金利が安いキャッシングを選ぶには?知っておきたい前提知識と注意点
基礎知識
更新日:2020.07.13
カードローンやキャッシングを利用するときには、金利が安いカードの選び方について気になるものです。賢く利用するためには、金利についての基本的な仕組みや利息の計算方法を理解しておく必要があります。また、利息をできるだけ払わずに返済していくコツについても押さえておくことが大切です。今回は、カードを選ぶ際の前提となる一般的な知識と注意点についてまとめて紹介していきます。
目次
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そもそも金利とは?
そもそも金利というのは、元金に対してのみ発生する利息だけを計算したものを指します。利息制限法によって上限金利は20%までとされており、利用金額や利用するカードローン会社やクレジットカード会社によって金利の設定は異なります。利息分だけ支払う金額は多くなってしまうため、カードをどのように使うのかを意識する必要があるのです。クレジットカードの場合では、金利が発生する場合とそうではない場合があります。一括払いのときには金利が発生しないのに対して、3回以上の分割払いやリボ払いを選択したときには金利が発生します。
また、元金に対する利息以外の諸費用を含めた「実質年率」についても押さえておくことが大切です。実質年率とは、元金以外でカードローン会社に支払う金額の全額を指します。つまり、実質年率によって計算をすれば、どれくらいの金額を支払っているのかがわかるのです。カードローン会社は実質年率で利息を表示することが義務付けられているため、利用するときにはチェックをしてみましょう。
利息はどう算出すればいい?
利息の算出方法を知ることによって、元金に対してどれくらいの利息を支払うのかがわかります。あらかじめ返済シミュレーションを行えば、月々の返済金額もわかるため、安心して利用できるでしょう。ここでは、具体例も交えながら利息の算出方法を解説していきます。
利息の算出方法!金利は年率であることに注意
利息を算出するには、「借入金額×実質年率÷365日×借入日数=利息額」という計算式を利用すれば、正しい数字を把握できます。たとえば、金利18.0%のカードローンで30万円の融資を受けた場合について見ていきましょう。この借入れを30日間で返済したときには、計算式にあてはめると「30万円×18.0%÷365日×30日=4,438円」となり、利息の支払いが4,438円であることがわかります。注意すべきポイントは、金利が年率で換算されている点です。年率は1年間借りて、返済を行わなかったときに発生する利息のことであり、実際の利息を計算するには日数を意識する必要があります。そして、返済を行うと借入残高に変更があるため、毎月の利息の計算を行うときには、1か月ごとに計算をしなければなりません。
金融機関が用意している返済シミュレーションでも計算できる
毎月の利息の計算を自分で行うのは大変でもあるため、金融機関が用意している「返済シミュレーション」を利用する方法もあります。この機能を使えば、誰でも簡単に利息の計算ができるので、キャッシングを行うときの目安となるはずです。返済シミュレーションの機能は、利用者がきちんと返済計画を立てられるように用意されたツールだといえます。おおまかな利息の金額や返済期間を把握できるので、利用している金融機関のWebサイトから計算をしてみましょう。
たとえば、プロミスの「ご返済シミュレーション」では、ご返済金額・ご返済期間・お借入可能額のみっつのシミュレーションができます。ご返済金額のシミュレーションでは、お借入希望額・ご返済期間・お借入金利(年率)を入力すれば、すぐに計算が可能です。カードローンの利用時には、無理のないご返済をするためにも、返済シミュレーションを活用してみましょう。
実際に利用し始めると借入額と利息は変動する!?
キャッシングは金融機関やコンビニエンスストアなどに設置されたATMで簡単に利用できるため、借りたり返したりすることを繰り返すことができます。ただ、このようなケースでは利息の金額が最初に計算したものとは変わってくるので注意も必要です。たとえば、「10万円の借入れに対して30日間の利息を払うとこれぐらい」といった目安があれば、自分で利息の計算をすることもできます。利息や返済額の目安をある程度持っておくことで、過度な借入れを防ぐことにもつながるはずです。
最低金利と最高金利って?結局どれが適用されるの?
借入れを行うときには、みっつのポイントを意識しておくことが大切です。ひとつ目は「金利は限度額によって変化する」という点があげられます。金利は一律に決められているものではなく、利用するカードローン会社によって異なります。一般的には、借入金額が多ければ多いほど、金利は低くなる傾向にあるのです。
ふたつ目のポイントは「最高金利で返済をするケースを考えておく」という点です。最高金利は利息制限法によって定められたものであるため、どのカードローン会社を利用していてもあてはまります。最高金利は借入限度額によって異なり、「10万円未満で年20%」「10万円以上、100万円未満で年18%」「100万円以上で年15%」となっています。これらの最高金利よりも高く設定しているところは違法となるので注意しておきましょう。借入れを行う際に、あらかじめ最高金利で返済することを想定していれば、「考えていたよりも利息が高い」といった事態が発生するのを避けられます。
短期で返済できそうなら消費者金融の無利息サービスを検討
短期間で借入れを行い、必ず返済できる見込みがあるときには、消費者金融を利用するのもひとつの選択肢です。初めて申込みを行う人を対象として、無利息サービスを提供している会社もあります。利息の負担がないため、銀行系のカードローンよりも返済総額を少なくできる可能性があるのです。ただし、返済期間が長くなると、かえって返済総額が多くなってしまう場合もあるので、利用をするときには返済シミュレーションを行って、借入れをする期間と返済総額を比較してみましょう。利用を検討しているカードローン会社が発信している情報をWebサイトなどで、こまめにチェックしておくことが大切です。
利息をできるだけ払わずに返済するコツ
借入れを行うときには、利息をできるだけ支払わずに返済する方法も押さえておくことが大切です。具体的には、「借入残高を減らす」「限度額を大きくする」「繰上返済などによって早めに完済する」といったポイントがあげられます。ここでは、3つのコツについて詳しく紹介していきます。
借入れ残高を減らす
利息の負担をできるだけ抑えるためには、借入残高を減らしていくことが大切です。借入残高が減れば減るほど、その分だけ利息の負担も軽減されます。ただ、借入れを行っているときは手元にまとまった資金がない場合も多いため、「おまとめローン」を検討するのも良いでしょう。おまとめローンは銀行や消費者金融が提供しているサービスであり、複数の借入先をまとめることによって、月々の返済額を減らす仕組みです。おまとめローンを利用しても元金そのものは減りませんが、毎月の返済額が少なくなったり、金利が下がったりするケースもあります。返済の管理が楽になるため、利用を検討してみると良いでしょう。
利息の負担をできるだけ抑えるために、借入残高を減らすためにはどれくらいの借入れがあるのかを正しく把握しておくのが重要です。借入残高によって、おまとめローンの利用も検討してみましょう。特に複数の借入先があり、返済総額が膨らんでしまっているときには、早めの対応が大事だといえます。返済の負担を軽減することで、心理的なプレッシャーも減らしていくことが大切です。
繰上返済などを利用して早く返済する
利息の負担を減らすためには、繰上返済などを行って早めに返済をしてしまう方法もあります。借入れを長期で行ってしまうと、それだけ利息の負担も大きくなり、返済総額は多くなってしまいます。返済を前倒すことによって利息を減らせるので、借入残高が大きいときほど繰上返済を検討してみましょう。繰上返済を行うタイミングとしては、手元に資金ができたり、まとまった資金が手に入る見込みができたりしたときです。毎月の返済は最低返済額であったとしても、ボーナスの支給時に繰上返済をすれば借入残高を圧縮でき、利息を減らせます。できるだけ利息の負担を減らすためには、収入や支出のサイクルを的確に把握しておくことが重要です。定期的に返済計画を見直してみることで、結果的に無理のない返済ができるでしょう。
無理のない範囲で返済を
必要なお金を借り入れる場合には、カードローンやキャッシングなど方法によって利息が変わってきます。また、一括返済かリボ払いかでも利息に違いがあるので、基本的な仕組みを理解したうえで、賢く利用することが大切です。各社が用意している返済シミュレーション機能を使えば利息の計算ができ、返済総額の目安を知ることができます。無理のない返済をするためにも、日々の支出をうまくコントロールすることが重要です。