カードローンは何歳から利用できるの!?
基礎知識
更新日:2020.07.27
カードローンのご利用を検討する際は、何歳からサービスをご利用できるのかを把握しておく必要があります。カードローン会社によって基準はさまざまではあるものの、基本的には20歳からご利用できるのが一般的です。また、年齢には上限が設けられているケースが多いので、高齢者の場合も注意しなければなりません。なぜ、カードローンのご利用に年齢制限が設けられているのかという点も含めて、一般的な情報をまとめて解説します。
目次
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カードローンに年齢制限はあるのか
カードローンには、年齢制限が設けられていることをご存じでしょうか。誰でもご利用が可能というわけではなく、カードローンのサービスを提供する会社によって、ご利用できる年齢の基準が設けられています。どのような範囲で年齢制限が設定されているのかについて見ていきましょう。
基本的には20歳から
カードローンのご利用ができるのは、基本的には20歳からとなっています。サービスを提供する会社によって基準は異なりますが、19歳以下の場合だとお金を借りるのは難しいと言えるでしょう。多くの金融機関ではご利用できる年齢が決められています。また、民法によって、未成年者の契約行為については一定の制限が設けられています。
ショッピングでご利用するクレジットカードの契約は、親権者の同意があれば18歳からでも契約ができます。しかし、カードローンの場合ではローン契約とみなされることから、基本的には20歳からご利用できる仕組みとなっています。
年齢には上限もある
カードローンでは、未成年者だけではなく高齢者の場合も年齢制限には注意が必要です。ご利用できる年齢の上限は金融機関によって異なりますが、基本的には最上限でも69歳までとなっています。年齢に上限が設けられているのは、ご返済能力の有無が判断されるからだと言えるでしょう。カードローンの審査においては安定した収入があり、返済能力を重視されます。そのため、高齢のご利用者の場合にはご返済が難しくなってしまう傾向にあるのです。
ただ、各社が定める年齢制限の範囲内であれば、年金受給者であってもご利用できるケースもあります。しかし、その場合であっても、それぞれの会社が定める基準を満たしておく必要があり、年金以外にもパートやアルバイトでの収入を得ているなどの条件を掲げているところもあるのです。
カードローンを選ぶときの2つのポイント
カードローンは、サービスを提供する会社やサービス内容によって、特徴やメリットが異なります。どのような基準で選ぶべきかについてポイントを見ていきましょう。
金利の違いを意識しておこう
カードローンは、一度お借入れをして終わりという場合よりも、長期にわたって何度も利用するケースのほうが多いと言えます。複数回利用していくのであれば、カードローンを選ぶときには金利の違いは大きなポイントとなるはずです。金利が高ければ高いほど、ご返済の負担も大きくなってしまいます。あらかじめご返済シミュレーションを行うなどして、どれくらいの金利を支払うのか把握しておきましょう。カードローンの契約をする時点で、ご返済総額を理解しておくことが大切です。
また、カードローンではご利用限度額の違いによって金利も異なります。一般的に、ご利用限度額が大きければ金利は低く、枠が小さければ金利は高くなる傾向にあるのです。お借入れを行う際の上限金利は、利息制限法によって定められています。元本が10万円未満であれば年20%、10~100万円未満で年18%、100万円以上の場合は年15%までと決められています。上限金利の範囲内で金利は決められているので、それぞれの会社を比べるポイントとなるでしょう。
ただ、金利は審査によって決められるものであるため、希望していたご利用限度額よりも減らされてしまうことや、上限金利が適用されるケースもあるので注意が必要です。きちんとご返済できるかを考えてご利用を検討しましょう。
返済方法は自分に合ったものを選ぼう
カードローンでは、銀行口座からの引き落としや提携ATMを通じて返済をしていくことになります。返済は一定額となる場合もあれば、お借入金額によって変動する場合もあります。毎月どれくらいの金額を返済しなければならないかは、生活にも大きく影響する面でもあるので、ご契約時によく確認をしておきましょう。月々の返済だけでなく、ボーナスが支給されたときなどには前倒して返済することもできます。完済までの期間が短いほど金利の負担も減らせるので、返済総額も少なく抑えられるでしょう。
また、返済だけでなく借入れについても、ご利用可能時間や提携ATMなどをチェックしておく必要があります。自分のライフスタイルとは合わないカードローンをご契約しても「利用時間が合わない」「使える場所が少ない」といったこともあるので、利便性の高い会社を選びましょう。
審査を受けるときの注意点
カードローン会社が定める年齢制限の要件をクリアしていても、年齢以外の理由で審査が通らないこともあります。ここでは、どのような点に気をつけるべきかについて見ていきましょう。
総量規制のルールを理解しておこう
貸金業法において、年収の3分の1を超えるお借入れができないルールのことを総量規制と言います。これは、カードローンなどのご利用者が多重債務に陥らないことを目的としているものであり、それぞれの会社においても総量規制に触れていないかはチェックされるポイントです。銀行系のカードローンは総量規制の対象外となっているものの、基本的には年収の3分の1を超えて融資を受けることはできません。また、年金受給者であれば年金は収入に該当しないとみなされる場合が多いので、自ずと総量規制のルールに触れることになります。他社からのお借入れがない場合であっても、審査が通らない可能性があることも意識しておきましょう。
年齢要件も含めて計画的な利用が大切
カードローンでお借入れを行うときには、あらかじめ返済計画を立てておくことが大切です。また、契約更新といった場面においても、年齢について意識を向けておく必要があります。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
契約更新でも年齢は関係がある?
契約をするときの年齢は、新たに借入れを行う場合だけでなく、カードローン会社とのご契約を更新するときにも影響があります。お申込時の年齢が60代前半だったとしても、ご返済を続けているうちに60代後半となってしまった場合には、新たにお借入れができる金額にも変化が出てくることもあるでしょう。基本的には、借入れを行うときの年齢が高いときには、融資額は減ってしまう傾向にあります。カードローン会社ごとに審査基準は異なるものの、年齢が高くなるほど新たな融資には慎重になる面もあるのです。ただ、年齢制限を超えても一括でご返済を求められることはなく、あくまでも新規のお借入れのみに影響が出るというケースが一般的です。
しかし、返済実績や利用状況によって、柔軟に対応してもらえるケースもあるので担当者と緊密にコミュニケーションを取っていくことが大切だと言えます。不明点や疑問点はそのままにせず、日頃からやりとりを重ねていくことでカードローン会社と付き合っていけるはずです。
返済計画をきちんと立てて賢く利用しよう
ご契約時の年齢や収入状況にかかわらず、ご返済を完了するまでのイメージをきちんと持っておくことが重要です。ご契約時は返済について問題がないと感じていても、急に入院をしたり収入が減ってしまったりする可能性もあります。手元の資金に余裕があるときには前倒しで返済をするなどして、返済のスケジュールに無理が出ないようにしてみましょう。
返済が難しいときがあることも想定して、借入金額などを見直してみるのも大切だと言えます。カードローン会社の公式サイトでは、金利やご返済期間などの必要事項を入力すれば、ご返済シミュレーションを簡単に行えます。金利負担分も含めて、事前に返済総額を把握しておくことによって無理のない返済プランを立てることができます。
カードローンは賢くご利用することで急な出費にもうまく対応できるものです。「家電製品が壊れてしまって、すぐに買い替えなければならない」「冠婚葬祭で急な出費が発生した」など、日々の生活においては思いがけない支出が必要になるときもあります。また、すぐにお金が必要ではない場合であっても、あらかじめカードローンをご契約しておくことで、いざというときの備えにもなるでしょう。
時間的な余裕があるときにカードローンの仕組みやご返済方法について理解を深めておくことで、急な出費にもすばやく対応できるはずです。現在の収入状況や毎月の生活費をきちんと把握したうえで、どれくらいのお借入れが必要になるのかを計算してみましょう。
借入をするなら自分に合った方法で!
カードローンをご利用して借入れを行うときには、年齢制限に意識を向けておく必要があります。ご利用する会社によって審査基準には違いがあるものの、一般的な傾向について把握しておきましょう。借入れは自分に合った方法で行うのが良いため、無理な手段での借入れは避けたほうが無難です。疑問点や不明点はそのままにせず、事前によく調べておくことが重要だと言えます。