クレジットカードが作れない?審査に落ちる理由や通過するための対処方法について
不安解消
更新日:2023.10.04
クレジットカードの発行の申込をした場合、必ず審査が発生します。審査に落ちてしまってショックを受けた経験がある方や、申込をしたいものの、審査に通るか不安な方もいるかと思います。
そこで今回は、クレジットカードの審査に落ちてしまったときに考えられる原因と、審査落ちを防ぐための対処法について解説します。
目次
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クレジットカードが作れない主な原因
クレジットカードを作るためには、クレジットカード会社の審査を通過する必要があります。しかし、具体的な審査項目や基準はクレジットカード会社によって異なり、公表されていません。
まずは、クレジットカードの審査に落ちた場合に考えられる、8つの理由を見ていきましょう。
申込条件を満たしていない
クレジットカードには、「安定した収入」や「満20歳以上」など、それぞれ申込条件があります。そもそも申込条件に合致していなければ、クレジットカードの審査に通過することはできません。
申込手続で虚偽の申告をしている
虚偽の内容で申込したり、本人確認書類や収入証明書類を改ざんすると、審査に落ちる原因となります。クレジットカード会社は正確な情報をもとに審査を行うため、申込手続において虚偽の申告をすることがないように、正しい情報で申込をしましょう。
在籍確認ができていない
在籍確認とは、申込時に申告した勤務先で働いているかどうかを確認することです。場合によっては勤務先への電話で確認することもありますが、その電話に出られなかった、もしくはほかの人が電話に出た場合であっても申込者が働いているかどうか確認できない場合は、審査に落ちる原因になります。
在籍確認について詳細は以下をご覧ください。
カードローンは在籍確認なしにできる?実施内容や勤務先への確認の必要性について解説
多重申込をしている
多重申込とは、短期間に複数枚のクレジットカードに申込むことです。クレジットカードの申込状況も、信用情報に記録されます。多重申込をすると、クレジットカードの利用残高や借入残高が増えてしまう可能性があると判断され、審査に通りにくくなることがあるようです。
また、多重申込をすることで、「何かしらの問題があって審査に通りにくいのでは」「お金に困っていて返済能力に問題があるのでは」と捉えられてしまうことも考えられます。
他社のカードローンの借入額やショッピングの利用額が大きすぎる
借入があるだけでは審査に影響しないことが多いですが、借入額が大きすぎるとクレジットカードの審査に通過しにくい可能性があります。
これは「借入額が〇万円以上だと審査に通過しない」ということではなく、借入額が大きいほど、返済能力が低いのではないかと判断される可能性があるためです。
総量規制については以下をご覧ください。
総量規制とは?年収の3分の1を超える借入と規制対象について
返済能力に問題ありと判断された
クレジットカードの審査では、返済能力を確認されます。クレジットカードで支払う場合、利用者がカードで支払った金額をクレジットカード会社が立替え、後日利用者に請求することになります。利用者に返済能力がなければ、クレジットカード会社は利用額の請求ができません。そのため、クレジットカード会社は、年収や他社からの借入状況、勤務先、勤続年数、住宅ローンの有無、同居の家族数など、さまざまな個人情報をもとに、返済能力を確認しています。
異動情報が記載されている
新規申込を受けたクレジットカード会社は、信用情報機関で申込者の信用情報を照会します。
信用情報には、クレジットやローンの申込や契約、返済に関する情報が記録されており、過去に長期延滞や債務整理などをしたことがあれば、「異動情報」として記載されます。異動情報が記載されているうちは、審査に通らない可能性が高いでしょう。
クレジットカードの審査について
クレジットカードに申込をすると、申込者の年収や職業、勤続年数といった属性情報に加えて、住宅ローンやカードローンなどほかのローンの利用状況や履歴、現在の借入額もふまえて審査されます。
その審査の流れや、審査時に重視される信用情報についても解説していきましょう。
審査の流れについて
クレジットカードを申込むと、クレジットカード会社がそれぞれに定めたステップで審査を行います。具体的な審査内容は会社により異なりますが、以下の4つのステップで進むことが多いでしょう。
<クレジットカードの審査の流れ>
- 1. クレジットカード申込
- 2. 申込情報の確認・信用情報の確認
- 3. スコアリング
- 4. クレジットカード発行(審査通過の場合)
クレジットカード会社は、申込があると信用情報機関で信用情報を確認します。信用情報に問題がなければ、本人確認書類のチェックや勤務先への在籍確認など、申込情報の確認が行われます。信用情報と申込情報を確認した上で行われるのが、スコアリングです。
スコアリングとは個人の信用度を点数化したもので、年収や勤務状況、過去の返済履歴などをもとに計算されています。スコアリングの結果がクレジットカード会社の設定する基準に達していれば、クレジットカードを発行することができます。
スコアリングの基準はクレジットカード会社の方針により異なり、公開されていません。スコアリングの結果を活用し、各社の審査基準に基づいて総合的にカードの発行可否が判定されています。
審査で重要な信用情報について
クレジットカードの審査で特に重視されるのが、異動情報です。2か月(または3か月)以上の延滞があった、強制解約になった、債務整理が行われたという情報はいずれも異動情報として記録され、審査に落ちる原因になります。
信用情報については以下をご覧ください。
カードローンと信用情報の関係性って?審査に影響する要素などを解説
クレジットカードの審査に通るためのポイント(方法)
クレジットカードの審査に不安がある方に向けて、審査に通るためにできることを5つのポイントで解説します。
延滞・滞納をしない
心掛けるべきは、新たに支払の延滞をしないことです。過去の延滞履歴は一定期間が経過するまで消えませんが、新たな延滞履歴を残さないことは、今からでもできる対策です。
現在、ほかのクレジットカードやカードローンなどを利用している場合は、確実な返済を続けるようにしましょう。
キャッシングの利用限度額を少なくする
多くのクレジットカードには買物の支払に利用するショッピング枠と、現金の借入ができるキャッシング枠があります。クレジットカードの申込時にはキャッシング枠を付けることができますが、その金額を少なくすることで借り過ぎになるリスクが低いと判断されやすくなります。
期間を空けて申込む
先程、「多重申込をしている」で述べたように、短期間に多数の申込をすることは審査に通りにくくする可能性があります。
信用情報機関の1つであるJICCでは申込をした事実が少なくとも6か月間保存されるため、この期間に複数の申込をすると多重申込に該当する可能性があります。最低でも6か月、期間を空けて申込むことは審査に通りやすくすることにつながります。
安定した収入を得る
安定した収入があることも、クレジットカードの申込条件にあります。クレジットカードに申込むために就職するというのは極端な話かもしれませんが、就職の予定がある方は働きはじめてから申込をしましょう。
安定した収入と審査の関係についてはこちらをご覧ください。
無職でも借入はできる?フリーター、パートのお金を借りる方法も解説
申込手続での不備を無くす
申込フォームへ入力する情報に間違いがあると、それだけで審査に通らない理由になる可能性があります。クレジットカードの申込をする場合は、申込条件に合致していることを確認した上で、不備や抜け漏れのないようにしてください。
審査なしではクレジットカードは作れない
クレジットカードの「クレジット」とは、信用という意味です。クレジットカード会社と利用者の信用のもとに成り立っている仕組だけに、申込者の信用力を確認できることが必須となります。それを確認するのが審査であるため、審査なしでクレジットカードを作ることはできません。
「審査不要」といったニュアンスの広告がある場合は、違法な業者である可能性が高いです。このような表現をしている広告には、注意しましょう。
クレジットカードが作れない場合はカードローンの利用も検討しよう
クレジットカードの審査に落ちてしまった場合であっても、カードローンの審査であれば通る可能性があります。カードローンには無利息サービスや即日融資など、クレジットカードにはないようなサービスもあります。
クレジットカードの審査に不安がある、審査落ちした場合はカードローンの利用も一度検討してみてはどうでしょうか。
クレジットカードが作れない場合によくあるご質問
クレジットカードが作れない場合によくあるご質問と、その答えをまとめました。
審査の甘いクレジットカードはありませんか
審査の内容や基準はクレジットカード会社によって異なりますが、「審査が甘い」「審査なし」といったアナウンスをすることはありません。こうした文言の広告は違法業者の可能性があるため、注意してください。
クレジットカードが作れない理由は分かりますか
クレジットカード会社が審査に通らなかった理由を開示することはないので、当記事の解説などを参考に推測することになります。
クレジットカードが作れない場合の対処方法はさまざま
クレジットカードの審査内容は、クレジットカード会社によって異なります。審査に落ちてもその理由がわからず悩むことがあるかもしれませんが、申込条件や過去の支払の履歴を見直すことで、わかることもあるでしょう。信用情報に問題がある場合は、期間を空けて再度申込むことで、審査に通過できる可能性もあります。
クレジットカードの審査に落ちてしまうと、大きな買物などの際に困るかもしれませんが、そのときはカードローンを利用するのも1つの手段です。カードローンの審査はクレジットカードとは基準が違うため、クレジットカードの審査に落ちても、カードローンで通過できる場合があるかもしれません。さまざまな選択肢から、自分に合った会社を見つけてください。
田中 タスク
自身も投資家として資産運用を実践しつつ、そこで得られた知見を交えて投資系ライターとしてネットや書籍などの記事制作に取り組む。その一方で消費者金融やカードローンなどに関する知識をいかして、「お金のピンチ」を乗り切る方法の発信にも注力、借入に対する正しい知識の重要性を発信中。