結婚式の費用はいくらかかる?抑えるコツや支払方法などを解説

不安解消 更新日:2025.01.17
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結婚式の費用はいくらかかる?抑えるコツや支払方法などを解説

結婚式を開きたいけど費用を用意できるか不安を感じたことはありませんか? 実は、結婚式の費用をすべてあわせると、平均で約343万円もかかります。まだ結婚式の費用を用意できていない場合は、お金を貯めるか、費用を抑える必要があります。

本記事では、結婚式の費用の平均額や費用を抑える方法を詳しく解説します。

目次

結婚式にかかる費用とは?

結婚式にかかる費用とは、「挙式」と「披露宴」にかかるお金の総額です。指輪や前撮りなど、結婚式に関連して必要なお金の他、新婚旅行費用、引越費用なども結婚にあたって必要なお金ですが、今回は特に結婚式にかかるお金について解説していきます。

結婚式費用の平均

ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、結婚式の費用総額の平均は343.9万円でした。また、過去5年の平均費用を見ると、2020年に次いで高い水準となっています。

2024年 343.9万円
2023年 327.1万円
2022年 303.8万円
2021年 292.3万円
2020年 362.3万円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024により一部抜粋

特に2021年以降は毎年結婚式の平均費用は上昇傾向にあります。

【地域別】結婚式の平均

結婚式の費用は全国一律ではなく、地域によって大きく異なります。
たとえば、平均費用が最も高い首都圏では374.8万円ですが、最も安い北海道では221.5万円と、約150万円もの差があります。

北海道 221.5万円
青森・秋田・岩手 283.9万円
宮城・山形 328.7万円
福島 333.7万円
茨城・栃木・群馬 321.7万円
首都圏 374.8万円
新潟 315.5万円
長野・山梨 338.9万円
富山・石川・福井 310.2万円
静岡 347.7万円
東海 348.0万円
関西 336.7万円
岡山・広島・山口・鳥取・島根 303.6万円
四国 289.2万円
九州 363.6万円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024

また、地域ごとの慣習やゲストの人数によっても費用は変動するため、結婚式会場のある地域の相場感を把握してから式場を検討することが大切です。

結婚式費用の自己負担額

結婚式費用の自己負担額

結婚式には前述のとおり、平均で343.9万円の費用がかかります。新生活を始めようとする二人がまとまったお金を用意するのは、なかなか大変なことです。
とはいえ、新郎新婦の負担となる実費は、上記より少なくなる場合がほとんどです。結婚式の自己負担額は、結婚式にかかる費用の総額から、ご祝儀や親などからの援助を差し引いた残りの金額になるからです。

ただし、結婚式の費用は前払いが基本のため、ご祝儀を受け取るよりも先に用意しておく必要があります。

結婚式にかかる費用の内訳

結婚式にかかる費用の内訳

一般的な結婚式の費用は、以下の表にあるような要素の合計で決まります。節約できるところとこだわりたいところを決めて、費用の調整をしていきましょう。

挙式代 40万円
参加者の飲食代 2万1,400円(一人あたり)
会場装花費 19万1,000円
席次表・招待状などのペーパー費 1,075円(一部あたり)
引出物代 6万3,000円(一人あたり)
新郎新婦の衣装代 新婦の衣装代:50万9,000円
新郎の衣装代:17万6,000円
ブライダルエステ代 9万9,000円
撮影費 スナップ撮影:21万1,000円
ビデオ撮影:22万7,000円
スタジオ撮影:19万6,000円
ロケーション撮影:20万2,000円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024より抜粋

挙式代

挙式代

挙式代とは結婚式を挙げる際に支払う費用のことです。会場の使用料、牧師や神主への謝礼などを含みます。挙式代の平均費用は40万円ですが、挙式形式によって費用が変わるので注意しましょう。

チャペル 41万1,000円
神前(初穂料) 33万1,000円
人前 55万2,000円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024より抜粋

参列者の飲食代

参列者の飲食代

参列者の飲食代とは、披露宴やパーティで提供される飲み物や食べ物の費用のことです。参加者の飲食代の平均費用は106万7,000円です。披露宴やパーティなどの会場別、料理の種類別(フランス料理や和食など)によっても平均費用は異なります。

なお、一人当たりの飲食代については、2万1,400円でした。

会場装花費

会場装花費

会場装花費とは、挙式や披露宴の会場を装飾する花の費用です。会場装花費の平均費用は19万1,000円でした。

席次表・招待状などのペーパー費

席次表・招待状などのペーパー費

席次表・招待状は、結婚式で必要なペーパーアイテムです。

アイテムごとの平均費用(一部あたり)をまとめると、以下のとおりです。

席次表 320円
招待状 328円
席札 180円
プロフィールパンフレット 247円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024より抜粋

すべて合計しても一人あたり1,000円前後のため、他の費用よりは負担が大きくないでしょう。

引出物代

引出物代

引出物とは、結婚式や披露宴などで新郎新婦やその両親から招待客に送る記念品や贈呈品のことです。

一人当たりの引出物の平均費用は、6万3,000円です。なお、カタログ式ギフトの場合は、一人当たり7万2,000円、引き菓子の場合は一人当たり1万4,000円です。

新郎新婦の衣装代

新郎新婦の衣装代

新郎新婦の衣装代は、結婚式で新郎と新婦が着る衣装代を指します。
新郎新婦の衣装代の平均費用は、新婦が50万9,000円、新郎が17万6,000円です。

新婦の衣装代は、30万円〜70万円未満の価格帯で用意する人が全体の6割ほどいます。一方新郎の衣装代は、9万円〜11万円未満、15万円〜25万円の価格帯で選ぶ人が多いです。

ブライダルエステ代

ブライダルエステ代

ブライダルエステは、結婚式に向けてシェービングや美肌、ボディラインやフェイスラインの引締め、リラクゼーションなどを行うエステを指します。

ブライダルエステの平均費用は9万9,000円です。以下のように依頼先によって費用が変わることがあります。

会場または会場提携の衣装室・美粧室、サロンのみ 5万9,000円
外部のエステサロンのみ 10万8,000円
外部のヘアメイク事業者のみ 2万1,000円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024より抜粋

撮影費

撮影費

結婚式では、撮影費用もかかります。撮影の種類別の平均費用は以下のとおりです。

スナップ撮影 21万1,000円
ビデオ撮影 22万7,000円
スタジオ撮影 19万6,000円
ロケーション撮影 20万2,000円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024より抜粋

すべて撮影する場合の平均費用は、83万6,000円かかります。

結婚式の前後でも費用はかかる

結納・顔合わせ食事会や婚約記念品(結婚指輪など)、新婚旅行、二次会など結婚式の前後も費用がかかるので注意しましょう。

結納・顔合わせ食事会 43万9,000円
婚約記念品 39万円
新婚旅行(お土産代を含まない) 61万6,000円
二次会 19万9,000円

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024より抜粋

すべて合計すると平均費用は160万円以上かかる可能性があります。結婚式の費用も含めて計画的に準備するようにしましょう。

結婚式の費用はどう貯める?

結婚式の費用を用意できない場合、早いうちからお金を貯める必要があります。ここからは、結婚式の費用の貯め方について解説します。

コツコツ貯蓄する

結婚式の費用を貯めたい場合は、コツコツ貯蓄するようにしましょう。例えば、予算400万円で結婚式を開きたい場合で現在の貯蓄が200万円、ご祝儀が160万円(1人4万円×40人)と仮定すると、40万円分不足します。

親からの支援も期待できますが、結婚式の費用だけでなく、新生活の費用や新婚旅行代などもかかります。

また、ご祝儀は式が終わってからでないと受取ることができないため、当てにするのはおすすめできないでしょう。手持ちの資金で結婚式の費用を賄えるように、コツコツ貯蓄しておくことを推奨します。

食費を見直す

結婚式の費用を貯蓄するために最も削りやすいのは、食費です。

総務省統計局が発表した2024年9月分の家計調査報告によると、単身世帯1か月あたりの食費は44,108円かかります。

食費が多くかかっている場合は、外食の回数を減らして自炊を行えば、3万円以内に抑えることも可能です。食費分だけで1日350円を節約できれば、1か月1万円以上を貯蓄に回せます。

目標貯蓄額を設定する

結婚式までに貯蓄をするためには、いつまでにどのくらい貯めなければならないか具体的な目標金額を決めましょう。2人で話し合って目標金額を決めれば、貯蓄に対するモチベーションを維持しやすくなるため、途中で挫折するリスクを減らせます。

先取り貯蓄をする

「頑張って、結婚式のために貯蓄をするぞ」と意識するだけでは、うまくいかないことがあります。おすすめの方法は、先取り貯蓄をすることです。先取り貯蓄とは、自動積立や給料天引きなどの方法により、給料が口座に入金されたら、先に一部を貯蓄専用口座に自動的に入金することです。

残ったお金で生活するようにすれば、貯蓄が苦手な方でも難なくお金を貯めることができます。

新生活を送る際の費用も考えておく

ゼクシィ新生活準備調査 2016の調査によると、新生活の初期費用は平均72万3,000円(敷金礼金などの住居費、引越費用、家具家電の購入費用も含む)でした。

50万円未満は46.5%、50万円〜100万円未満が30.4%、100万円〜150万円未満は10.7%と言う結果でした。

内訳を見ると、各項目の平均費用は以下のとおりです。

賃貸費用(敷金・礼金) 18万2,000円
引越費用 6万4,000円
インテリア・家具の購入費用 40万円
家電の購入費用 37万4,000円

新生活を送る際には用意すべきものが多いため、抜け漏れを防止するために、事前にリストと予算を作成しておきましょう。

また、家具などは子育て時期にあわせて購入するカップルが増えています。結婚式の時点ではお金がかからなくても新婚生活を送るようになってから費用がかかることもあります。

結婚式の費用の節約方法

結婚式の節約方法

結婚式の費用が足りない時は、できるだけ費用を抑える工夫をしましょう。ここからは、費用を抑える方法を詳しく解説します。

日取りや時間にこだわらない

結婚式の日取りや時間にこだわらなければ、費用を大幅に削減できる可能性があります。特に結婚式シーズンの春や秋は結婚式場の料金が高く設定されていることが多いですが、オフシーズンである夏や冬なら安くなることがあります。

さらに、人を集められるかと言う問題がありますが、土日祝日よりも平日や夜間のナイトウエディングなら費用を抑えられるでしょう。

また、一般的に縁起が悪いとされる「仏滅」は、仏滅割引が適用されて費用を抑えることができることが多いです。

日程にこだわりがない場合は、人気の高いシーズンを避けることで費用を抑えられます。

結婚式の規模を小さくする

結婚式の規模を小さくして、招待客を家族や親しい友人に絞ることで、料理・引出物や特別な演出にかかるコストを削減できます。実際に、ゲスト数が40人未満の場合、総額100万円台〜200万円台で結婚式を挙げることも可能です。

ただし、参加人数を少なくするとご祝儀も減るため、自己負担額が増える可能性があります。事前に自己負担額のシミュレーションを行うことを推奨します。

また、複数の会場で見積もりを取って安い式場を選んだり、式場紹介サイトなどが提供する割引プランを探したりする方法もあります。

契約前であれば、値引き交渉により費用を抑えられることもあるので、相談してみましょう。

持込みや外注が可能かを確認する

結婚式で使用する衣装やペーパーアイテム、ウェルカムボードなどを持込みしたり、外注すれば費用を抑えられる可能性があります。ただし、式場に持込みが可能かどうか事前に確認しておく必要があります。また、持込み料が発生する可能性がある点や大規模な式場では大量仕入れにより価格が抑えられていることがある点も考慮した上で検討しましょう。

職場の福利厚生を利用する

職場の福利厚生を利用できるか確認しておきましょう。多くの会社では、福利厚生として結婚お祝い金の制度を設けていることがあります。勤続年数によって支給金額に差はあるものの、相場は概ね3万円〜5万円です。

結婚式費用を支払う方法

結婚式費用を支払う方法は、基本的に「現金」「クレジットカード払い」「ブライダルローン」の3つがあります。それぞれの方法によって、特徴やメリット・デメリットが異なるのでよく考えて選択しましょう。

ほとんどの結婚式場では、5万~20万円程度の内金(式場の手付金)が求められます。早期にまとまったお金が必要となりますが、最終的には式場への支払の一部に充当されるものです。内金は前述の表には含まれていませんが、小さい金額ではありませんので注意しましょう。

現金(振込)

結婚式費用の支払方法で、最も多いのが現金での振込払いです。支払期限は、結婚式の1週間~10日前までという場合が多く、一部、後払いを選択できる式場もあります。
ご祝儀を受取ってから支払う後払い制なら事前の費用負担を軽減できますが、想定よりもご祝儀が少ないこともあるので注意が必要です。ご祝儀が少なかった場合の対処方法も事前に考えておく必要があるでしょう。

クレジットカード払い

クレジットカード払い

クレジットカード払いができる結婚式場は、それほど多くありませんが、キャッシュレス決済が広がる中で少しずつ増えてきています。実際の支払(引落)までに1か月ほどの猶予ができるので、ご祝儀を支払にあてられる上、分割払いを選択することも可能です。

ただし、結婚式の費用は数百万以上になることが多いため、事前にクレジットカードの利用上限額を確認する必要があります。利用上限額が不足しているようであれば、一時的な増枠の可否をクレジットカード会社に相談しましょう。また、分割払いを希望する時は、利率と支払総額を調べておきましょう。

ブライダルローン(分割)

ブライダルローンとは、銀行や信販会社が提供している結婚用のローンのことです。結婚式や婚約指輪代、新婚旅行代などに利用できます。
ブライダルローンを利用する場合は、以下の点について確認しておきましょう。

  • ・利用できる用途の範囲
  • ・借入可能額
  • ・利率

ブライダルローンは、比較的低金利で利用できる反面、審査に必要な書類が多く、融資までにはある程度の時間が必要です。結婚式場と提携しているブライダルローンは手続が比較的スムーズに進みますので、提携の有無も確認しておくといいでしょう。

ブライダルローンと消費者金融のカードローンの違い

ブライダルローンと消費者金融のカードローンの違い

消費者金融のカードローンとブライダルローンは、どちらも結婚式の費用目的で借入が可能ですが、違いもあります。両者の違いについて詳しく解説します。

ブライダルローン

ブライダルローンの一番のメリットは、金利が低めなことです。さらに提携している結婚式場で利用すると、金利が低くなるサービスを提供していることもあります。
ただし、追加の借入ができないこと、使い道が限定されるので見積書等の提出が必要になる点などに注意が必要です。審査が厳しくなる傾向があるため、融資の実施まで時間がかかることがあります。

消費者金融のカードローン

消費者金融のカードローンは、使い道が自由で最短即日融資可能な上、上限枠内なら何度でも利用できる方法です。一方で、ブライダルローンと比べると金利が高めで、借入上限額もブライダルローンより低く設定される場合が多くなります。

理想を叶えられる結婚式を目指そう

結婚式は、基本的に一度しか実施できない行事です。思い出に残る素敵な結婚式を挙げるための予算設定や式場の検討を行いましょう。

費用が足りない場合は、クレジットカード払いやブライダルローン、カードローンを活用するのも1つの方法です。想定されるご祝儀の範囲内での利用であれば、返済で悩む心配も少ないでしょう。二人で十分話し合い、理想の結婚式の実現を目指してください。

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