クレジットカードが急に使えない?考えられる理由や対処方法について
不安解消
更新日:2024.02.29
クレジットカード決済をしようとした時、決済できないことがあります。なぜこのような事態が起こってしまうのでしょうか。
クレジットカードが使えなくなった時に考えられる理由や、知っておきたい対処方法をまとめてご紹介します。
目次
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クレジットカードが使えない時に考えられる理由
お店やネットショップでクレジットカードが使えなかった場合、考えられる理由について解説します。
利用停止になっている
クレジットカードが利用停止になっているため、使えない場合があります。なぜ利用停止になっているのでしょうか。考えられる理由は以下のとおりです。
クレジットカードの有効期限が切れている
クレジットカードには、有効期限が設定されています。一般的には、クレジットカードの表面、カード番号の下あたりに「MM(月)/YY(年)」の形で記載されています。
通常、有効期限が切れる少し前に、クレジットカード会社から新しいカードが自動的に送られてきます。古いクレジットカードの有効期限が切れる前でも新しいカードを使うことができるので、早めに新しいカードに切替えておくと安心です。
クレジットカードの利用残高が利用限度額を超えている
クレジットカードには、利用限度額が設定されています。利用残高が利用限度額を超えるとクレジットカードは利用停止になります。この利用残高とはクレジットカードで決済した累計金額のうち支払が済んでいない金額のことです。つまり、クレジットカード会社が立替えている状態の金額を指しています。利用可能額は、月々の支払をすることによって回復します。
例えば、利用限度額50万円のカードで利用残高が20万円ある場合、利用可能額は「50万円-20万円=30万円」となります。この場合、次の支払日に20万円を支払えば、利用可能額は50万円に回復します。
クレジットカードの利用限度額は、クレジットカード会社の会員ページなどで確認できます。分割払いやリボ払いの残高が多くなると利用限度額がひっ迫し、利用限度額の上限に達することでクレジットカード利用停止の原因になるため、利用限度額や利用可能額を忘れずにチェックしておきましょう。
暗証番号を一定回数以上間違えた
クレジットカードを店舗で利用する際に、暗証番号の入力を求められることがあります。入力した暗証番号が不正確であれば決済はできませんし、複数回連続で間違えるとロックがかかり、セキュリティの観点からクレジットカードが使えなくなります。
ロックがかかってしまった場合は一定時間使えなくなる、もしくは暗証番号の再発行手続が必要になることもあるため、間違えないように注意しましょう。
利用金額の支払が遅れている
クレジットカードの利用金額の支払が遅れていると、利用を止められることがあります。事前に支払が遅れることが分かっている場合は、クレジットカード会社に連絡することをおすすめします。
もちろんそれ以前に、支払が遅れないように、利用金額の引落日や口座残高をきちんと把握しておくことが重要です。
不正利用の疑いがある
クレジットカードの不正利用を疑われた場合も、決済ができなくなる場合があります。
不正利用と判断される基準はクレジットカード会社によるため、一概には言えません。とはいえ、同一のECサイトで短時間に繰り返し決済をしたり、普段使用している場所とはまったく異なる場所で高額な決済をしようとしたりすると、不正利用の疑いありとみなされる可能性があります。
クレジットカードの破損
クレジットカードには、さまざまな情報を記録した磁気ストライプやICチップなどが搭載されており、それを決済端末で読み込むことでクレジットカード決済が行われます。そのため、磁気ストライプやICチップが破損していれば、物理的にクレジットカードが使えなくなります。
利用状況に問題がないのにクレジットカードが使えない場合は、破損の可能性を疑ってみてください。
決済端末の不具合
クレジットカード決済をするためには、クレジットカードと店舗に備えつけられた決済端末が必要です。何らかの理由で決済端末が正常に通信ができていなかったり、決済端末自体が故障した場合も、クレジットカードが使えなくなります。
店舗側から「端末のエラーで使えない」という案内があるため、復旧を待つか、別の方法での支払を検討しましょう。
手持ちのクレジットカードブランドの加盟店ではない
そもそもクレジットカード決済不可の店舗も多くありますが、クレジットカード決済ができる店舗でも、利用できるのは店舗が加盟しているブランドのみです。代表的なクレジットカードのブランドは、以下のとおりです。
- ・Visa
- ・JCB
- ・Mastercard
- ・American Express
- ・Diners Club
手持ちのクレジットカードブランドが必ずしも使えるとは限らないため、異なるブランドのクレジットカードを複数持っておくと安心です。
クレジットカード会社側のトラブル
可能性としては高くありませんが、クレジットカード会社のトラブルでカードが使えなくなってしまう可能性もあります。その場合は公式サイトなどでクレジットカード会社からの案内が出ますから、ほかに原因が思いつかない場合などは確認してみましょう。
カード情報の入力ミス
ネットショッピングでクレジットカードを使う時は、決済時にカード番号や有効期限、氏名などの情報を入力します。その際に入力情報を間違えるとエラーとなり、決済ができません。
入力ミスをしやすい項目として以下の3つは、特に注意してください。
- ・氏名の苗字と名前が逆になっている
- ・氏名の綴りが不正確
- ・クレジットカードの有効期限(年と月が逆になっている場合も含む)
- ・クレジットカード番号の誤り
- ・一般的にクレジットカードの裏面に記載のセキュリティコードの誤り
パソコンやスマートフォンの機能によってクレジットカード情報を記憶できる場合は、2回目以降の決済時に入力の手間や間違いを気にすることなく決済が可能です。ただし、クレジットカードを更新した場合は記憶されている情報での決済はできず、あらためて入力を行う必要があるため注意してください。
クレジットカードを安心して使うための対策
利用できるはずのクレジットカードがエラーになって使えないとなると、「どうして?」「何か問題があった?」と不安に感じるでしょう。
このような事態を防ぎ、安心・快適にクレジットカード決済を行うために心掛けておきたい対策をまとめました。
複数のクレジットカードを持っておく
クレジットカードを複数枚持っておけば、1枚のカードが使えなくても別のクレジットカードを使うことができます。
また、複数のクレジットカードを持つ場合は異なるブランドにしておくと、よりリスクを軽減できるでしょう。
保管方法に注意する
黒い磁気ストライプのあるクレジットカードは、磁石など磁力のあるところに近づけないようにしましょう。磁石式のスマートフォンケースに入れたり、電子レンジの上にクレジットカードが入った財布を置きっぱなしにしたりしないようにしてください。外部から磁力を受け続けることにより、磁気情報が破損する恐れがあります。
また、ICチップの破損やはがれでも使用できなくなるため、クレジットカードは精密品でなおかつ貴重品であるという意識を持って、大切に保管しましょう。
利用限度額を増額しておく
クレジットカードの利用限度額は、それぞれのカードごとに設定されています。利用限度額は、請求書や会員向けページ、クレジットカード更新時の案内などで確認できます。
利用限度額が低いと感じたら、増額申請をしてみる方法もあります。クレジットカード会社の審査に通れば限度額が増えて、利用残高不足によってクレジットカードが使えなくなるリスクを軽減できます。
クレジットカードが使えなくなった時の対処方法
どれだけ気をつけていても、クレジットカードが使えなくなってしまうことがあります。万が一、クレジットカードが使えなくなってしまった時に有効な対処方法について解説します。
有効期限や支払状況などを確認する
使えると思っていたクレジットカードが使えない場合、以下の項目を確認してみてください。
- ・クレジットカードの有効期限が切れていないか
- ・クレジットカードの利用限度額がいっぱいになっていないか
- ・暗証番号を間違えていないか(過去に複数回間違えていないか)
- ・支払に遅れはないか
- ・クレジットカードが不正利用されていないか(不正利用を疑われていないか)
上記のいずれかに該当する場合、クレジットカードは使えない可能性があります。ここまでの解説を参考に、適切に問題を解消するようにしてください。
クレジットカード会社に連絡する
クレジットカードが使えない時は、まず原因を探る必要があります。先ほど解説した項目を自分でチェックしても原因がわからない場合は、クレジットカード会社に連絡をして、理由を確認してください。
クレジットカード会社によっては、使えなくなったシーン別の対処方法を公式サイトで案内しているところもあります。
クレジットカード会社に連絡しても使えない理由がわからない時は、カードそのものが破損していたり、決済端末に不具合が起こっていたりする可能性があります。別の店舗でも使えないようであれば、カード自体の破損が考えられるため、クレジットカード会社に再発行の依頼をしましょう。
クレジットカード以外の決済手段を用意しておく
たとえクレジットカードが使えなくても、代金の支払はしなければならない場面もあります。実店舗であれば、現金や電子マネー、デビットカード、商品券などが利用できるところもありますが、通信の不具合で決済端末が使えない場合、電子マネーやデビットカードは使えない可能性もあります。
キャッシュレス決済が一般的となり現金を持ち歩かない人も増えていますが、万が一の事態に備えて日常的な買物や飲食代金程度の現金を用意しておくと安心です。
一方、ネットショップでは、プリペイドカードやデビットカード、振込、代引、コンビニ決済など多彩な支払方法が用意されていることも珍しくありませんが、いずれの決済方法も手持ちの現金や銀行口座の残高がないと支払が難しくなってしまいます。
もし、手元にすぐ動かせる現金がない場合は、カードローンの利用も検討してみましょう。いざという時にすぐ現金の借入ができるうえに、コンビニエンスストアのATMやWeb、アプリなどで手軽に利用できるので、「クレジットカードが使えないのに現金がない!」という時でも安心です。
クレジットカードが使えない時によくあるご質問
クレジットカードが使えないことについて、よくあるご質問とその答えをまとめました。
利用限度額を超えていないのに使えない理由はなぜですか
クレジットカードには支払日が設定されており、支払日になるまでは銀行口座からの引落もありません。まだ支払が済んでいないために利用限度額の残り枠が少なく、その残り枠を超えた金額を決済しようとしても、決済できません。
利用限度額を超えていないのにクレジットカードが使えない場合は既存の利用分の支払が済んでいるかどうかを確認してみてください。
使えない原因を確認する方法はありますか
支払状況や利用限度額などは、会員専用ページなどで確認できます。これらの確認をしてもクレジットカードが使えない理由が分からない場合は、クレジットカード会社に問合せをしてみましょう。クレジットカードの裏面に連絡先がある場合が一般的ですが、記載がない場合はクレジットカード会社のホームページや会員専用ページなどから調べることもできます。
クレジットカード払いがメインでも、万が一に備えて現金を用意しよう
クレジットカードはとても便利な決済手段ですが、通信のトラブルやカードの破損など、さまざまな理由で使えなくなってしまうことがあります。
キャッシュレス決済の普及が進んでいる昨今ですが、いざという時のために現金もある程度持っておくといいでしょう。スムーズな支払で、ストレスのない買物を楽しんでください。
現金の持合せが少ない場合に備えて、カードローンをいつでも利用できる状態にしておくのも有効な対策になります。
【ライター情報】
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。