした際のリボ払いの手数料は、法律上は金利と同じように取り扱われ、この規制が適用されます。

利息の計算方法

利息の額は、下記の式で計算することができます。

<利息の計算式>

利息=借入金額×実質年率(金利)÷365日×返済までの日数
※小数点以下は切り捨て

例)
・借入金額30万円、金利18.0%、30日で一括返済する場合
30万円×18.0%÷365日×30日=4,438円

・借入金額30万円、金利15.0%、30日で一括返済する場合
30万円×15.0%÷365日×30日=3,698円

・借入金額30万円、金利18.0%、180日で一括返済する場合
30万円×18.0%÷365日×180日=2万6,630円

なお上記の例は、いずれも一括で返済した場合です。30万円を年利15.0%で借入れて分割払いで毎月3万円ずつ返していくようなケースでは、毎月の利息を計算するのは大変なので、消費者金融が提供しているシミュレーターを使うのが便利です。

ご返済シミュレーション(お借入返済)

プロミスのシミュレーターでは、「ご返済期間を指定して、毎月のご返済と返済計画の詳細をチェックする」「毎月のご返済金額を指定して、ご返済期間と返済計画をチェックする」という、2通りのシミュレーションに対応しています。

例)
・借入金額30万円、金利17.8%、返済期間を1年間にした場合
毎月の返済金額は2万7,475円、利息の総額は2万9,701円

・借入金額30万円、金利17.8%、毎月2万円ずつ返済した場合
返済期間は18か月、利息の総額は4万1,844円

消費者金融でお金を借りる際の注意点

消費者金融でお金を借りる際の注意点

消費者金融は法律の規定に則って営業しているので、安心・安全にお金を借りることができますが、借金をする以上、注意しておきたい点はあります。特に、下記の3点に注意が必要です。

銀行よりも金利が高い

消費者金融は、申込から融資までの時間が短い分、銀行の個人融資に比べて金利が高いのが特徴です。
借入れる前にシミュレーションを行って、無理のない返済計画を立てることが大切になります。

手軽なので借りすぎてしまうことがある

消費者金融では申込から融資まで最短25分から1時間程で、ATMから簡単に借入れることができます。利用目的に制限もありません。これらは、消費者金融を利用するメリットですが、便利であるがゆえについ借りすぎてしまうこともあるので注意が必要です。

借入金額が大きくなるほど、また返済に時間がかかるほど多くの利息を支払うことになるので、借入金額は可能な限り少なくして、しっかり返済計画を立ててから借りるようにしましょう。返済期間を短くするために、一括返済や繰り上げ返済ができるかも確認します。
消費者金融の中には、初回利用者は30日間利息なしといったキャンペーンを行っているところもありますので、それもチェックしておくことをおすすめします。

住宅ローンやマイカーローンの審査に影響することがある

銀行の住宅ローンやマイカーローンは総量規制の対象外ですが、消費者金融からの借入があると、これらの審査に影響することがあります。
とはいっても、消費者金融から借入れていたら絶対に審査には通らないというわけではありません。審査に影響があるのは、「返済が遅れたことがある」「借入金額が大きい」「借入件数が多い」といった場合です。このような場合は「返済が滞るかもしれない」と判断されてしまって、ローンが組めない可能性があります。

現在の消費者金融は、安心・安全にお金を借りられる

消費者金融がサラ金と呼ばれていた頃は、法規制が十分でなく、高金利による貸付や過酷な取立てが見られました。しかし、現在の消費者金融は、貸金業者として貸金業法の規定に則って営業しており、貸付の上限額や上限金利、取立ての方法などもしっかりとルールが定められているので、安心して利用できます。

無理な借入をしないためには、借入前にしっかりと返済計画を立てることが大切です。プロミスではシミュレーターをご利用いただけますので、ぜひ借入前のチェックに活用してください。

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